N1 Grid Service Provisioning System 5.0 プランとコンポーネントの開発者ガイド

コンポーネントタイプの概念

component typeとは、動作をカプセル化してほかのコンポーネントで再利用できるように設計されたコンポーネントです。コンポーネントタイプは通常、特定のアプリケーションタイプに固有の動作を意味します。たとえば、Enterprise JavaBeansTM (EJBTM) コンポーネントタイプには、アプリケーションサーバーとの間で相互に EJB アーカイブを配備したり配備を解除したりするための、汎用手続きが組み込まれます。コンポーネントをコンポーネントタイプからextendsすると、そのコンポーネントタイプで定義されている動作が自動的に継承されます。

コンポーネントは通常、コンポーネントタイプと関連付けられます。ブラウザインタフェースで untyped を選択した場合は、コンポーネントがほかのコンポーネントタイプから拡張されることはありません。プロビジョニングシステムには組み込みコンポーネントタイプがいくつかあります。第 3 章「組み込みコンポーネントタイプ」を参照してください。

単純コンポーネントが参照するファイル、ディレクトリ、およびその他のツリー構造は、コンポーネントに含まれる別々の単位として管理されます。

たとえば、プロビジョニングシステムが IIS アプリケーションを参照リソースとして管理する場合、IIS アプリケーションには下記が含まれます。

ファイル、ディレクトリなど、コンポーネントが参照するリソースの一部は、ゴールドサーバーまたは別のデータソースからコピーできます。IIS Web サイトの設定値、Microsoft Windows のレジストリ設定値など、その他については、独立した管理可能な要素として扱えるように、特殊な方法でデータソースから抽出する必要があります。

組み込みコンポーネントタイプに関して、プロビジョニングシステムは JavaTM 2 プラットフォーム、Enterprise Edition (J2EE プラットフォーム)、および Microsoft Windows アプリケーションに使用する、一般的なソースアイテムを認識できます。これらのコンポーネントタイプでは、コンポーネントリソースとして使用するデータを正確に抽出し、リポジトリにコンポーネントリソースを格納して、指定された場所にリソースを正しくインストールすることができます。