この節では、Windows 上にインストールされている N1 Grid Service Provisioning System 5.0 についての詳細を示します。内容は次のとおりです。
N1 Grid Service Provisioning System 5.0 をインストールする際には、ソフトウェアのホームディレクトリを選択するプロンプトが表示されます。デフォルトディレクトリは、次のいずれかです。
C:\Program Files\N1 Grid Service Provisioning System\5.0: Master Server と CLI Client のためのソフトウェア格納ディレクトリ
C:\Program Files\N1 Grid Service Provisioning System: Local Distributor と Remote Agent のためのソフトウェア格納ディレクトリ
N1 Grid Service Provisioning System 5.0 ソフトウェアは、インストールスクリプトにより、そのソフトウェアのホームディレクトリの下のデフォルトのインストールディレクトリにインストールされます。次に、N1 Grid Service Provisioning System 5.0 のすべてのアプリケーション (Master Server、Local Distributor、Remote Agent、CLI Client) でインストールされるディレクトリを示します。
表 A–6 すべてのアプリケーションに共通のディレクトリ
ディレクトリ |
内容 |
---|---|
\common |
すべてのアプリケーションの共通ファイル |
\common\jre |
Windows 用 JRE のバンドル版コピー |
\common\lib |
一部またはすべてのアプリケーションに共通のライブラリファイル |
次に、Master Server 用にインストールされるディレクトリを示します。
表 A–7 Master Server 用にインストールされるディレクトリ
ディレクトリ |
内容 |
---|---|
\server\config |
Master Server の構成ファイル |
\server\data |
Master Server のデータファイル |
\server\bin |
Master Server の実行可能ファイル |
\server\lib |
Master Server 固有のライブラリファイル |
\server\postgres |
Postgres のバンドル版コピー |
\server\cygwin |
Red Hat cygwin のバンドル版サブセット |
\server\tomcat |
Apache Tomcat のバンドル版コピー |
\server\webapp |
ブラウザインタフェース Web アプリケーション |
\server\setup |
Master Server の初期化に使用するさまざまなファイル |
\server\data\tmp |
アクセス許可が 777 に設定された、Master Server の一時ディレクトリ |
\server\README |
テキストライセンス契約 |
次に、Local Distributor 用にインストールされるディレクトリを示します。
表 A–8 Local Distributor 用にインストールされるディレクトリ
ディレクトリ |
内容 |
---|---|
\ld\config |
Local Distributor の構成ファイル |
\ld\bin |
Local Distributor の実行可能ファイル |
\ld\lib |
Local Distributor のライブラリファイル |
\ld\data |
Local Distributor 固有のデータ |
\ld\data\tmp |
Local Distributor の一時ディレクトリ |
\ld\jvm\jre\bin |
Local Distributor の JRE プロキシ |
\ld\README |
テキストライセンス契約 |
次に、Remote Agent 用にインストールされるディレクトリを示します。
表 A–9 Remote Agent 用にインストールされるディレクトリ
ディレクトリ |
内容 |
---|---|
\agent\config |
Remote Agent の構成ファイル |
\agent\bin |
Remote Agent の実行可能ファイル |
\agent\lib |
Remote Agent のライブラリファイル |
\agent\data |
Remote Agent 固有のデータ |
\agent\work |
execNatives の実行用のデフォルトディレクトリ |
\agent\data\tmp |
Remote Agent の一時ディレクトリ |
\agent\jvm\jre\bin |
Remote Agent の JRE プロキシ |
\agent\README |
テキストライセンス契約 |
次に、CLI Client 用にインストールされるディレクトリを示します。
表 A–10 CLI Client 用にインストールされるディレクトリ
ディレクトリ |
内容 |
---|---|
\cli\config |
CLI の構成ファイル |
\cli\bin |
CLI の実行可能ファイル |
\cli\lib |
CLI のライブラリファイル |
\cli\data |
CLI 固有のデータ |
\cli\data\tmp |
アクセス許可が 777 に設定された、CLI の一時ディレクトリ |
\cli\README |
テキストライセンス契約 |
Solaris OS、Red Hat Linux、IBM AIX サーバーで稼働しているアプリケーションとの相互運用を促進するため、Windows バージョンのソフトウェアには Red Hat cygwin UNIX 環境のサブセットが付属しています。次に示す cygwin の解説は、Cygwin の公式 Web サイト (http://www.cygwin.com) からの引用です。
Cygwin は、Red Hat によって Windows 向けに開発された UNIX 環境です。Cygwin は 2 つの部分から構成されます。その 1 つは、実質的な UNIX API 機能を提供する UNIX エミュレーション層として機能する DLL (cygwin1.dll) です。もう 1 つは、UNIX から移植されたツール群です。これらのツールは、UNIX/Linux の外観と操作性を実現します。Cygwin DLL は、Windows 95 移行のすべての Windows に対応しています (ただし、ベータ版、リリース候補、ix86 バージョンと、Windows CE を除く)。
Windows Master Server のインストールスクリプトは、次の処理を行います。
ユーザーが指定するディレクトリにすべてのインストールコンテンツをコピーする
cygwin の適切なマウントポイントにレジストリエントリを設定する
cygipc サービスを登録する
cygipc サービスに依存するサービスとして postmaster サービスを登録する
postmaster サービスに依存するサービスとして Master Server サービスを登録する
「スタート」メニューのショートカットを作成する
通信プロトコルとして SSL を選択した場合、SSL に必要な構成ファイルを生成するスクリプトを実行する
Windows Local Distributor のインストールスクリプトは、次の処理を行います。
ユーザーが指定するディレクトリにインストールコンテンツをコピーする
通信プロトコルとして SSL を選択した場合、SSL に必要な構成ファイルを生成するスクリプトを実行する
Local Distributor サービスを登録する
「スタート」メニューのショートカットを作成する
インストールスクリプトから Local Distributor を起動する設定にしている場合、Local Distributor を起動する
Windows Remote Agent のインストールスクリプトは、次の処理を行います。
ユーザーが指定するディレクトリにインストールコンテンツをコピーする
通信プロトコルとして SSL を選択した場合、SSL に必要な構成ファイルを生成するスクリプトを実行する
Remote Agent サービスを登録する
「スタート」メニューのショートカットを作成する
Windows CLI Client のインストールスクリプトは、次の処理を行います。
ユーザーが指定するディレクトリにインストールコンテンツをコピーする
通信プロトコルとして SSL を選択した場合、SSL に必要な構成ファイルを生成するスクリプトを実行する
「スタート」メニューのショートカットを作成する