プロセスによってオブジェクトが作成されると、オブジェクトはその呼び出し元プロセスの CMW ラベル値を継承します。ラベル表示の設定に応じて、ADMIN_LOW ラベルまたはシステム上で次にもっとも低いラベルがユーザーに表示されます。ラベル表示とは、「プロセスのセキュリティ属性フラグの取得と設定」で説明されている、プロセスのセキュリティ属性フラグです。
特権プロセスがオブジェクトに対し下位書き込みを行うと、システムはオブジェクトの機密ラベルを、プロセスの機密ラベルと同じになるよう変更します。この変更により、より高い機密ラベルでプロセスから書き込まれる情報が、より低い機密ラベルで動作しているほかのプロセスによってアクセスされないように保護します。
setcmwlabel(2) システムコールは、ファイルシステムオブジェクトの CMW ラベルをプログラム中から設定します。
承認を受けたユーザーは、ファイルマネージャを使用して、既存のファイルの CMW ラベルの機密ラベルを変更できます。