名前 | 形式 | 機能説明 | 戻り値 | 属性 | 注意事項 | 関連項目
#include <tsol/auth.h>char *auth_to_str(auth_t auth_id);
auth_to_str() は、auth_id によって指定される静的に割り当てられた、NULL で終わるテキスト承認名へのポインタを返します。auth_id が未定義の承認 ID の場合は、 auth_id の整数序数が返されます。auth_id が最大許容承認 ID、 TSOL_MAX_AUTH
より大きい場合は、NULLが返されます。
auth_set_to_str() は、authset の中のそれぞれの承認の名前を関数によって割り当てられて返される文字列の中に配置します。この文字列用の記憶域は free(3C) によって解放されます。承認名は文字 separator によって区切ります。整数序数は、承認リストの中にある未定義の承認に名前を付けるのに使用されます。承認リストが空のときは、文字列 none が返されます。
str_to_auth() は、NULL で終わるテキスト承認名 auth_name によって指定される数値承認 ID を返します。auth_name は、auth_name(4) の Names フィールドに入っている名前です。この関数は auth_name(4) の明示的定数フィールドに入っている名前を構文解析しません。承認名は大文字でも小文字でも指定できます。文字列の中に整数序数を含めることもできます。この関数は、文字列を変換できないとき、すなわち文字列の中の整数序数が TSOL_MAX_AUTH
より大きいときには、0 を返します。
str_to_auth_set() は、auth_names 文字列を、複数のトークンに分割し、トークンはトークン区切り文字 separators に基づいて承認リストに変換されます。auth_names は、auth_name(4)の Names フィールドに入っている名前です。この関数は auth_name(4) の明示的定数フィールドに入っている名前を構文解析しません。文字列 none は空の承認リスト (NULL) に変換されます。この関数は、成功時には auth_set_t へのポインタを返し、auth_names パラメタが NULL の場合、または関数が十分なメモリーを割り当てられない場合には、NULL を返します。auth_names 文字列の中に無効な承認名がある場合には、関数によって 0 の値を持つ auth_id に変換されます。
get_auth_text() は、auth_id によって指定される、静的に割り当てられた NULL で終わる承認記述テキストへのポインタを返します。
chkauth() は、username によって指定されるユーザーが auth_id によって指定される承認を持つ場合には、1 を返します。
free_auth_set() は、str_to_auth_set() によって返されるメモリーを解放します。
auth_to_str() は、変換された承認名文字列へのポインタを返します。失敗時は、NULL を返します。
str_to_auth() は、数値承認 ID を返します。失敗時は、0 を返します。
auth_set_to_str() は、変換された承認名文字列へのポインタを返します。失敗時は、NULL を返します。
str_to_auth_set() は、成功時には NULL を返します。
get_auth_text() は、成功時には文字列を返し、失敗時には NULL を返します。
chkauth() は、成功時には 1 を返し、失敗時には 0 を返します。
次の属性の説明については、attributes(5) のマニュアルページを参照してください。
属性タイプ | 属性値 |
---|---|
使用条件 | SUNWtsu |
MT レベル | MT- 安全 |
このインタフェースの動作は未確認であり、Trusted Solaris 2.x のマイナーリリースで変更される可能性があります。これらのルーチンを使用するには、プログラムに Trusted Solaris ライブラリ libtsoldb を読み込む必要があります。