N1 Service Provisioning System 4.1 リファレンスガイド

第 15 章 udb: ユーザーとグループを管理する CLI コマンド

この章は、ユーザーとグループの管理に必要なコマンドについて説明します。

udb コマンドの概要

CLI には、ユーザーとグループを管理する以下のコマンドセットが含まれています。

表 15–1 ユーザーアカウント、グループ、ログインのコマンドセット

CLI 接頭辞 

コマンドセットの説明 

udb.g 

ユーザーグループを管理するコマンド 

udb.login 

udb.logout 

udb.whoami 

ログインセッションを管理するコマンド 

udb.p 

アクセス権を管理するコマンド 

udb.u 

ユーザーアカウントを管理するコマンド 

udb.sv 

セッション変数を管理するコマンド 

この章では、これらの各セット内のすべてのコマンドについて説明します。

udb.g: ユーザーグループの管理

udb.g コマンドを使用すると、ユーザーグループを定義、変更、削除、一覧表示することができます。

表 15–2 udb.g コマンドの概要

コマンド名 

説明 

udb.g.add 

新しいユーザーグループを追加する 

udb.g.del 

ユーザーグループを削除する 

udb.g.la 

すべてのユーザーグループを一覧表示する 

udb.g.lo 

指定されたユーザーグループについての情報を検出する 

udb.g.lp 

指定されたグループに与えられたアクセス権を一覧表示する 

udb.g.lu 

指定されたグループのメンバーであるユーザーを一覧表示する 

udb.g.mod 

既存のユーザーグループを変更する 

udb.g.add

このコマンドは、新しいグループを追加します。

表 15–3 udb.g.add の引数と結果

引数/結果 

構文 

説明 

[R] 

文字列 

新しいグループ名 

[O] 

文字列 

新しいグループの説明 

ua 

[O] 

UserArray 

新しいグループのユーザー 

pa 

[O] 

PermissionArray 

新しいグループのアクセス権 

pga 

[O] 

GroupArray 

新しいグループの親グループ 

cga 

[O] 

GroupArray 

新しいグループの子グループ 

result 

Group 

新しいグループ 

udb.g.del

このコマンドは、指定されたグループを削除します。


注 –

グループを削除しても、グループ内のユーザーアカウントは削除されません。 ユーザーアカウントが分類されていたグループが削除されるだけです。


表 15–4 udb.g.del コマンドの引数

引数 

構文 

説明 

ID 

[R] 

GroupID 

グループ ID 

udb.g.la

このコマンドは、N1 Service Provisioning System software で定義されたすべてのグループを一覧表示します。

表 15–5 udb.g.la コマンドの結果

結果 

構文 

説明 

result 

GroupArray 

グループ 

udb.g.lo

このコマンドは、指定されたグループを検出します。

表 15–6 udb.g.lo コマンドの引数と結果

引数/結果 

構文 

説明 

ID 

[R] 

GroupID 

グループ ID 

result 

Group 

グループ 

udb.g.lp

このコマンドは、グループに与えられたアクセス権を一覧表示します。

表 15–7 udb.g.lp の引数と結果

引数/結果 

構文 

説明 

ID 

[R] 

GroupID 

グループ ID 

result 

PermissionArray 

アクセス権 

udb.g.lu

このコマンドは、指定されたグループのメンバーを一覧表示します。

表 15–8 udb.g.lu コマンドの引数と結果

引数/結果 

構文 

説明 

ID 

[R] 

GroupID 

グループ ID 

result 

UserArray 

ユーザー 

udb.g.mod

このコマンドは、既存のグループを変更します。 省略された引数は、現在の値を保持します。

表 15–9 udb.g.mod コマンドの引数と結果

引数/結果 

構文 

説明 

ID 

[R] 

GroupID 

グループ ID 

[O] 

文字列 

新しいグループ名 

[O] 

文字列 

新しいグループの説明 

ua 

[O] 

UserArray 

新しいグループのユーザー 

pa 

[O] 

PermissionArray 

新しいグループのアクセス権 

pga 

[O] 

GroupArray 

新しいグループの親グループ 

cga 

[O] 

GroupArray 

新しいグループの子グループ 

result 

Group 

変更されたグループ 

udb.u: ユーザーアカウントの管理

udb.u コマンドを使用すると、個々のユーザーアカウントを管理できます。

表 15–10 udb.g コマンドの概要

コマンド名 

説明 

udb.u.add 

新しいユーザーアカウントを追加する 

udb.u.cp 

指定されたユーザーのパスワードを変更する 

udb.u.la 

すべてのユーザーアカウントを一覧表示する 

udb.u.lo 

指定されたユーザーについての情報を検出する 

udb.u.lp 

指定されたユーザーに与えられたアクセス権を一覧表示する 

udb.u.mod 

指定されたユーザーアカウントを変更する 

udb.u.add

このコマンドは、新しいユーザーを追加します。

表 15–11 udb.u.add コマンドの引数と結果

引数 

構文 

説明 

nu 

[R] 

文字列 

新しいユーザー名 

np 

[R] 

文字列 

新しいユーザーパスワード 

ng 

[O] 

GroupArray 

新しいユーザーグループ 

hide 

[O] 

ブール型 

ユーザーを非表示にするかどうか。デフォルトは false 

result 

User 

新しいユーザー 

udb.u.cp

このコマンドは、指定されたユーザーのパスワードを変更します。

表 15–12 udb.u.cp コマンドの引数

引数 

構文 

説明 

un 

[R] 

文字列 

パスワードを変更する必要があるユーザーのユーザー名 

op 

[R] 

文字列 

古いパスワード 

np 

[R] 

文字列 

新しいパスワード 

udb.u.la

このコマンドは、すべてのユーザーアカウントを一覧表示します。

表 15–13 udb.u.la コマンドの引数と結果

引数/結果 

構文 

説明 

sh 

[O] 

ブール型 

非表示ユーザーを表示するかどうか。デフォルトは false 

result 

UserArray 

ユーザー 

udb.u.lo

udb.u.lo コマンドは、指定されたユーザーを検出します。

表 15–14 udb.u.lo コマンドの引数と結果

引数/結果 

構文 

説明 

ID 

[R] 

UserID 

ユーザー ID 

result 

User 

ユーザー 

udb.u.lp

このコマンドは、ユーザーに与えられたアクセス権を一覧表示します。

表 15–15 udb.u.lp コマンドの引数と結果

引数/結果 

構文 

説明 

ID 

[R] 

UserID 

ユーザー ID 

result 

PermissionArray 

アクセス権 

udb.u.mod

このコマンドは、既存のユーザーを変更します。省略された引数は、現在の値を保持します。

表 15–16 udb.u.mod コマンドの引数と結果

引数/結果 

構文 

説明 

ID 

[R] 

UserID 

ユーザー ID 

np 

[O] 

文字列 

新しいユーザーパスワード 

ng 

[O] 

GroupArray 

新しいユーザーグループ 

hide 

[O] 

ブール型 

ユーザーを非表示に設定するかどうか 

active 

[O] 

ブール型 

ユーザーをアクティブに設定するかどうか 

result 

User 

変更されたユーザー 

udb.sv: セッション変数の管理

udb.sv コマンドを使用すると、セッション変数を管理できます。

表 15–17 udb.sv コマンドの概要

コマンド名 

説明 

udb.sv.add 

新しいセッション変数を追加する 

udb.sv.del 

セッション変数を削除する 

udb.sv.la 

すべてのセッション変数を一覧表示する 

udb.sv.lo 

セッション変数についての情報を検出する 

udb.sv.mod 

指定されたセッションの値を変更する 

udb.sv.add

このコマンドは、新しいセッション変数を追加します。


注 –

HTML ユーザーインタフェースにログインし、CLI を使用してセッション変数を追加する場合、変数の一覧を再表示すると、セッション変数名が値なしで表示されます。 新しいセッション変数の値を表示するには、HTML ユーザーインタフェースからいったんログアウトして、ログインし直してください。


表 15–18 udb.sv.add コマンドの引数と結果

引数 

構文 

説明 

name 

[R] 

文字列 

新しいセッション変数名 

secure 

[O] 

ブール型 

値を表示するかどうか。true の場合表示されない。デフォルトは false 

desc 

[O] 

String 

新しいセッション変数値の説明 

value 

[R] 

文字列 

該当ユーザーの新しいセッション変数値  

変数の値が空の文字列の場合、 - value "" と入力する

result 

SessionVariable 

新しいセッション変数 

udb.sv.del

このコマンドは、セッション変数を削除します。

表 15–19 udb.sv.del コマンドの引数

引数 

構文 

説明 

name 

[R] 

文字列 

削除するセッション変数の名前 

udb.sv.la

このコマンドは、すべてのセッション変数を一覧表示します。

表 15–20 udb.sv.la コマンドの引数と結果

引数/結果 

構文 

説明 

result 

SessionVariable 

セッション変数 

udb.sv.lo

このコマンドは、指定されたセッション変数を検出します。

表 15–21 udb.sv.lo コマンドの引数と結果

引数/結果 

構文 

説明 

name 

[R] 

文字列 

表示するセッション変数の名前 

result 

SessionVariable 

セッション変数 

udb.sv.mod

このコマンドは、セッション変数を変更します。変数を保持する場合は、-p パラメタを使用してパスワードを設定します。

表 15–22 udb.sv.mod コマンドの引数と結果

引数/結果 

構文 

説明 

name 

[R] 

文字列 

変更するセッション変数の名前 

secure 

[O] 

文字列 

値を表示するかどうか。true の場合表示されない。デフォルトは false 

desc 

[O] 

文字列 

新しいセッション変数の説明 

value 

[O] 

文字列 

該当ユーザーの新しいセッション変数値 

result 

SessionVariable 

新しいセッション変数 

認証コマンド

udb.login

このコマンドは、ユーザーにログインし、認証に使用する SessionID を返します。

表 15–23 udb.login コマンドの結果

結果 

構文 

説明 

result 

SessionID 

セッション ID 

udb.logout

このコマンドは、実行ユーザーをログアウトします。

udb.whoami

このコマンドは、現在のセッションの所有者を返します。

表 15–24 udb.whoami コマンドの結果

結果 

構文 

説明 

result 

UserID 

現在のユーザー ID 

udb.p: アクセス権を管理するコマンド

udb.p コマンドを使用すると、N1 Service Provisioning System software で設定されたアクセス権についての情報を表示できます。

表 15–25 udb.p コマンドの概要

コマンド 

説明 

udb.p.la 

すべてのアクセス権を一覧表示する 

udb.p.lo 

指定されたアクセス権を検出する 

udb.p.la

このコマンドは、すべてのアクセス権を一覧表示します。

表 15–26 udb.p.la コマンドの結果

結果 

構文 

説明 

result 

PermissionArray 

アクセス権 

udb.p.lo

このコマンドは、指定されたアクセス権を検出します。

表 15–27 udb.p.lo コマンドの引数と結果

引数/結果 

構文 

説明 

ID 

[R] 

PermissionID 

アクセス権の ID 

result 

Permission 

アクセス権