Trusted Solaris 開発ガイド

プログラミングインタフェース

この節では、システムセキュリティ構成とセキュリティ属性情報をチェックするプログラミングインタフェースとコード例を示します。これらの呼び出しにより処理されるデータの説明は、該当する章に示されています。たとえば、第 5 章「ラベル」ではラベルについて、第 3 章「特権」では特権について説明しています。

パス名を使用してファイルにアクセスするインタフェースと、ファイル記述子を使用してファイルにアクセスする別のインタフェースが存在する場合、構文はほとんど変わらないため、例ではパス名だけを示します。

この節で示す例はすべて、-ltsol ライブラリを使用してコンパイルします。

システムセキュリティ構成

このシステムコールは、システムセキュリティ構成の情報を取得します。詳細は、secconf(2) のマニュアルページを参照してください。

long			secconf(								int name);

ファイルシステムのセキュリティ属性

これらのシステムコールは、パス名またはファイル記述子を使用してファイルシステム属性情報を取得します。詳細は、getfsattr(2) のマニュアルページを参照してください。

int 			getfsattr(								char *path, u_long type,
 											void *buf_P, int len);
 int			fgetfsattr(								int fd, u_long type, void *buf_P);

ファイルシステムのセキュリティ属性フラグ

これらのシステムコールは、パス名またはファイル記述子を使用してファイルシステムのセキュリティ属性フラグの情報を取得します。詳細は、getfattrflag(2) のマニュアルページを参照してください。

int			fgetfattrflag(								const char *path, secflgs_t *flags);
 int			setfattrflag(								const char *path, secflgs_t which,
 											secflgs_t flags);
 int			fsetfattrflag(								int fildes, secflgs_t *flags);
 int			getfattrflag(								int fildes, secflgs_t *flags);
 int			mldgetfattrflag(								const char *path, secflgs_t *flags)
 int			mldsetfattrflag(								const char * path, secflgs_t which,
 											secflgs_t flags))

プロセスのセキュリティ属性フラグ

これらのシステムコールは、プロセスのセキュリティ属性フラグの取得と設定を行います。getpattr(2) のマニュアルページを参照してください。

int			getpattr(								pattr_type_t type, pattr_flag_t *value);
 int			setpattr(								pattr_type_t type, pattr_flag_t value);