N1 Grid Service Provisioning System 5.0 インストールガイド

ProcedureCLI Client が ssh-agent を使用して SSH 接続を行うように構成する

この作業は、CLI Client が ssh-agent を使用して SSH 接続を行うように構成する場合に行なってください。

手順
  1. Master Server と、CLI Client のインストール先であるマシンで、新しい OS ユーザーアカウントを作成します。

    このアカウントは、Master Server、Local Distributor、または Remote Agent のインストール時に指定したアカウントとは別のものでなければなりません。

  2. 先のステップで作成した新しいユーザーで Master Server にログインします。

  3. 「鍵ペアを作成する」の手順に従って、作成した新規ユーザー用の公開鍵と非公開鍵を生成します。

    Master Server 、Local Distributor 、Remote Agent 間の通信用として生成した鍵を再利用することはできません。

  4. Master Server で、非公開鍵ファイルを安全なメディアにコピーします。


    % cp /User-home/.ssh/id_rsa path-to-file/.ssh/id_rsa
    

    User-home には、現在ログインしているユーザーの Master Server マシン上のホームディレクトリを指定します。path-to-file/ には、非公開鍵ファイルを保存する安全なメディアのパスを指定します。

  5. ローカルファイルシステムから非公開鍵ファイルを削除します。


    % rm /User-home/.ssh/id_rsa
    
  6. Master Server で、そのユーザーの /.ssh/authorized_keys2 ファイルの最後に公開鍵を追加します。


    % cat /User-home/.ssh/id_rsa.pub >> /HOME-MS/.ssh/authorized_keys2
    

    User-home には、Master Server マシン上のホームディレクトリを指定します。

  7. 先に作成した新規ユーザーのアカウントで、CLI Client マシンにログインします。

  8. ssh-agent を起動します。


    % ssh-agent > /User-home/.ssh/agent_vars
    

    User-home には、現在ログインしているユーザーの CLI Client マシン上のホームディレクトリを指定します。

  9. .profile.cshrc、または .bash_profile ファイルに、次の行を追加します。


    . /User-home/.ssh/agent_vars

    User-home には、CLI Client マシン上のホームディレクトリを指定します。

  10. Master Server からログアウトし、ログインし直します。

  11. 生成した非公開鍵をアップロードします。


    % ssh-add path-to-file/
    

    path-to-file/ には、非公開鍵ファイルを保存した安全なメディアのパスを指定します。

    以上の操作で、CLI Client は Master Server に接続する時の認証に SSH と ssh-agent を使用するようになります。

  12. ローカルホストからの接続だけを受け入れるように、Master Server を構成します。この手順については、「JVM セキュリティポリシーの構成」を参照してください。

ssh-agent の停止

注 –

ssh-agent を停止する場合は、CLI Client 上で次のコマンドを実行します。


% eval `ssh-agent –k >User-home/.ssh/agent_vars`

User-home には、現在ログインしているユーザーの CLI Client マシン上のホームディレクトリを指定します。