N1 Grid Service Provisioning System 5.0 システム管理者ガイド

Master Server のバックアップと復元

ProcedureMaster Server をバックアップする

始める前に

Master Server をバックアップする前に、プランやプリフライトだけでなく、比較機能などすべてのタスクを終了する必要があります。


注意 – 注意 –

バックアップスクリプトを実行するときは、出力ディレクトリを必ず指定してください。出力ディレクトリを指定しなければ、結果として生成されるバックアップファイルは N1SPS-home/server/bin ディレクトリに保存されます。Master Server をアンインストールしてから再インストールしたときに、バックアップファイルがこのディレクトリにある場合は、バックアップファイルは削除されます。その結果、Master Server を復元することができなくなります。


手順
  1. プロビジョニングシステムをインストールしたユーザーで、マシンにログインします。


    注意 – 注意 –

    バックアップスクリプトは、root で実行しないでください。必ず プロビジョニングシステム のユーザーアカウントでログインしてください。


  2. バックアップスクリプトが格納されているディレクトリに変更します。


    % cd N1SPS-home/server/bin
    

    N1SPS-home は、アプリケーションのホームディレクトリです。

  3. バックアップを開始します。


    % ./cr_backup.sh options
    

    cr_backup.sh コマンドには、次のオプションがあります。


    注 –

    デフォルトでバックアップされるのは、リソースストア、データベースコンテンツ、データファイル、構成データ、およびキーストアです。コマンド行に適切な引数を使用することで、これらのコンポーネントのバックアップを省略できます。


    -b

    Master Server のベースディレクトリ

    -q

    出力しない。情報メッセージは出力されません。

    -nors

    リソースストアのバックアップを省略します。

    -nodb

    データベース、プラグイン、カスタムタスクのバックアップを省略します。

    -noconfig

    構成およびキーストアのバックアップを省略します。

    -nokeystore

    キーストアのバックアップを省略します。

    -o directory

    バックアップファイルをこのディレクトリに保存します。

    バックアップスクリプトは、指定したディレクトリへの書き込み許可があるかどうかを確認します。このディレクトリに対する書き込み許可がない場合は、スクリプトはエラーを表示します。

    ディレクトリを指定しなかった場合は、ファイルは N1SPS-home/server/bin ディレクトリに保存されます。

    -z

    バックアップファイルの結果を圧縮します。

    -1 logfile

    ログ出力を、デフォルトの logfile ファイルではなく、logfile ファイルに出力します。

    -gz

    gzip が PATH にある場合に、結果のバックアップファイルを GZip します。

    -shutdown yes

    ユーザーに通知せずに、Master Server をシャットダウンします。

    -u

    この情報を出力します。

    -h

    この情報を出力します。

    スクリプトは、処理を継続すると Master Server のプロセスが停止することを通知します。検索、プラン、比較などが実行されている場合は、これらのタスクも中断されます。

  4. バックアップを実行するには、y とタイプします。

    スクリプトにバックアップの進行状況と、バックアップファイルの場所が示されます。

    スクリプトは Master Server を再起動します。

ProcedureMaster Server を復元する

始める前に

復元を実行する前に、データが格納されていない Master Server をインストールしておく必要があります。

手順
  1. プロビジョニングシステムをインストールしたユーザーで、マシンにログインします。

  2. Master Server を停止します。


    %N1SPS-home/server/bin/cr_server stop
    
  3. バックアップスクリプトが格納されているディレクトリに変更します。


    % cd N1SPS-home/server/bin
    

    N1SPS-home は、アプリケーションのホームディレクトリです。

  4. 復元を開始します。


    % ./cr_restore.sh options
    

    cr_restore.sh コマンドには、次のオプションがあります。


    注 –

    デフォルトで復元されるのは、リソースストア、データベースコンテンツ、データファイル、構成データ、およびキーストアです。コマンド行に適切な引数を使用することで、これらのコンポーネントの復元を省略できます。


    -b

    Master Server のベースディレクトリ

    -b オプションを使用してバックアップファイルを復元するディレクトリを指定しなかった場合は、ファイルは現在のディレクトリの N1SPS4.1–home/server/bin に格納されます。このディレクトリに対する書き込み許可がない場合、ソフトウェアはエラーを表示します。

    -q

    出力しない。情報メッセージは出力されません。

    -nors

    リソースストアの復元を省略します。

    -nodb

    データベース、プラグイン、カスタムタスクの復元を省略します。

    -noconfig

    構成およびキーストアの復元を省略します。

    -nokeystore

    キーストアの復元を省略します。

    -f backupfile

    backupfile ファイルの内容を復元します。

    -l logfile

    ログ出力を、デフォルトの logfile ファイルではなく、logfile ファイルに出力します。

    -t temp_directory

    temp_directory ディレクトリに一時ファイルを保存します。

    -overwrite yes

    復元中に既存のデータを上書きします。

    -shutdown yes

    ユーザーに通知せずに、Master Server をシャットダウンします。

    -u

    この情報を出力します。

    -h

    この情報を出力します。

    このスクリプトは、バックアップファイルにエラーがないかどうかを調べます。スクリプトは、Master Server がまだ停止されていない場合に、処理を継続すると Master Server プロセスが停止されることを警告します。検索、プラン、比較などが実行されている場合は、これらのタスクも中断されます。

  5. y とタイプして続行します。

    このスクリプトは、現在データベースにあるデータにバックアップファイルのデータが上書きされることを通知します。

  6. y とタイプして続行します。

    復元が続行します。スクリプトは Master Server を起動します。