名前 | 形式 | 機能説明 | オプション | 使用例 | ファイル | 属性 | 関連項目 | 注意事項 | 使用上の留意点
kbd ユーティリティは、キーボードの状態を操作したり、キーボードタイプを表示したり、デフォルトのキーボードアボートシーケンス効果を変更したりします。設定されているデフォルトのキーボードデバイスは /dev/kbd です。
-i オプションは、下記に述べるように、/etc/default/kbd ファイルからキークリック設定とキーボードアボート設定のデフォルト値を読み取り、実行します。
-c オプションは、クリックに対応するキーボードにのみ有効です。クリック操作をデフォルトでオンにするには、キーボードデフォルトファイル /etc/default/kbd で KEYCLICK 変数の現在の値を次のように on に設定します。
KEYCLICK=on |
次にコマンド kbd -i を実行して現在の設定値を変更します。この変数の有効な設定値は on と off です。他の値は無視されます。デフォルトファイルに変数が指定されていなければ、設定値は変更されません。
キーボードの L1-A や STOP-A、ほとんどのシステムにおけるシリアルコンソール入力デバイスの BREAK など、キーボードアボートシーケンスの効果を変更するには -a オプションを使用します。この変更ができるのはスーパーユーザーだけです。
ほとんのシステムの場合、キーボードアボートシーケンスのデフォルト効果は、オペレーティングシステムを中断し、デバッガや監視プログラムに入るように設定されています。システムによっては、キースイッチが「安全」な位置に設定されている場合があります。このようなシステムでは、このコマンドでソフトウェアのデフォルト設定を変更することはできません。
キーボードアボートシーケンスのソフトウェアデフォルト効果を恒久的に変更するには、次のように、キーボードデフォルトファイル /etc/default/kbd で KEYBOARD_ABORT 変数の現在の値を disable に設定します。
KEYBOARD_ABORT=disable |
次にコマンド kbd -i を実行して現在の設定値を変更します。この変数の有効な設定値は enable と disable です。他の値は無視されます。デフォルトファイルに変数が指定されていなければ、設定値は変更されません。
次のオプションを指定できます。
キーボードデフォルトファイルに従ってキーボードのデフォルト値を設定します。このオプションは、-d keyboard device オプション以外のオプションと同時に指定することはできません。このオプションを指定すると、キーボードコマンドは、/etc/default/kbd ファイルからキークリックとキーボードアボートのデフォルト値を読み取り、実行します。このオプションを使用できるのはスーパーユーザーだけです。
電源が投入されたときのようにキーボードをリセットします。
使用されているキーボードのタイプを返します。
クリック操作を有効にします。
クリック操作を無効にします。
キーボードアボートシーケンスの効果を有効または無効にします。デフォルトでは、キーボードの L1-A や STOP-A、シリアルコンソール入力デバイスの BREAK などのキーボードアボートシーケンスは、ほとんどのシステムの場合、オペレーティングシステムを中断するように設定されています。デフォルトの動作はこのオプションで変更できます。このオプションを使用できるのはスーパーユーザーだけです。
キーボードアボートシーケンスのデフォルト効果を有効にします。デフォルト効果では、オペレーティングシステムを中断し、デバッガまたは監視プログラムに入ります。
デフォルト効果を無効にし、キーボードアボートシーケンスを無視します。
設定するキーボードデバイスを指定します。デフォルトは /dev/kbd です。
キーボードタイプを表示します。
example% kbd -ttype 4 Sun keyboardexample% |
キーボードデフォルトファイルに従ってキーボードのデフォルトを設定します。
example# kbd -iexample# |
システムをシングルユーザーモードにするためのコマンドが含まれているシェルスクリプト
キーボードデバイスファイル
キーボード構成用のソフトウェアのデフォルト設定が含まれているキーボードデフォルトファイル
次の属性の説明については、attributes(5) のマニュアルページを参照してください。
属性タイプ | 属性値 |
---|---|
アーキテクチャ | SPARC |
使用条件 | SUNWcsu |
サーバーシステムによっては、キースイッチが安全な位置に設定されている場合があります。この位置はシステムソフトウェアから読み取ることができます。この場合はキーボードアボートシーケンス効果の通常のデフォルト効果は「disabled (無効)」にされます。このようなシステムでは、キースイッチが安全な位置にある場合、キーボードアボートシーケンス効果を、このコマンドで設定するソフトウェアデフォルトで置き換えることはできません。
キーボードクリック設定の状態を知る方法はありません。
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