Trusted Solaris ユーザーズガイド

ファイルマネージャ

Trusted Solaris 環境のファイルマネージャには、表示できるファイルとフォルダに特定の制限があります。ファイルマネージャは、現在のワークスペースと同じ機密ラベルのファイルを表示します。同時に複数の機密ラベルのファイルを操作または表示するには、異なる機密ラベルのワークスペースでファイルマネージャを起動し、「配置するワークスペース (Occupy Workspace)」コマンドを使用して、同じワークスペースに別のファイルマネージャを表示してください。

ファイルマネージャでは、ファイルやフォルダの基本的な権限、アクセス制御リスト (ACL)、情報を変更できます。また、機密ラベルの異なるファイルマネージャ間で、ファイルを移動したり、コピー、またはリンクすることも可能です。ファイルマネージャと機能の詳細については、第 5 章「ファイルとディレクトリの管理」を参照してください。

現在のワークスペースと機密ラベルが異なるファイルやディレクトリも、/.MLD.myHomeDir/.SLD.0. というように、パス名と装飾を指定することによって表示できます (書き込みは不可)。書き込みは、現在のワークスペースの機密ラベルよりも下位のファイルとディレクトリに対してのみ可能です。