N1 Service Provisioning System 4.1 リファレンスガイド

createSnapshot 手順

これは、インストール中のコンポーネントの現在のインストール状態のスナップショットを作成するための手順です。 インストールブロックには、任意の数の <createSnapshot> 手順を含めることができます。


注 –

createSnapshot 手順は引数の引き渡しをサポートしないため、必要なパラメタを指定されたスナップショットブロックで宣言することはできません。 引数の引き渡しがサポートされないのは、この機能をサポートすると生成されたスナップショットに対してあとで比較が行われる際に引数の収集と引き渡しのサポートも必要となるためです。


複合コンポーネントに対して比較が行われる場合には、入れ子になったすべてのコンポーネント参照の再帰的なインストールによって作成されたスナップショットのツリー一式に加えて、そのコンポーネントによって直接作成されたスナップショットもすべて含まれます。 しかし、最上位のコンポーネント参照に関連付けられたスナップショットは考慮されず、必要に応じて <addSnapshot> キャプチャ命令を使用して複合コンポーネントのスナップショット内に明示的に含める必要があります。

また、入れ子になったコンポーネントは相互に依存していることがあり、このような場合にはそれらのコンポーネントがすべてインストールされるまでスナップショットのキャプチャを延期する必要があることにも注意してください。 相互依存の関係にある例として、ディレクトリを配備する入れ子コンポーネントと、そのディレクトリにファイルを配備する入れ子コンポーネントが挙げられます。 このような場合には、包含コンポーネントでインストール中にスナップショットを作成しないように入れ子コンポーネントに指示するパラメタ引き渡しまたは特殊なインストールブロックを使用して入れ子コンポーネントをインストールし、続いて、包含コンポーネントのスナップショットブロックで <addSnapshot> 命令を使用して入れ子コンポーネントの適切なスナップショットを含めることを推奨します。