Trusted Solaris 開発ガイド

別の機密ラベルでのプロセスの作成

プロセスの機密ラベルを変更する代わりに、新しいプロセスを fork() により起動し、フォークされた子プロセスの機密ラベルを変更することによって、子プロセスが、親プロセスのデータとは異なるレベルで作業できるようになります。子プロセスは、親プロセスに対して情報を返すか、あるいは別のプロセスに情報を送る必要があります。

変更された機密レベルで子プロセスが返す情報には、必要不可欠な情報だけが含まれるようにします。たとえば、処理が成功したか失敗したかを表示しても、実際のデータは表示しないようにします。特定の情報を渡すことにより、処理に使用されるデータを守り、1 つのレベルのデータが別のレベルのデータと混ざることのないようにします。