この章では、N1 Provisioning Server ソフトウェアをインストールしたあとに実行するタスクの手順について説明します。 この章では、以下の内容について説明します。
N1 Provisioning Server の検証は、2 つのタスクから構成されます。
すべての N1 Provisioning Server パッケージがコントロールプレーンサーバーに正しくインストールされていることを確認する
ファームを作成して起動する
デフォルトのファーム構成をインポートして起動するか、手動でファームを作成して起動することができます。 ここでは、両方の手法のための手順を説明します。
コントロールプレーンサーバーに root (su - root) でログインします。
コマンド /opt/terraspring/sbin/check_rel を入力して、インストール済みのパッケージとそのインストール状態を一覧表示します。
出力は次のようになります。
root# /opt/terraspring/sbin/check_rel Manifest is for Terraspring Release 3.1.1.4 Checked system for roles: SP, IDB, CC Package Manifest System Installation State -------------------------------------------------------------------------------- NcFTPc: 3.1.5 3.1.5 completely installed TSPRbli: 3.1.2 3.1.2 completely installed TSPRblibs: 3.1.2 3.1.2 completely installed . . . TSPRsuna: 3.1.2 3.1.2 completely installed TSPRtools: 3.1.4 3.1.4 completely installed root@idbqe1.qe1:~/etc/seq11017-1# |
N1 Provisioning Server ソフトウェアが正しくインストールされている必要があります。 第 4 章「Provisioning Server ソフトウェアのインストール 」を参照してください。
Internet Explorer 6.0 以降を実行する PC がネットワークに接続され構成されている必要があります。 表 2–3 を参照。
Control Center 管理 PC に管理者でログインして、Internet Explorer を起動します。
Internet Explorer ブラウザのアドレスフィールドに、N1 Provisioning Server の URL を入力します。
URL は、Control Center ソフトウェアがインストールされている場所になります。たとえば、http://machine_name.domain_name と入力します。machine_name には、コントロールプレーンサーバーの名前を指定し、domain_name には、企業ドメ イン名を指定します。
Control Center ログインページが表示されます。
「Login Page」をクリックします。
ログイン 画面が表示されます。
ユーザー名とパスワードに、demo を入力します。
初めて管理者でログインしたとき、ユーザーアカウントのデフォルトのユーザー名は demo で、パスワードも demo です。 初めてログインした直後に、この情報は変更してください。 管理者アカウントも提供されています。 このアカウントのユーザー名は root で、パスワードも root です。 詳細については、『N1 Provisioning Server 3.1, Blades Edition Control Center 管理ガイド』を参照してください。
「Log In」をクリックして、Control Center Administration 画面にアクセスし ます。
Administration Welcome 画面が表示されます。
Internet Explorer ナビゲーションコントロールは、Control Center によって意図的に無効化されています。 Ctrl-K キーや F5 キーなどのショートカットキーを使用して、ナビゲートしないでください。Control Center で Internet Explorer ナビゲーションコントロールを使用すると、予測できない振る舞いが生じる可能性があります。
初めてログインすると、Administration 画面に初期アカウントがすでに作成されていることが示されます。 このアカウントの名前は、demo です。 このアカウントは、画面左上コーナーの「Accounts」の下に強調表示されています。 この初期アカウントにより、N1 Provisioning Server インストールの検証を迅速に行えます。
「Editor」メニューから、「Edit new farm」を選択します。
Editor 画面が表示され、「Create New Design」ダイアログが表示されます。
「Name」フィールドに、ファームの名前を入力します。
「I-Fabric」フィールドで、「Initial I-Fabric」を選択します。
「Import Options」をクリックして、インポートするファイル名を入力します。
詳細については、詳細については、『N1 Provisioning Server 3.1, Blades Edition, Control Center 管理ガイド』を参照してください。
「OK」をクリックして、「Create New Design」ダイアログボックスを閉じます。
Editor 画面が現れます。
左側にある「Elements」ボックスから、External Subnet 要素アイコン (雲のあるサブネットとして表示されている) を Editor 作業領域にドラッグ & ドロップします。
左側にある「Elements」ボックスから、Server Group 要素アイコン (左のカラムの下方 3 番目の要素) を Editor 作業領域にドラッグ & ドロップして、External Subnet 要素からおよそ 2 インチ下の位置に配置します。
External Subnet 要素で、接続点 (ポート) をクリックします。 マウスボタン 3 を押したままにしないでください。
カーソルを Server Group 要素に移動します。
接続回線が赤で表示されます。
Server Group 要素 Eth0 インタフェースノードをクリックします。
次のような Control Center 画面が表示されます。
Server Group 要素をダブルクリックします。
画面に Configure Server ウィンドウが表示されます。
イメージを選択します。
「Select Disk Image」ダイアログが表示されます。 ディスクイメージの名前がすでに強調表示されています。
「OK」をクリックして、このディスクイメージを選択します。
Configure Server ウィンドウが表示され、ディスクイメージの名前が「Image」フィールドに表示されます。
「OK」をクリックして、ディスクイメージを選択します。
Editor 画面の左上で、「Submit」ボタンをクリックします。
「Farm Activation」ダイアログボックスが表示されます。
「Submit」ボタンをクリックします。
Control Center Main 画面が表示されます。
画面右上で「Admin」リンクをクリックします。
Administration 画面が表示されます。
Administration 画面の左側にある「Farm Management Tools」で、「Pending Requests」ボタンをクリックします。
Pending Request 画面が表示されます。
「Unblock Request」をクリックして、ファームの起動を開始します。
確認ダイアログボックスが表示されます。
「OK」をクリックします。
Administration 画面の左側にある「Farm Management Tools」で、「Farm Requests」ボタンをクリックします。
Farm Requests 画面が表示されます。
右下コーナーのメッセージパネルを監視します。
以下の図に示すように、「Completed」がステータスフィールドに表示されるまで、最大 1 時間かかる場合があります。
メッセージパネルに失敗メッセージが表示されない場合、この単純なファームが正常に起動されたことにより、N1 Provisioning Server インストールが検証されます。 これで、サーバーブレードファームを作成できるようになります。 『N1 Provisioning Server 3.1, Blades Edition Control Center 管理ガイド』の第 4 章の指示に従ってください。
メッセージパネルに失敗メッセージが表示された場合は、手順14 に戻って問題を解決し、ファームを再送信する必要があります。問題の解決方法については、『N1 Provisioning Server 3.1, Blades Edition Control Center 管理ガイド』を参照してください。
『N1 Provisioning Server 3.1, Blades Edition Control Center 管理ガイド』
『N1 Provisioning Server 3.1, Blades Edition Control Center 管理ガイド』
『N1 Provisioning Server 3.1, Blades Edition Control Center 管理ガイド』の「How To Download Sample Farms」
N1 Provisioning Server 3.0 データベースのデータを Oracle から PostgreSQL (Postgres) に移行する前に、N1 Provisioning Server, Blades Edition version 3.0 から version 3.1 にアップグレードする必要があります。
コントロールプレーンサーバーに root (su - root) でログインします。
grep dba /etc/group と入力して、データベース管理グループが存在することを確認します。
dba グループが存在する場合、応答 dba::100: が表示されます。 次の手順に進みます。
dba グループが存在しない場合、プロンプトのみが表示されます。 groupadd dba と入力して、データベース管理グループを作成します。
useradd -g dba postgres と入力して、Postgres ユーザーアカウントを追加します。
データベースポートを変更します。
Control Center 管理 PC を使用して、administrator で Control Center にログオンします。
Control Center Main 画面が表示されます。
メニューバーで「Admin」をクリックします。
Administration 画面が表示されます。
Configuration Tools パネルで、「I-Fabric」をクリックします。
I-Fabrics 画面が表示されます。
表示されたポート番号を Postgres ポート番号の 5432 で置き換えます。
「Commit Changes」をクリックします。
「Logout 」をクリックして、Control Center からログアウトします。
/opt/terraspring/sunone/bin/appserv stop と入力して、Control Center アプリケーションサーバーを停止します。
コントロールプレーンデータベースをバックアップします。
コマンド /opt/terraspring/sbin/backupdb -o ${Oracle_Home} backup_file を入力します。
backup_file は、バックアップファイルの名前になります。
/opt/terraspring/gwdb/bin/backupDB.sh と入力して、Control Center データベースをバックアップします。
Control Center データベースのバックアップは、ファイル /var/opt/terraspring/gwdb/backup/tsprgwdb.backup に作成されます。
Postgres データベースとポートを指すようにデータベースプロパティファイルを更新します。
以下に示す 1 行の例は、表示用に 2 行に分割されています。
ファイル /etc/opt/terraspring/tspr.propertiesで、次の DBConnection テキスト文字列を変更します。
com.terraspring.core.sys.GridOS.DBConnection= com.terraspring.db.oracle.OracleCpdbConnection
から
com.terraspring.core.sys.GridOS.DBConnection= com.terraspring.db.postgres.PostgresCpdbConnection
CpdbConnection テキスト文字列内のポート番号を 1521 から 5432 に変更します。
com.terraspring.db.CpdbConnection.port=1521
以下に例を示します。
com.terraspring.db.CpdbConnection.port=5432
ファイルを保存して終了します。
Postgres データベースをインストールします。
Postgres データベースを作成します。
コマンド /opt/terraspring/lib/postgres/createdb -i -H localhost -o /opt/postgres -n tsprdb -f postgres_data postgres_log を入力します。 postgres_data は、データベースが作成されるディレクトリのフルパス名になります。postgres_log は、データベースログが保存されるディレクトリのフルパス名になります。
Postgres にコントロールプレーンデータベースのデータを復元します。
コマンド /opt/terraspring/sbin/restoredb restore_file を入力します。
restore_file は、手順 6 で作成したコントロールプレーンデータベースのバックアップファイルの名前になります。
/opt/terraspring/gwdb/bin/configure.sh と入力して、データベースを構成します。
構成情報の入力を求めるプロンプトが表示されます。 以下に、プロンプトと必須応答を示します。 応答は、大文字と小文字が区別され表示されているとおりに入力する必要があります。また、特に指定がない限り先行スペースおよび後続スペースを入れないでください。
DB_TYPE: Postgres
DB Admin User: postgres
DB Admin Password: postgres
DB User: tcc
DB User Password: tcc
DB Host Name: localhost
DB Instance Name: tsprdb
DB Instance Listening Port: 5432
DB Backup Directory [/var/opt/terraspring/gwdb/backup]:
Enter キーを押します。
DB Backup Filename [tsprgwdb.backup]:
Enter キーを押します。
/opt/terraspring/gwdb/bin/createDB.sh -y と入力して、Postgres データベースを初期化します。
/opt/terraspring/gwdb/bin/restoreDB.sh と入力して、データベースの Web 構成情報を復元します。
次のメッセージが表示されます。
WARNING: That will destroy the current Control Center database. Do you want to continue anyway(y/n)? [n]: |
y と入力して継続します。
Postgres 用に Control Center を再構成します。
/opt/terraspring/sunone/bin/setup7.sh -silent と入力して、Control Center アプリケーションサーバーを停止し、再構成します。
setup7.sh スクリプトは、Control Center (CC) アプリケーションサーバーを停止してから、前の手順で更新したファイルを使用して再構成します。
次のコマンドを順に入力して、Monitoring Manager を停止し、再起動します。
/opt/terraspring/sbin/snmpd stop
/opt/terraspring/sbin/snmpd start
次のコマンドを順に入力して、Segment Manager を停止し、再起動します。
/etc/rc3.d/S97sm stop
/etc/rc3.d/S97sm start
次のコマンドを順に入力して、Monitoring Manager を停止し、再起動します。
/opt/terraspring/sbin/mmd stop
/opt/terraspring/sbin/mmd start
/opt/terraspring/sunone/bin/appserv start と入力して、CC アプリケーションサーバーを再起動します。