mldgetcwd(3)

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名前

mldgetcwd- 現在作業中のディレクトリのパス名の取得

形式

cc [flags...] file... -ltsol


#include <unistd.h> 
#include <tsol/mld.h> 

extern char *mldgetcwd(char *buf, size_t size);

機能説明

mldgetcwd() は、MLD 装飾名と SLD 装飾名を表示したカレントディレクトリのパス名へのポインタを返します。size の値は、返されるパス名の長さより 1 以上大きくなくてはなりません。

buf が NULL でない場合は、パス名は buf が指す空間に格納されます。

buf が NULL ポインタの場合は、mldgetcwd() は malloc(3C) を使って size バイトの空間を取得します。この場合、次の free() の呼び出し時には、mldgetcwd() が返すポインタを引数として使用できます。

属性

次の属性の説明については、attributes(5) のマニュアルページを参照してください。

属性タイプ	属性値
使用条件	SUNWtsu
MT レベル	MT- 安全

戻り値

mldgetcwd() は、size の大きさが十分でない場合、下位の関数でエラーが発生した場合には、 errno を設定して NULL を返します。

エラー

mldgetcwd() は、次の 1 つ以上の条件が真の場合、失敗します。

EACCES

親ディレクトリを読み取って名前を取得することができません。

EINVAL

size が 0 になっています。

ERANGE

size が 0 より大きく、パス名の長さに 1 を加算した値より小さくなっています。

使用例

次の例は、現在作業中のディレクトリを印刷するプログラムです。

---

#include <unistd.h>
 #include <stdio.h>
main()
{
	char *cwd;
	if ((cwd = mldgetcwd(NULL, 64)) == NULL) {
		perror("pwd");
		exit(2);
	}
	(void)printf("%s¥n", cwd);
	return(0);
}

---

関連項目

Trusted Solaris 7 リファレンスマニュアル

chdir(2)

SunOS 5.7 リファレンスマニュアル

malloc(3C), attributes(5)

注意事項

mldgetcwd() と chdir(2) を同時に使用すると、 予測外の結果を招く恐れがあります。

Trusted Solaris 7  最終更新日 1999 年 12 月 31 日

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