Trusted Solaris 管理の概要

tnd

tnd(1M) (トラステッドネットワークデーモン) コマンドは、トラステッドネットワークデータベースが読み込まれているカーネルを初期化したり、必要に応じてデータベースを再度読み込む際に使用します。トラステッドネットワークデーモンは、ブート処理のはじめに起動し、tnrhdbtnrhtptnidb データベースをカーネルに読み込みます。

tnd コマンドを実行するには、トラステッドパスメニューを使用し、net_privaddr、net_mac_read、sys_net_config の各特権を継承する必要があります。また、rc スクリプトから起動し、機密ラベル ADMIN_LOW で実行しなくてはなりません。

-d オプションを使用すると、tnd のデバッグ機能が有効になり、デバッグ情報をログファイルに記録できます。ネットワークのデバッグに使用されるデフォルトのログファイルは/var/tsol/tndlog です。このファイルには、デバッグメッセージごとに 1 レコードずつ格納されます。デバッグメッセージには、デバッグ情報と時間が記録されます。

デフォルトでは、デバッグ機能が有効になっていないと、tndlog ファイルが作成されません。tndlog ファイルは、tnd コマンドの -d オプションのほか、tnctl コマンドでも作成できます。