この節では、audit_class、audit_event、audit_control ファイルの設定方法を示します。これらのファイルは、次の方法で編集してください。
セキュリティ管理者の役割になります。
アプリケーションマネージャを起動します。
「システム管理 (System_Admin)」アイコンをダブルクリックします。
「監査クラス (Audit Classes)」アクション、「監査イベント (Audit Events)」アクション、または「監査制御 (Audit Control)」アクションをダブルクリックします。
各ファイルを次のように編集します。
独自の監査クラス ec および、2 つの監査イベント AUE_second_signature と AUE_second_signature_verify を作成します。これらのファイルの詳細は、audit_class(4) と audit_event(4) のマニュアルページを参照してください。
独自の監査クラスは、次に示すように、マスク:名前:内容という書式で /etc/security/audit_class ファイルに追加されます。
0x00008000:ec:example class
独自の監査イベントは、/etc/security/audit_event ファイルに追加され、独自のイベントに予約された数値 32768 〜 65535 の 1 つが割り当てられます。このファイルには、クラスマップを監査する監査イベントも含まれます。次に示す行は、2 つのイベントを追加し、それらを例題のクラス (ec) にマップします。
32768:AUE_second_signature:second signature requested:ec
32769:AUE_second_signature_verify:second signature added:ec
プロセスの事前選択マスクは、プロセスによって監査される監査クラスを指定します。独自のイベントの監査に対し事前選択マスクを設定するには、例題のクラス (ec) 内のイベントの成功 / 失敗を監査するように、/etc/security/audit_control のフラグのパラメータを次のように編集します。
flags:ec
audit_control(4) 内の設定は、システム内のすべてのユーザーに適用されます。設定を 1 人のユーザーに限定するには、/etc/security/audit_user ファイル (「ユーザーの監視」アクション) を次のように編集します。
zelda:ec
ファイルの詳細と設定方法は、audit_control(4) と audit_user(4) マニュアルページを参照してください。ログアウトし、再度ログインすると、新しく定義したプロセスの事前選択マスクが有効になります。-setpmask オプションを指定して auditconfig(1M) を使用しても、既存のあらゆるプロセスにプロセスの事前選択マスクを設定できますが、ファイルを設定し、ログアウトしてログインし直す方が簡単です。