Trusted Solaris 開発ガイド

ユーザー ID の変更

setuid(2)setreuid(2)、または seteuid(2) システムコールが呼び出されると、有効な特権セットが保存セットにコピーされ、有効セットはクリアされます。有効セットが必要な場合は、保存セットからコピーして戻すか、戻す必要のある有効な特権をオンにします。元の特権を確認するなどの理由で最初の保存セットが必要な場合は、初めにテストをしておくか、保存セットをコピーします。

ユーザー ID の変更が行われている間は初めの呼び出し元のプロセスに与えられた特権をプロセスは使用できないという原則に基づいて、有効セットはクリアされます。この時点でも、setuid プログラムは、許可セットの特権を有効セットに入れることによって特権を処理できます。