Trusted Solaris 開発ガイド

マップメモリー

マップメモリーを使用すると、プロセスは、ファイル内容の一部またはすべてをそのアドレス空間にマップできます。ファイルがマップされると、マップメモリー領域に対する機械命令によるアクセスを介して、ファイル内容のアドレスを直接指定することができます。プロセスは、複数のファイルをマップできます。また、同じファイルを、複数のプロセスにマップできます。

任意アクセスチェックと必須アクセスチェックは、ファイルが開かれる場合に行われます。ファイルが読み取り目的だけで開かれる場合は、そのファイルの属性が書き込みアクセスを許可するときでも、読み取り専用としてマップできます。マップメモリー領域の情報ラベルは、その領域に書き込みアクセスによってアタッチされたすべてのプロセスの情報ラベルによって常に浮上します。プロセスの情報ラベルは、それがアタッチされるマップメモリー領域の情報ラベルによって常に浮上します。セキュリティポリシーとアプリケーション特権の詳細は、該当するマニュアルページを参照してください。