スナップショットでは、配備が正しく行われたかどうかを確認することができます。 コンポーネントのソース項目は、コンポーネントの XML ファイルに記載されている順番で配備されます。したがって、配備済みのソース項目が同じ名前の別のソース項目で上書きされる場合があります。
たとえば、ホストに pockets という名前のコンポーネントのソースをインストールするコンポーネントについて考えてみましょう。 pants コンポーネントのソースである pants/config.txt (S1) を配備したあと、同じ名前の別のソース (S2) を配備したとします。 その後は、S1 の pants/config.txt を参照しているつもりでも、実際には S2 の config.txt を参照していることになります。この種の問題を回避するには、スナップショットを定義して、プロビジョニングソフトウェアが正しいベースライン、つまりインストール後の config.txt がモデルとインストールの比較すべてにおいて使用されているかどうかを確認できるようにします。
スナップショットの機能は、コンポーネントのソース項目が変換要素によって変換された場合や、定義済みの execNative 呼び出しによって配備中に変更された場合にも便利です。 「インストールした直後」のスナップショットがないと、モデルとインストールの比較は、まだ配備されていないソース項目に対して行われます。このため、エラーが発生します。
コンポーネント内にスナップショットブロックを定義したり、使用するスナップショットブロックを指定する必要はありません。 ただし、スナップショットブロックを指定しない場合、モデルと比較するインストール済みコンポーネントにはスナップショット情報が含まれません。このため、変更内容は確認できません。