名前 | 形式 | 機能説明 | 属性 | 使用例 | 関連項目
setaudit は、setaudit を実行しているプロセスの実効 uid の監査特性ではなく、指定されたユーザーの監査特性を使ってコマンドを呼び出します。このコマンドを使って、/etc/rc スクリプトから実行するコマンドやデーモンの監査を行うよう指示することができます。-u オプションが省略されていると、setaudit はコマンドを実行したユーザーのコンテキストを監査特性として設定します。-u オプションが指定されていれば、そこで指定されたユーザーのコンテキストを監査特性として設定します。どちらの場合も setaudit は、setaudit で示されたコマンドを、設定したコンテキスト中で実行します。このとき、command_args で指定された引数をコマンドに渡します。
setaudit コマンドを実行しているプロセスの実効 uid の監査特性ではなく、 username が示すユーザーの監査特性を使用します。
実行すべきコマンドとその引数を指定します。
コマンドの有効な特権セット中には、file_dac_read
と sys_audit
の両特権が必要です。
次の属性の説明については、attributes(5) のマニュアルページを参照してください。
属性タイプ | 属性値 |
---|---|
使用条件 | SUNWtsu |
次のコマンドは、maverick というユーザーの監査特性を使って、/etc/system ファイルに対して cat コマンドを実行するものです。
setaudit -u maverick /usr/bin/cat /etc/system
次のコマンドは、システムシェルから現在の作業用ディレクトリに対して ls コマンドを実行するものです。
setaudit /sbin/sysh -c ls