Solaris Container Manager 1.1 インストールと管理

Procedure非大域ゾーンを作成する

手順
  1. Container Manager の GUI が開いていない場合は、「Container Manager の GUI を起動する」に従って起動します。

  2. ナビゲーションウィンドウで「ホスト」タブを選択してホスト表示を選択します。

    ホストのリストがナビゲーションウィンドウに表示されます。

  3. Solaris 10 のホストを選択します。

  4. 「ゾーン」タブを選択します。

  5. 「新規ゾーン」ボタンをクリックします。

    「新規ゾーン」ウィザードが表示されます。

    図 6–1 ゾーン作成時のパラメータのウィンドウ

    ゾーン作成時のパラメータ

  6. 各フィールドに、ゾーン名、ゾーンのホスト名、ゾーンパス、IP アドレス、およびネットワークインタフェースの適切な値を入力します。

    ゾーンのホスト名は、仮想ホストとしてのゾーンの一意の名前です。ホスト名やマシン名ではありません。

    ゾーンパスは、ルート (/) ディレクトリを基準とした絶対パスです。


    注 –

    「ゾーンのパス」フィールドに指定したディレクトリが存在する場合は、ルートディレクトリのアクセス権が 700 でなければ、ゾーンは作成されません。

    「ゾーンのパス」フィールドに指定したディレクトリが存在しない場合は、Solaris Container Manager によってこの名前のディレクトリが作成され、ルートディレクトリに 700 のアクセス権が割り当てられます。


    各ゾーンには、ゾーンが「インストール済み」の状態から「準備完了」の状態に移行したときにネットワークインタフェースを設定できます。

  7. (省略可能) システムの再起動時にゾーンを自動的に再起動するには、「有効」チェックボックスを選択します。

  8. root ユーザー名を入力します。

    図 6–2 ゾーンの属性のウィンドウ

    ゾーンの属性

  9. (省略可能) 「ロケール」、「端末の種類」、「ネームサービス」、および「タイムゾーン」の各リストで適切な値を選択します。

    ロケールは、このゾーンで使用する言語です。

    端末の種類は、端末の種類です。

    ネームサービスは、ホスト名と IP アドレス間の変換を行います。

    タイムゾーンは、ゾーンのタイムゾーンです。

  10. ゾーン用のリソースプールを選択します。

  11. 「CPU シェア数」フィールドと「プロジェクトの CPU シェア数」フィールドに適切な値を入力します。

    図 6–3 CPU シェア数のウィンドウ

    ゾーンの CPU シェア数

    「CPU シェア数」フィールドには、リソースプールからこのゾーンに割り当てる CPU シェア数を指定します。この数は、リソースプールで使用可能な CPU シェア数以下である必要があります。

    「プロジェクトの CPU シェア数」フィールドには、ゾーン内のプロジェクトに割り当てる CPU シェア数を指定します。

  12. (省略可能) IPQoS (IP quality of service) 機能の最小の入力帯域幅と出力帯域幅を入力します。

    図 6–4 IPQoS の属性のウィンドウ

    IPQoS 機能の属性

  13. ゾーンの追加属性を設定するかどうかを選択します。

    • ゾーンの追加属性を設定する場合は、「はい」を選択して「次へ」をクリックします。

      このゾーンの追加 IP アドレスを入力し、適切なネットワークインタフェースを選択します。

      このゾーンに設定するデバイスディレクトリを入力します。

      このゾーンにマウントする追加ファイルシステムの詳細を入力します。

      このゾーンが大域ゾーンと共有するパッケージソフトウェアがあるディレクトリを入力します。

      ゾーンの追加属性については、『Solaris のシステム管理 (Solaris コンテナ : 資源管理と Solaris ゾーン)』「ゾーン構成データ」を参照してください。

      設定を確認し、「完了」をクリックして変更内容を保存します。

    • ゾーンの追加属性を設定しない場合は、「いいえ」を選択して「次へ」をクリックします。

      設定を確認し、「完了」をクリックして変更内容を保存します。

    ゾーン表に、新規ゾーンの情報が追加されます。ゾーンを作成すると、「未完了」の状態になります。大域ゾーンから特定のパッケージを継承したら、ゾーンは「稼働」の状態に変わります。