SSL プロトコルは、さまざまな暗号アルゴリズム、暗号方式をサポートします。こうした暗号は、サーバーとクライアント間の認証、証明書の送信、セッションキーの確立などに使用されます。 認証が行われるかどうかは、SSL が接続に使用する暗号群によって決まります。
暗号群の選択は慎重に行なってください。 どのアプリケーションも、ノードが要求する最小限のセキュリティを提供する暗号群だけを有効にする必要があります。 SSL は、クライアントとサーバーの両方でサポートされる最も安全な暗号群を使用します。 低セキュリティの暗号群を有効化した場合、サン以外のクライアントは、暗号群のネゴシエーション時に、最小限のセキュリティしか提供しない暗号群を選択することがあります。この場合、サーバーは、安全性の低い暗号群を使用しなければならなくなります。
SSL は、次のモードで動作します。
暗号化のみ、認証なし – 接続は暗号化されるが、接続するアプリケーションの認証は行われない
サーバーの認証 – クライアントは接続先のサーバーを認証する
サーバーとクライアントの認証 – クライアントとサーバーの両方が双方を認証する
インストール時、アプリケーション間の通信を保護する手段として SSL を選択すると、使用する暗号群を指定するプロンプトが表示されます。 暗号群の値は、config.properties ファイルの net.ssl.cipher.suites に格納されます。 選択内容によって、暗号群に次の値を設定できます。
「暗号化のみ、認証なし」を選択した場合、暗号群の値は SSL_DH_anon_WITH_3DES_EDE_CBC_SHA
「認証と暗号化」を選択した場合、暗号群の値は SSL_RSA_WITH_3DES_EDE_CBC_SHA
サーバーの認証を必要とする、または必要としない SSL 暗号群の一覧は、「「SSL 暗号群」」を参照してください。 サーバーの認証を必要とする暗号群を対象に、クライアントの認証を構成することもできます。