Trusted Solaris 開発ガイド

監査ファイルの設定

この節では、audit_classaudit_eventaudit_control ファイルの設定方法を示します。これらのファイルは、次の方法で編集してください。

  1. セキュリティ管理者の役割になります。

  2. アプリケーションマネージャを起動します。

  3. 「システム管理 (System_Admin)」アイコンをダブルクリックします。

  4. 「監査クラス (Audit Classes)」アクション、「監査イベント (Audit Events)」アクション、または「監査制御 (Audit Control)」アクションをダブルクリックします。

  5. 各ファイルを次のように編集します。

監査クラスと監査イベント

独自の監査クラス ec および、2 つの監査イベント AUE_second_signatureAUE_second_signature_verify を作成します。これらのファイルの詳細は、audit_class(4)audit_event(4) のマニュアルページを参照してください。

監査制御 (プロセスの事前選択マスク)

プロセスの事前選択マスクは、プロセスによって監査される監査クラスを指定します。独自のイベントの監査に対し事前選択マスクを設定するには、例題のクラス (ec) 内のイベントの成功 / 失敗を監査するように、/etc/security/audit_control のフラグのパラメータを次のように編集します。

flags:ec

audit_control(4) 内の設定は、システム内のすべてのユーザーに適用されます。設定を 1 人のユーザーに限定するには、/etc/security/audit_user ファイル (「ユーザーの監視」アクション) を次のように編集します。

zelda:ec

ファイルの詳細と設定方法は、audit_control(4)audit_user(4) マニュアルページを参照してください。ログアウトし、再度ログインすると、新しく定義したプロセスの事前選択マスクが有効になります。-setpmask オプションを指定して auditconfig(1M) を使用しても、既存のあらゆるプロセスにプロセスの事前選択マスクを設定できますが、ファイルを設定し、ログアウトしてログインし直す方が簡単です。