Trusted Solaris 開発ガイド

データ型、ヘッダーファイル、およびライブラリ

この章で説明しているプログラミングインタフェースを使用するには、次のヘッダーファイルが必要です。

#include <tsix/t6attrs.h>

この章の例は、次のライブラリを使用してコンパイルしています。

-lsocket -lt6 -ltsol

属性の構造

t6attr_t データ構造体は、セキュリティ属性の全セットを保持できます。

属性の列挙

t6attr_id_t 構造体は、全セキュリティ属性値のセットを示す列挙型の定数を含み (保持し) ます。t6attr_t 型の変数は、これらの定数を使用して初期化します。ほとんどの定数は、次に示すように固定バイトサイズです。しかし、T6_GROUPS は、その値の実際のサイズを示す可変サイズです。

列挙型の定数 

内容 

データ型 

バイトサイズ 

T6_SL

機密ラベル 

bslabel_t 

36 

T6_SESSION_ID

ネットワークセッション ID 

sid_t 

T6_CLEARANCE

認可上限 

bclear_t 

36 

T6_IL

情報ラベル 

bilabel_t 

68 

T6_PRIVILEGES

有効な特権 

priv_set_t 

16 

T6_AUDIT_ID

監査 ID 

au_id_t 

T6_PID

プロセス ID 

pid_t 

T6_AUDIT_INFO

その他の監査情報 

auditinfo_t 

24 

T6_UID

実効ユーザー ID 

uid_t 

T6_GID

実効グループ ID 

gid_t 

T6_GROUPS

追加グループ ID 

gid_t 

可変 

T6_PROC_ATTR

プロセスの属性フラグ 

pattr_t 

属性マスク

t6mask_t データ構造は、現在の処理対象のセキュリティ属性セットを示します。t6mask_t 型の変数を初期化するには、次に示す列挙型の値を割り当てます。

T6M_SL

機密ラベル 

T6M_SESSION_ID

ネットワークセッション ID 

T6M_CLEARANCE

認可上限 

T6M_IL

情報ラベル 

T6M_PRIVILEGES

有効な特権セット 

T6M_AUDIT_ID

監査 ID 

T6M_PID

プロセス ID 

T6M_AUDIT_INFO

端末 ID と事前選択マスク 

T6M_UID

実効ユーザー ID 

T6M_GID

実効グループ ID 

T6M_GROUPS

追加グループ ID 

T6M_NO_ATTRS

属性なし 

T6M_ALL_ATTRS

すべての属性