Trusted Solaris ユーザーズガイド

スプーフィングプログラム (騙しプログラム) の防止

侵入者は、パスワードや機密データを盗むためにシステムを騙すことがあります。つまり、ログインプログラムや他の正規のプログラムを模倣するわけです。Trusted Solaris では、一目でわかる不正操作防止アイコンを画面の下に表示することによって、こうしたスプーフィングプログラムを防止しています。このアイコンは「トラステッドパスシンボル」と呼ばれ、トラステッドコンピューティングベース (TCB) との対話が行われている際には必ず表示されます。これが表示されていれば、セキュリティ関連のトランザクションが確実に安全に実行されていることになります。表示されていない場合は、セキュリティが侵害される可能性があります。次の図に、トラステッドパスシンボルを示します。

図 1-1 トラステッドパスシンボル

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