Steps は、プランとコンポーネントの両方に組み込むことのできる単純な命令です。プロビジョニングシステムがサポートするステップの種類は、次のとおりです。
コンポーネント内部からのみ呼び出すことのできるステップ。このタイプのステップを呼び出すことができるのは、インストールブロックまたはアンインストールブロックからだけです。『N1 Grid Service Provisioning System 5.0 XML スキーマリファレンスガイド』の「コンポーネントのインストール専用のステップ」と『N1 Grid Service Provisioning System 5.0 XML スキーマリファレンスガイド』の「コンポーネントのアンインストール専用のステップ」を参照してください。
プランからのみ呼び出すことのできるステップ。このタイプのステップを呼び出すことができるのは、複合プランまたは単純プランからだけです。『N1 Grid Service Provisioning System 5.0 XML スキーマリファレンスガイド』の「複合プラン専用のステップ」と『N1 Grid Service Provisioning System 5.0 XML スキーマリファレンスガイド』の「単純プラン専用のステップ」を参照してください。
プランまたはコンポーネントから呼び出すことができるステップ。『N1 Grid Service Provisioning System 5.0 XML スキーマリファレンスガイド』の第 2 章「コンポーネントと単純プランにより使用される共有スキーマ」を参照してください。
まだインストールされていないコンポーネントは <install> ステップを使用できます。
まだインストールされていないコンポーネントを参照するステップは、コンポーネント名とオプションのバージョンを指定するだけです。
すでにインストール済みのコンポーネントは、次のステップを使用できます。
<uninstall>
<call>
<checkDependency>
<createDependency>
<addSnapshot>
インストール済みコンポーネントを参照するステップは、installPath 属性を指定する必要があります。同じサーバーに同じコンポーネントを繰り返しインストールできるからです。
「Apache」コンポーネントが次の属性値とともに、ホストにインストールされているものとします。
コンポーネントインスタンス |
installPath |
version |
installDate |
---|---|---|---|
A |
/opt |
1.3 |
6/1/01 6:00 p.m. |
B |
/usr/local |
1.4 |
6/1/01 5:00 p.m. |
C |
/opt |
1.2 |
6/2/01 5:00 p.m. |
D |
/usr/local/bin |
1.4 |
6/3/01 5:00 p.m. |
E |
/export |
1.1 |
6/4/01 5:00 p.m. |
以下に、installPath 属性と version 属性の組み合わせに応じて、値が供給されたときに、どのインストール済みコンポーネントが参照されるかを示します。
installPath |
version |
versionOp |
結果 |
説明 |
---|---|---|---|---|
なし |
なし |
なし |
E |
version および installPath の値に関係なく、ターゲットホストに最後にインストールされたコンポーネントが使用されます。 |
/opt |
なし |
なし |
C |
version の値に関係なく、指定のインストールパスに最後にインストールされたコンポーネントが使用されます。 |
/usr/bin |
なし |
なし |
エラー |
指定のパスにコンポーネントはインストールされていません。 |
なし |
1.4 |
= |
D |
installPath の値に関係なく、指定のバージョンが含まれているコンポーネントのうち、最後にインストールされたものが選択されます。 |
なし |
1.5 |
任意 |
エラー |
指定されたバージョンのコンポーネントはインストールされていません。 |
/usr/local |
1.4 |
=, >= |
B |
指定の installPath 属性値および version 属性値と一致するコンポーネントが選択されます。 |
/usr/local |
1.2 |
= |
エラー |
指定のインストール パスにこのバージョンはインストールされていません。 |
/usr/local |
1.2 |
>, >= |
B |
installPath、version、および versionOp の値と一致したもの。 |
/opt |
3 |
任意 |
エラー |
2 つ以上のコンポーネントが同じパスにインストールされ、なおかつ名前が同じ場合は、事実上、最後にインストールされたコンポーネントがインストール済みコンポーネントを上書きします。それまでにインストールされていたコンポーネントは、直接指定してもアクセスできません。 |