Trusted Solaris 管理の概要

tnidb データベース

tnidb(4) データベースは、各ホストのローカルデータベースです。ここには、ホストのネットワークインタフェースとその認可範囲、機密ラベル、認可上限、実効 UID (実効 GID)、強制された特権の各デフォルト値が保持されます。ただし、tnidb の値よりtnrhtp のデフォルト値の方が優先されます。

データベースマネージャから tnidb データベースを選択して読み込むと、データベースマネージャのメインウィンドウに tnidb データベースの内容が表示され、ネットワークインタフェース、そのインタフェースの認可範囲、対応するデフォルトのセキュリティ属性を確認できます。tnidb データベースを編集するには、「編集 (Edit)」メニューの「追加 (Add)」を選択するか、ネットワークインタフェースを指定した後「変更 (Modify)」を選択して、それぞれのダイアログボックスを表示します。次の図は、tnidb データベースのメインウィンドウと「追加 (Add)」ダイアログボックスを示しています。「最下位 SL (Minimum SL)」ボタンと「最上位 SL (Maximum SL)」ボタンは認可範囲の定義に使用され、クリックするとラベルビルダーのダイアログボックスが表示されます。「機密ラベル (Sensitivity Label)」ボタン、「認可上限 (Clearance)」ボタンからも、ラベルビルダーが表示されます。「強制された特権 (Forced Privileges)」ボタンをクリックすると、特権を選択するダイアログボックスが表示されます。「ユーザー ID (User ID)」フィールド、「グループ ID (Group ID)」フィールドには、そのネットワークインタフェースに適用するデフォルトの ID を指定します。

図 5-7 ネットワークインタフェース情報の追加時に表示されるデータベースマネージャのメインウィンドウと「追加 (Add)」ダイアログボックス (tnidb 用)

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