Backup ソフトウェアには、GUI とコマンド行インタフェースの両方が組み込まれています。この クイックツアーでは、GUI を使用します。コマンド行インタフェースの詳細は、nsradmin(8) のマニュアルページを参照してください。
Backup 管理プログラムの GUI を開始するには、シェルプロンプトで nwadmin コマンドを入力します。
# nwadmin & |
Backup が正常に起動しない場合は、次の可能性が考えられます。
必要な Backup デーモンである nsrd と nsrexecd が存在しない可能性があります。Backup デーモンが現在あるかどうかを判別するには、シェルプロンプトで ps -e コマンドを実行します。出力に、現プロセスとして nsrd と nsrexecd が表示されない場合は、シェルプロンプトで nsrd と nsrexecd を入力し、デーモンを開始します。
環境変数 DISPLAY が、設定されていない可能性があります。
環境変数 PATH に、Backup プログラムへの適切なパスが組み込まれていない可能性があります。Backup プログラムが常駐する場所を探し、PATH 変数に割り当てられている値を訂正します。
GUI のメインウィンドウ内に表示されるスピードバーボタンを使えば、実行する Backup 管理タスクのうち最も頻繁に使用するタスクにすばやくアクセスすることができます。
プログラムのオンラインヘルプは、「Help」メニューから利用できます。ウィンドウに固有のトピックを表示させたり、選択した別のトピックに移動したりできます。
Backup サーバー上に SUNWsbus1 パッケージをインストールした場合は、プログラムは、自動的に、サーバーのホスト名を Backup クライアントのリストに加え、サーバー用のバックアップファイルに対して特別なオプションである「/all」を指定します。このインストールで指定されるデフォルトの設定を使用してソフトウェアとデバイスの接続をテストしたり、オプションを変更してからテストを実行したりできます。
Backup のバックアップ用に構成したデバイスにボリュームを挿入します。
スタンドアロンデバイスの使用についての説明は、このマニュアルに記載してあります。オートチェンジャまたはサイロ内のデバイスを使用する場合は、『Solstice Backup 5.1 管理者ガイド』に記載されている構成に関する説明を参照してください。
「Label」スピードバーボタンを選択し、ボリュームにラベルを付けます。
ユーザーが使いやすいようにあらかじめ構成されているラベルテンプレートが表示されます。
「OK」をクリックし、ボリュームに、デフォルトのラベルテンプレートでラベルを付けます。
「Mount」スピードバーボタンを選択し、ドライブにボリュームをマウントします。
ステップ 3 でラベルを付けたボリュームを強調表示させ、「OK」をクリックし、そのボリュームをマウントします。
「Customize 」メニューから「Groups」オプションを選択します。
デフォルトのグループが、あらかじめ設定され強調表示されています。
グループバックアップをテストするには、「Enabled」ラジオボタンを選択してから、メインウィンドウに戻ります。
メインウィンドウ内で、「Group Control」スピードバーボタンを選択します。
「Group Control」ウィンドウが表示され、 Default グループがすでに強調表示されています。
テストバックアップを開始するには、「Start」ボタンをクリックします。
「Group Control」ウィンドウ内の「Details 」ボタンをクリックし、テストバックアップの進行状況を表示させます。
バックアップの進行状況と同時に、メインウィンドウのパネル内にメッセージが表示されます。
バックアップが終了したら、メインウィンドウ内の「Indexes」ボタンをクリックし、テストバックアップ中にサーバー用に作成されたクライアントファイルインデックスのエントリを表示させます。
テストバックアップが正常に終了しない場合は、『Solstice Backup 5.1 管理者ガイド』の障害追跡情報を参照し、その原因を追及してください。
Backup パッケージを個別に、あるいは一度にすべてのパッケージを削除する場合は、pkgrm コマンドを使用します。
それぞれの Backup ソフトウェアパッケージは、互いに依存関係にあります。これらを削除する場合は、「サーバー」、「ストレージノード」、「クライアント」の順番で行います。マニュアルページ、デバイスドライバ、ドキュメントには依存関係はないので、これらはいつでも削除できます。
Backup ソフトウェアを削除するには、3 つの基本的な手順を実行します。
ソフトウェアを削除するシステム上でスーパーユーザーになります。
シェルプロンプトで nsr_shutdown コマンドを入力し、Backup デーモンを停止します。
停止される Backup デーモンのリストと nsr_shutdown コマンドを続行するかどうかを尋ねるプロンプト表示されます。
# nsr_shutdown nsr_shutdown will kill the following processes 238 ? S 0:01 /usr/sbin/nsrexecd -s mars 243 ? S 262:47 /usr/sbin/nsrd 293 ? S 0:02 /usr/sbin/nsrmmdbd 294 ? S 0:09 /usr/sbin/nsrindexd 296 ? S 0:00 /usr/sbin/nsrmmd -n 1 Do you want to continue? [Yes]? y |
nsr_shutdown コマンドが終了したら、pkgrm コマンドを実行します。
ここでは、削除したいパッケージのリストを個別に指定できます。
# pkgrm SUNWpackagename |