Trusted Solaris 開発ガイド

データ型、ヘッダーファイル、およびライブラリ

この章で説明しているトラステッド X11 プログラミングインタフェースを使用するには、次のヘッダーファイルが必要です。

#include <tsol/Xtsol.h>

トラステッド X11 の例は、次のライブラリを使用してコンパイルしています。

-lXtsol -ltsol

この章で説明している、X11 ウィンドウシステムのラベルクリッピング用のプログラミングインタフェースを使用するには、次のヘッダーファイルが必要です。

#include <tsol/label_clipping.h>

ラベルクリッピング例は、次のライブラリを使用してコンパイルしています。

-lDtTsol -ltsol

オブジェクトの種類

ResourceType 型定義は、処理される資源の種類を示します。値には、IsWindow も指定できます。

オブジェクトの属性

XTsolResAttributes 構造体は、資源の属性を含みます。

CARD32

ouid

ワークステーションサーバーの所有者のユーザー ID 

CARD32

uid

ウィンドウのユーザー ID 

bslabel_t

sl

機密ラベル 

bilabel_t

il

情報ラベル 

bilabel_t

iil

入力情報ラベル 

プロパティの属性

XTsolPropAttributes 構造体は、プロパティの属性を含みます。

CARD32

uid

プロパティのユーザー ID 

bslabel_t

sl

機密ラベル 

bilabel_t

il

情報ラベル 

クライアントの属性

XTsolClientAttributes 構造体は、クライアントの属性を含みます。

uid_t

uid

クライアントを開始したユーザーの ID 

gid_t

gid

グループ ID 

pid_t

pid

プロセス ID 

u_long

sessionid

セッション ID 

au_id_t 

auditid 

監査 ID 

u_long

iaddr

クライアントが動作しているワークステーションの IP アドレス 

フラグの設定

setting_flag 型の定義は、CMW ラベルのフラグ値を次のように定義します。

SETCL_SL - CMW ラベルの機密ラベル部を設定する。SETCL_IL - CMW ラベルの情報ラベル部を設定する。SETCL_ALL - CMW ラベルの全体を設定する。

CMW ラベル

バイナリ CMW ラベルを示すデータ構造体です。インタフェースは、bclabel_t 型の構造体であるバイナリ CMW ラベルを受け入れて返します。

情報ラベル

バイナリ CMW ラベルの情報ラベル部を示す型定義です。インタフェースは、bilabel_t 型の構造体であるバイナリの情報ラベルをパラメータとして受け入れて返します。

認可上限

認可上限を示す型定義です。インタフェースは、bclear_t 型の構造体であるバイナリの認可上限をパラメータとして受け入れて返します。