名前 | 形式 | 機能説明 | オプション | 属性 | Trusted Solars での変更点 | 関連項目
arp プログラムは、アドレス解決プロトコルで使用される、インターネットから Ethernet へのアドレス変換テーブルの表示や変更を行います (arp(7P) を参照)。
フラグなしで hostname を指定すると、hostname に対する現在の ARP エントリが表示されます。ホスト名は、インターネットのドット (.) 表記を使った名前や番号で指定できます。
現在のすべての ARP エントリを表示します。テーブル内のフラグの意味は次のとおりです。
公開 (Publish): マシンの IP アドレスと -s オプションで明示的に追加されたアドレスが含まれています。ARP はこのアドレスに対する ARP 要求に応答します。
静的 (Static): ARP プロトコルには登録されていません。
未解決 (Unresolved): ARP 応答を待っています。
マッピング (Mapping):「224.0.0.0」のマルチキャストエントリに対してのみ使用されます。
hostname に指定したホストのエントリを削除します。プロセスは sys_net_config
特権を継承していなければなりません。
filename に指定したファイルを読み取り、ARP テーブルに複数のエントリを設定します。ファイルのエントリは次の形式でなければなりません。
hostname ether_address [ temp ] [ pub ] [ trail ]
引数の定義については、-s オプションを参照してください。 このオプションを使用するには、
プロセスが sys_net_config
特権を継承していなければなりません。
hostname に指定したホストの ARP エントリを Ethernet アドレス ether_address を使って作成します。Ethernet アドレスは、6 つの 16 進数をコロンで区切って指定します。コマンドに temp を指定しなければ、エントリは恒久的なものになります。pub を指定すると、エントリは公開されます。たとえば、システムは、hostname がそのシステム自身のものでなくても、そのホスト名に対する ARP 要求に応答します。trail を指定すると、カプセル化されたトレーラがこのホストに送信されることを表します。直接接続されているネットワークの 1 つにあるホストがサブネット上に物理的に存在していない場合は、arp -s をプロクシ ARP の限定された形で使用できます。これにより異なるサブネット上のマシンが ARP 要求に応答するように arp -s を使って構成できます。これは一定の SLIP や PPP 構成で使用すると便利です。このオプションを使用するには、
プロセスは sys_net_config
特権を継承していなければなりません。
次の属性の説明については、attributes(5) のマニュアルページを参照してください。
属性タイプ | 属性値E |
---|---|
使用条件 | SUNWcsu |
オプション -d、-f、-s を使用してこのコマンドを実行するには sys_net_config
特権を継承している必要があります。