updatehome(1M)
名前 | 形式 | 機能説明 | 属性 | オプション | 戻り値 | 使用例 | ファイル | 関連項目
名前
- updatehome- 現在のラベル用のホームディレクトリのコピーファイルとリンクファイル
形式
-
updatehome [-cirs]
機能説明
updatehome は、ユーザーの最下位ラベルのコピーとリンク制御ファイル (.copy_files と .link_files) を読み込みます。これらのファイルには、コピーすべきファイルの一覧、およびユーザーの最下位ラベルのホームディレクトリから現在のラベルのホームディレクトリへシンボリックリンクすべきファイルの一覧が含まれています。
Trusted Solaris の dtsession は、新たにラベル付けされたワークスペースが生成されるたびに updatehome を実行します。これにより、ユーザーが使用したいファイルが利用可能になります。たとえばユーザーが .profile、.login、.cshrc、.exrc、.mailrc、‾/bin といったファイルへのシンボリックリンクを必要としている場合、それを実現する便利な機能を備えているのが updatehome です。またユーザーは、コピーすべきファイルのリスト (.copy_files) やシンボリックリンクをはるべきファイルのリスト (.link_files) に、ファイルを追加することもできます。
属性
次の属性の説明については、attributes(5) のマニュアルページを参照してください。
| 属性タイプ | 属性値 |
|---|---|
| 使用条件 | SUNWtsu |
オプション
- -c
-
現在のラベルを持つホームディレクトリのコピーがすでに存在していれば、それを置換します。デフォルトでは、既存のコピーは置換せず先に進みます。
- -i
-
エラーが発生しても無視します。デフォルトでは、エラー発生時は異常終了します。
- -r
-
現在のラベルを持つホームディレクトリのコピーやシンボリックリンクがすでに存在していれば、それを置換します。このオプションは、-c と -s の両オプションを合わせた意味を持ちます。デフォルトでは、既存のコピーやシンボリックリンクは置換せず先に進みます。
- -s
-
現在のラベルを持つホームディレクトリのシンボリックリンクがすでに存在していれば、それを置換します。デフォルトでは、既存リンクは置換せず先に進みます。
戻り値
updatehome は、正常終了時には 0 を返します。エラー終了時には 1 を返して、診断メッセージを標準エラー出力に書き出します。
使用例
例 1 copy_files の例
.copy_files にリストされているファイルは、すべてのユーザーラベルで変更できます。
.cshrc .mailrc .netscape/bookmarks.html |
例 2 link_files の例
.link_files にリストされているファイルは、一番低いラベルで変更できます。その変更は、ユーザーが使用できる他のラベルに伝達されます。
‾/bin .netscape/preferences .xrc .rhosts |
ファイル
関連項目
Trusted Solaris 7 最終更新日 1999 年 12 月 31 日- © 2010, Oracle Corporation and/or its affiliates