Sun Management Center 3.5 インストールと構成ガイド

SNMP デーモンの停止と無効化

Sun Management Center エージェントは、デフォルトでは UDP (User Datagram Protocol) ポート 161 を使用して Sun Management Center サーバとの通信を行います。Sun Management Center エージェントは、同じくデフォルトでポート 161 を使用する SNMP エージェント snmpdx と Sun SNMP ユーティリティ mibissa に完全にとって代わる改善機能です。

SNMP エージェント snmpdx は、Solstice Enterprise Agent 技術の主要コンポーネントです。snmpdxmibissa はデーモンプロセスとして動作し、ポート 161 で SNMP 要求を待機します。

Sun Management Center の設定時にポート 161 が使用中の場合は、Sun Management Center エージェントと Sun Management Center サーバに別のポートを指定することも、あるいはポート 161 を継続して使用することもできます。ポート 161 の使用を選択した場合は、SNMP エージェントデーモンを停止して無効にすることができます。


注意 – 注意 –

ポート 161 を使用する場合で SNMP デーモンの停止と無効化を手動で行うことを選択したときは、ポート 161 を使用するすべてのプロセスを停止するまで Sun Management Center は起動しません。


次の作業は、Sun Management Center エージェントがインストールされているあらゆるマシンに該当するものです。

snmpdx を手作業で停止および無効にする
  1. スーパーユーザとしてログインします。

  2. snmpdx デーモンを停止します。次のコマンドを入力します。


    # /etc/rc3.d/S76snmpdx stop
    

  3. snmpdx デーモンを無効にします。次のコマンドを入力します。


    # mv /etc/rc3.d/S76snmpdx /etc/rc3.d/s76snmpdx
    


    注 –

    システムのリブート時に、名前が大文字の「S」から始まるスクリプトが自動的に起動します。名前が小文字の「s」で始まるスクリプトは自動的には実行されません。


システムには、ポート 161 を利用している古い SNMP エージェントまたは SNMP プロセスがほかにも存在する可能性があります。snmpdx を停止して無効にしても Sun Management Center を起動できない場合、エージェントログファイル /var/opt/SUNWsymon/log/agent.log をチェックして、ポートの衝突があるかどうかを確認してください。