Trusted Solaris 開発ガイド

ライブラリルーチン

ライブラリルーチンを使用して、現在の作業ディレクトリのパス名取得や、装飾を使用したパス名表示が行えます。

現在の作業ディレクトリの取得

次のルーチンは、現在の作業ディレクトリの完全な装飾名を取得します。詳細は、mldgetcwd(3) のマニュアルページを参照してください。

char*		mldgetcwd(				char *buf, size_t size);

装飾名の取得

次のルーチンは、path_name で指定された MLD に対する装飾名を取得します。詳細は、adornfc(3) のマニュアルページを参照してください。

int		adornfc(				const char *path_name,
 						char *adorned_name);

実際のパス名の検索

次のルーチンは、path_name で指定されたパス名を受け取り、すべてのシンボリックリンクを展開し、現在のディレクトリと親ディレクトリに対する相対パス名の参照を解決し、余分なスラッシュ文字を削除し、正しい MLD および SLD 装飾を加え、最終結果を resolved_path (解決済みパス) に格納します。この結果は、プロセスが動作している SLD、または指定された SLD のパス名を示します。詳細は、mldrealpath(3) のマニュアルページを参照してください。

char*		mldrealpath(				const char *path_name,
 						char *resolved_path);

 char	*	mldrealpathl(				const char *path_name,
 						char *resolved_path,
 						const bslabel_t *senslabel);