名前 | 形式 | 機能説明 | 属性 | フィールド | オプション | AW_DATA の形式 | AW_INADDR の形式 | AW_OPAQUE の形式 | AW_PATH の形式 | AW_RETURN の形式 | AW_SLABEL の形式 | AW_TEXT の形式 | 使用例 | 関連項目 | 注意事項
このコマンドは、指定されたイベントに対する監査レコードを書き出します。監査レコードには、属性がいくつか (なしの場合もあり) 含まれています。AW_RETURN 属性が指定されない場合、正常終了属性 (0,0) が監査レコードに含まれます。1 回の writeaudit 呼び出しに、-a または -f オプションを複数個指定することが可能です。
次の属性の説明については、attributes(5) のマニュアルページを参照してください。
属性タイプ | 属性値 |
---|---|
使用条件 | SUNWtsu |
監査レコードに記録するイベントの名前。この指定は省略することはできません。ここで指定する名前は、audit_event ファイル中に定義されていなければなりません。詳しくは audit_event(4)を参照してください。
指定した属性を監査レコードに追加します。種類を示す type 引数は、 AW_DATA、AW_ILABEL、AW_INADDR、AW_OPAQUE、AW_PATH、AW_RETURN、AW_SLABEL、AW_TEXT のいずれかでなければなりません。値を示す value 引数の有効な形式については後述します。
指定した属性を監査レコードに追加します。 種類を示す type引数は、AW_DATA、AW_ILABEL、AW_INADDR、AW_OPAQUE、AW_PATH、AW_RETURN、AW_SLABEL、AW_TEXT のいずれかでなければなりません。値は filename で示すファイルから読み込まれます。値の有効な形式については次の項で説明します。
AW_DATA: printformat :itemsize :numberitems:item1: . . . itemN
printformat フィールドには以下のいずれかを指定します。
データを 2 進数で出力
データを 8 進数で出力
データを 10 進数で出力
データを 16 進数で出力
データを文字列で出力
itemsize フィールドには以下のいずれかを指定します。
データの単位はバイト
データの単位は文字 (1 バイト)
データの単位はショート (2 バイト)
データの単位は整数 (4 バイト)
データの単位はロング (4 バイト)
numberitems は、出力する項目の数を、1 から 255 までの整数で指定します。
item1 から itemN までは、出力するデータフィールドを指定します。形式は 16 進数 (例 0xfff)、8 進数 (例 0777)、または 10 進数です。
AW_INADDR:hostname
hostname は、有効なホスト名 (たとえば hamlet ) または標準 IP アドレス (たとえば 129.150.117.44)です。
AW_OPAQUE:numberitems:item1: . . . itemN
numberitems は、出力する項目の数を、1 から 255 までの整数で指定します。
item1 から itemN までは、出力するデータフィールドを指定します。形式は 16 進数 (例 0xfff)、8 進数 0777)、10 進数のいずれかです。各フィールドの長さは 1 バイトを超えることはできません。
AW_PATH:path
path はテキスト文字列 (例 /usr/bin/)です。
AW_RETURN:status_value : return_value
status_value は、呼び出しのエラー状態コードを 0 から 255 までの整数で指定します。
return_value は、呼び出しの戻り値を 0 から 255 までの整数で指定します。
AW_SLABEL:sensitivity_label
sensitivity_label は、有効な文字コードの機密ラベルを指定します。たとえば S AB または次のような値です。
0x7ffffffffffffffffffffffffffffffff¥ fffffffffffffffffffffffffffffffffff |
AW_TEXT:string
string はテキスト文字列 (例 .BR "successful change" ) です。
次のコマンドは、イベントに対して文字列 successful change を含む AUE_event レコードを書き出します。
writeaudit AUE_event -a AW_TEXT: "successful change"
次のコマンドは、イベントに対して eventfile ファイルから文字列を読み出し、さらに AUE_event レコードを書き出します。 eventfile ファイル中には文字列 successful change が含まれている可能性を想定しています。
writeaudit AUE_event -f ¥ AW_TEXT:eventfile -a AW_RETURN:-1:4
次のコマンドは、イベントに対して特定のデータを含む AUE_event レコードを書き出します。
writeaudit AUE_event -a¥ AW_DATA:AWD_DECIMAL:AWD_BYTE:5:1:2:3:4:5
audit(2), auditwrite(3), audit_event(4)
このコマンドの有効な特権セットには、 proc_audit_appl
特権が含まれていなければなりません。また、プロセスの機密ラベルより優位のラベル (たとえば type AW_ILABEL または AW_SLABEL) を変換するのであれば、このコマンドの有効な特権セットには、priv_sys_trans_label
特権が含まれていなければなりません。
これらのインターフェースの動作は確定されたものではありません。Trusted Solaris 環境のマイナーリリースでの変更は予定されていませんが、場合によっては変更もあります。
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