N1 Grid Service Provisioning System 5.0 プランとコンポーネントの開発者ガイド

単純置換変数参照の展開

変数設定値における単純置換変数参照の構文は、入力ソースの場合と同じです。


:[varname]

この場合、参照する変数名が、参照が含まれる変数より先に宣言されていなければなりません。この制約によって、参照の循環が防止されます。

派生コンポーネントの場合、ベースコンポーネントから継承した値が、親での宣言順に従って先に展開されます。その後、ローカルの非オーバーライド変数が宣言された順に展開されます。継承した値を無効にするローカル変数は、継承値の展開順序と同じ順で継承値の代わりに展開されます。したがって、オーバーライド変数が参照できるのは、すでに宣言されているほかの継承変数またはオーバーライド変数だけです。たとえば、ベースコンポーネント A が xy という変数を宣言するとします。さらに、派生コンポーネント B が変数 zy を宣言します。コンポーネント B で変数が評価される順番は、コンポーネント A から継承した x、続いてコンポーネント B によってオーバーライドされた y、最後にコンポーネント B のローカル変数である z です。


例 6–1 単純置換変数の使用方法

次の表に、置換変数、対応する展開後の値、未展開の値の例を示します。

変数名 

未展開の値 

展開後の値 

foo

silly

silly

bar

:[foo]

silly

baz

a :[foo] :[bar] example

a silly silly example

badFrob

:[frob]

エラー – 順参照 

frob

:[[foo]

:[foo]

compName

:[sys.name]

ターゲットコンポーネント名 

badFoz

:[foz]

エラー – foz が未宣言