アップグレードの手順は、N1 Grid Service Provisioning System 5.0 がサポートするオペレーティングシステムバージョンで N1 Service Provisioning System 4.1 が稼働しているかどうかによって異なります。以前にサポートされていたオペレーティングシステムでも、新バージョンの N1 Grid Service Provisioning System でサポートされない場合があります。
N1 Grid Service Provisioning System アプリケーションのどれかをアップグレードする場合、5.0 アプリケーションをインストールする新しいサーバーは次の要件を満たしている必要があります。
オペレーティングシステム – 5.0 アプリケーションを実行するオペレーティングシステムは、4.1 アプリケーションを実行していたオペレーティングシステムと同じタイプでなければなりません。たとえば、Red Hat Linux 7.2 で稼動する Master Server を Red Hat Linux Advanced Server 2.0 で稼働する Master Server に移行できます。しかし、Red Hat Linux 7.2 で稼働する Master Server を Solaris OS で稼働する Master Server に移行することはできません。
ハードウェアアーキテクチャ – 5.0 アプリケーションを実行するサーバーのハードウェアアーキテクチャは、4.1 アプリケーションを実行していたアーキテクチャと同じでなければなりません。たとえば、Solaris OS で稼働する SPARC ベースサーバーから Solaris OS で稼働するほかの SPARC ベースサーバーに Remote Agent をアップグレードできます。しかし、Solaris OS で稼働する SPARC ベースサーバーから Solaris OS で稼働する x86 ベースのサーバーに Remote Agent をアップグレードすることはせきません。
アプリケーションのユーザー所有権 – 5.0 アプリケーションは、4.1 アプリケーションを所有するユーザーが所有するように設定する必要があります。たとえば、4.1 Master Server をインストールしてユーザー foo に所有権を割り当てた場合、5.0 Master Server にもその所有者として foo を割り当てる必要があります。
次に、N1 Grid Service Provisioning System 4.1 から N1 Grid Service Provisioning System 5.0 に正しくアップグレードするために必要な作業の概要を示します。
アップグレードするサーバーが N1 Grid Service Provisioning System 5.0 を稼働させる上での最小要件を満たしているかどうかを確認します。
第 2 章「N1 Grid Service Provisioning System 5.0 のシステム要件」を参照してください。
使用しているオペレーティングシステムに合わせ、Master Server のアップグレード作業を選択します。
Master Server で Red Hat Linux 7.2、7.3、または 8.0 で稼働している場合は、「現在サポートされていないオペレーティングシステムから Master Server をアップグレードする」の説明に従ってください。
Master Server がほかのオペレーティングシステムで稼働している場合は、「サポートされているオペレーティングシステムから Master Server データを移行する」の説明に従ってください。
作業を行い、Master Server をアップグレードします。
N1 Grid Service Provisioning System 5.0 がサポートしないオペレーティングシステムで、Remote Agent と Local Distributor を稼働しているサーバーがないかを確認します。「サポートされているオペレーティングシステム」を参照してください。
それらのサーバーを、N1 Grid Service Provisioning System 5.0 でサポートされているオペレーティングシステムにアップグレードします。
指示に従って、Remote Agent と Local Distributor をアップグレードします。
CLI Clients はアップグレードする必要はありません。5.0 バージョンの CLI Client をインストールし、4.1 バージョンをアンインストールしてください。