Trusted Solaris 管理の概要

公開オブジェクト

監査情報の量を減らすには、特定のファイルとディレクトリを「公開オブジェクト」として指定するのが効果的です。公開オブジェクトは一般に読み取り専用の情報を保持し、通常のユーザーでは変更できないようになっています。また、セキュリティ上の制約がないため、オブジェクトにアクセスしたユーザーを追跡する必要はありません。システムクロックなどが公開オブジェクトの良い例です。公開オブジェクトであることを示す公開オブジェクトフラグを設定すれば、そのオブジェクトを指定する監査フラグがあっても無視されます。