この章は、ユーザーとグループの管理に必要なコマンドについて説明します。
CLI には、ユーザーとグループを管理する以下のコマンドセットが含まれています。
表 15–1 ユーザーアカウント、グループ、ログインのコマンドセット
CLI 接頭辞 |
コマンドセットの説明 |
---|---|
udb.g |
ユーザーグループを管理するコマンド |
udb.login udb.logout udb.whoami |
ログインセッションを管理するコマンド |
udb.p |
アクセス権を管理するコマンド |
udb.u |
ユーザーアカウントを管理するコマンド |
udb.sv |
セッション変数を管理するコマンド |
この章では、これらの各セット内のすべてのコマンドについて説明します。
udb.g コマンドを使用すると、ユーザーグループを定義、変更、削除、一覧表示することができます。
表 15–2 udb.g コマンドの概要
コマンド名 |
説明 |
---|---|
udb.g.add |
新しいユーザーグループを追加する |
udb.g.del |
ユーザーグループを削除する |
udb.g.la |
すべてのユーザーグループを一覧表示する |
udb.g.lo |
指定されたユーザーグループについての情報を検出する |
udb.g.lp |
指定されたグループに与えられたアクセス権を一覧表示する |
udb.g.lu |
指定されたグループのメンバーであるユーザーを一覧表示する |
udb.g.mod |
既存のユーザーグループを変更する |
このコマンドは、新しいグループを追加します。
表 15–3 udb.g.add の引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
n |
[R] |
文字列 |
新しいグループ名 |
d |
[O] |
文字列 |
新しいグループの説明 |
ua |
[O] |
UserArray |
新しいグループのユーザー |
pa |
[O] |
PermissionArray |
新しいグループのアクセス権 |
pga |
[O] |
GroupArray |
新しいグループの親グループ |
cga |
[O] |
GroupArray |
新しいグループの子グループ |
result |
Group |
新しいグループ |
このコマンドは、指定されたグループを削除します。
グループを削除しても、グループ内のユーザーアカウントは削除されません。 ユーザーアカウントが分類されていたグループが削除されるだけです。
引数 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
ID |
[R] |
GroupID |
グループ ID |
このコマンドは、N1 Service Provisioning System software で定義されたすべてのグループを一覧表示します。
表 15–5 udb.g.la コマンドの結果
結果 |
構文 |
説明 |
---|---|---|
result |
GroupArray |
グループ |
このコマンドは、指定されたグループを検出します。
表 15–6 udb.g.lo コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
ID |
[R] |
GroupID |
グループ ID |
result |
Group |
グループ |
このコマンドは、グループに与えられたアクセス権を一覧表示します。
表 15–7 udb.g.lp の引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
ID |
[R] |
GroupID |
グループ ID |
result |
PermissionArray |
アクセス権 |
このコマンドは、指定されたグループのメンバーを一覧表示します。
表 15–8 udb.g.lu コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
ID |
[R] |
GroupID |
グループ ID |
result |
UserArray |
ユーザー |
このコマンドは、既存のグループを変更します。 省略された引数は、現在の値を保持します。
表 15–9 udb.g.mod コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
ID |
[R] |
GroupID |
グループ ID |
n |
[O] |
文字列 |
新しいグループ名 |
d |
[O] |
文字列 |
新しいグループの説明 |
ua |
[O] |
UserArray |
新しいグループのユーザー |
pa |
[O] |
PermissionArray |
新しいグループのアクセス権 |
pga |
[O] |
GroupArray |
新しいグループの親グループ |
cga |
[O] |
GroupArray |
新しいグループの子グループ |
result |
Group |
変更されたグループ |
udb.u コマンドを使用すると、個々のユーザーアカウントを管理できます。
表 15–10 udb.g コマンドの概要
コマンド名 |
説明 |
---|---|
udb.u.add |
新しいユーザーアカウントを追加する |
udb.u.cp |
指定されたユーザーのパスワードを変更する |
udb.u.la |
すべてのユーザーアカウントを一覧表示する |
udb.u.lo |
指定されたユーザーについての情報を検出する |
udb.u.lp |
指定されたユーザーに与えられたアクセス権を一覧表示する |
udb.u.mod |
指定されたユーザーアカウントを変更する |
このコマンドは、新しいユーザーを追加します。
表 15–11 udb.u.add コマンドの引数と結果
引数 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
nu |
[R] |
文字列 |
新しいユーザー名 |
np |
[R] |
文字列 |
新しいユーザーパスワード |
ng |
[O] |
GroupArray |
新しいユーザーグループ |
hide |
[O] |
ブール型 |
ユーザーを非表示にするかどうか。デフォルトは false |
result |
User |
新しいユーザー |
このコマンドは、指定されたユーザーのパスワードを変更します。
表 15–12 udb.u.cp コマンドの引数
引数 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
un |
[R] |
文字列 |
パスワードを変更する必要があるユーザーのユーザー名 |
op |
[R] |
文字列 |
古いパスワード |
np |
[R] |
文字列 |
新しいパスワード |
このコマンドは、すべてのユーザーアカウントを一覧表示します。
表 15–13 udb.u.la コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
sh |
[O] |
ブール型 |
非表示ユーザーを表示するかどうか。デフォルトは false |
result |
UserArray |
ユーザー |
udb.u.lo コマンドは、指定されたユーザーを検出します。
表 15–14 udb.u.lo コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
ID |
[R] |
UserID |
ユーザー ID |
result |
User |
ユーザー |
このコマンドは、ユーザーに与えられたアクセス権を一覧表示します。
表 15–15 udb.u.lp コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
ID |
[R] |
UserID |
ユーザー ID |
result |
PermissionArray |
アクセス権 |
このコマンドは、既存のユーザーを変更します。省略された引数は、現在の値を保持します。
表 15–16 udb.u.mod コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
ID |
[R] |
UserID |
ユーザー ID |
np |
[O] |
文字列 |
新しいユーザーパスワード |
ng |
[O] |
GroupArray |
新しいユーザーグループ |
hide |
[O] |
ブール型 |
ユーザーを非表示に設定するかどうか |
active |
[O] |
ブール型 |
ユーザーをアクティブに設定するかどうか |
result |
User |
変更されたユーザー |
udb.sv コマンドを使用すると、セッション変数を管理できます。
表 15–17 udb.sv コマンドの概要
コマンド名 |
説明 |
---|---|
udb.sv.add |
新しいセッション変数を追加する |
udb.sv.del |
セッション変数を削除する |
udb.sv.la |
すべてのセッション変数を一覧表示する |
udb.sv.lo |
セッション変数についての情報を検出する |
udb.sv.mod |
指定されたセッションの値を変更する |
このコマンドは、新しいセッション変数を追加します。
HTML ユーザーインタフェースにログインし、CLI を使用してセッション変数を追加する場合、変数の一覧を再表示すると、セッション変数名が値なしで表示されます。 新しいセッション変数の値を表示するには、HTML ユーザーインタフェースからいったんログアウトして、ログインし直してください。
引数 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
name |
[R] |
文字列 |
新しいセッション変数名 |
secure |
[O] |
ブール型 |
値を表示するかどうか。true の場合表示されない。デフォルトは false |
desc |
[O] |
String |
新しいセッション変数値の説明 |
value |
[R] |
文字列 |
該当ユーザーの新しいセッション変数値 変数の値が空の文字列の場合、 - value "" と入力する |
result |
SessionVariable |
新しいセッション変数 |
このコマンドは、セッション変数を削除します。
表 15–19 udb.sv.del コマンドの引数
引数 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
name |
[R] |
文字列 |
削除するセッション変数の名前 |
このコマンドは、すべてのセッション変数を一覧表示します。
表 15–20 udb.sv.la コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
result |
SessionVariable |
セッション変数 |
このコマンドは、指定されたセッション変数を検出します。
表 15–21 udb.sv.lo コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
name |
[R] |
文字列 |
表示するセッション変数の名前 |
result |
SessionVariable |
セッション変数 |
このコマンドは、セッション変数を変更します。変数を保持する場合は、-p パラメタを使用してパスワードを設定します。
表 15–22 udb.sv.mod コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
name |
[R] |
文字列 |
変更するセッション変数の名前 |
secure |
[O] |
文字列 |
値を表示するかどうか。true の場合表示されない。デフォルトは false |
desc |
[O] |
文字列 |
新しいセッション変数の説明 |
value |
[O] |
文字列 |
該当ユーザーの新しいセッション変数値 |
result |
SessionVariable |
新しいセッション変数 |
このコマンドは、ユーザーにログインし、認証に使用する SessionID を返します。
表 15–23 udb.login コマンドの結果
結果 |
構文 |
説明 |
---|---|---|
result |
SessionID |
セッション ID |
このコマンドは、実行ユーザーをログアウトします。
このコマンドは、現在のセッションの所有者を返します。
表 15–24 udb.whoami コマンドの結果
結果 |
構文 |
説明 |
---|---|---|
result |
UserID |
現在のユーザー ID |
udb.p コマンドを使用すると、N1 Service Provisioning System software で設定されたアクセス権についての情報を表示できます。
表 15–25 udb.p コマンドの概要
コマンド |
説明 |
---|---|
udb.p.la |
すべてのアクセス権を一覧表示する |
udb.p.lo |
指定されたアクセス権を検出する |
このコマンドは、すべてのアクセス権を一覧表示します。
表 15–26 udb.p.la コマンドの結果
結果 |
構文 |
説明 |
---|---|---|
result |
PermissionArray |
アクセス権 |
このコマンドは、指定されたアクセス権を検出します。
表 15–27 udb.p.lo コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
ID |
[R] |
PermissionID |
アクセス権の ID |
result |
Permission |
アクセス権 |