ここでは、Trusted Solaris オペレーティング環境でのマニュアルページ、オンラインマニュアル、オンラインヘルプについて説明します。
Trusted Solaris 7 には、広範なマニュアルページのライブラリが用意されています。システムの概要と Trusted Solaris 環境で使用できるコマンドの詳細リストについては、次のマニュアルページを参照してください。
Intro(1)
Intro(1M)
Intro(2)
Intro(3)
Intro(4)
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Trusted Solaris 環境のマニュアルページは、次の 3 種類のディレクトリにあります。各自の MANPATH 環境変数にこのディレクトリを追加してください。
/usr/man
/usr/openwin/man
/usr/dt/man
MANPATH 変数は、ユーザーが各自のシェルの初期設定ファイルに設定することも、管理者が /etc/skel ディレクトリ(または別のスケルトンディレクトリ) にあるサイト全体を制御するシェル初期設定ファイルに一括して設定することもできます (全ユーザー用)。MANPATH 変数を設定するには、次のように入力します。
setenv MANPATH="/usr/dt/man:/usr/openwin/man:/usr/man:$MANPATH"
システムの現在の MANPATH 設定を確認するには、次のように入力します。
echo $MANPATH
このコマンドを入力すると、上記 3 種類のパスのほか、サイト固有のマニュアルページに対するパスが表示されます。
別のセクションにバージョンの異なるトピックが存在するかどうかを確認するには、次のように入力します (topic : トピック名)。
% man -l topic
Trusted Solaris 環境のセクション単位でマニュアルページを指定するには、次のように入力し、トピックとセクション番号を指定します (sectionnumber : セクション番号)。
% man -s sectionnumber topic
セクション番号を指定しない場合は、デフォルトにより、Trusted Solaris バージョンのトピックが表示されます (指定したトピックが存在する場合)。Trusted Solaris のセクション番号の末尾には 「TSOL」という文字が付きます。標準 Solaris バージョンのトピックを表示する場合は、適切なセクション番号を指定する必要があります。
たとえば、tar コマンドのマニュアルページの異なるバージョンを検索した場合は、次のように表示されます。
% man -l tar tar (1tsol) -M /usr/man tar (1) -M /usr/man
上の例は、tar コマンドのマニュアルページが (1) と (1TSOL) セクションに存在することを示しています。-M の後には、各マニュアルページのセクションに対するパスが示されます。
Trusted Solaris 環境でセクションを指定せずに「man topic」と入力すると、次の例に示すように、デフォルトにより、いちばん小さい番号の Trusted Solaris セクションが表示されます。
% man tar tar (1TSOL) TSOL ユーザコマンド tar (1TSOL) 【名前】 tar - テープアーカイブの作成およびファイルの追加または抽出 【形式】
セクション番号を指定した場合は、次のように表示されます。
% man -s1 tar tar (1) ユーザコマンド tar (1) 【名前】 tar - テープアーカイブの作成およびファイルの追加または抽出 【形式】 ...
Trusted Solaris の印刷したマニュアルはすべて、Trusted Solaris 7 の日本語版 AnswerBook CD-ROM に収録されています。また、Trusted Solaris 環境にはオンラインヘルプも提供されています。オンラインヘルプは、フロントパネルの「ヘルプ (Help)」アイコン、「ヘルプ (Help)」メニュー、「ヘルプ (Help)」ボタンから起動できます。