コンポーネントタイプ system#symbolic link は、ターゲットサーバーから取得した単一のシンボリックリンクを表します。プロビジョニングシステムは、ターゲットサーバー上に新しいリンクを作成することによって、シンボリックリンクを配備します。シンボリックリンクが示すファイルは、symlinkTarget 変数の値に基づきます。リンクのインストール位置にファイルが存在している場合は、新しいシンボリックリンクを作成する前に、それらのファイルが削除されます。
コンポーネントタイプ system#symbolic link には、インストール、アンインストール、およびスナップショット手続きが含まれています。アンインストール手続きは、結合先のファイルではなく、シンボリックリンクを削除します。スナップショット手続きも同様に、ファイルそのものではなく、シンボリックリンクが示すファイルの名前を取得します。
コンポーネントタイプ system#symbolic link では、次の変数を定義します。
installName – インストールしたリソースに使用する名前。デフォルト値はコンポーネント名です。
installPath – リソースをインストールするパス。デフォルト値は、コンテナコンポーネントの installPath 変数の値です。
symlinkTarget – このリンクによって結合されるファイルの絶対パス。デフォルト値は、ファイルが本来リンクされていたファイルです。
コンポーネントタイプ system#symbolic link には次の手続きが定義されています。
defaultinstall block – インストールパスにすでに存在していたファイルを削除して、symlinkTarget 変数の値にリンクするシンボリックリンクに置き換えます。スナップショットは取得されません。
defaultuninstall block – リンク先のファイルを削除しないで、配備されたリンクを削除します。
default snapshot block – 配備されたリンクのスナップショットを取得します。デフォルトインストールブロックは、デフォルトではファイルをキャプチャしないので、スナップショットが必要な場合はコンテナコンポーネントでこのルーチンを明示的に呼び出す必要があります。シンボリックリンクのスナップショットを要求すると、そのシンボリックリンクが示すパスが取得されます。
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UNIX システム |
Microsoft Windows システム |
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ルートパス |
/ |
ホストまたはネットワーク上の物理ドライブリストをドライブ文字に対応づけます。リムーバブルメディアは表示されません。 |
区切り文字 |
/ |
\ |
順序付け |
ディレクトリのアルファベット順に表示 |
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選択方式 |
チェックインするファイルをユーザーが選択できます。ディレクトリをダブルクリックすると、ディレクトリの内容が表示されます。チェックインを選択できるのは、シンボリックリンク型のファイルだけです。 |
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サンプルパス |
/foo/foo.txt |
C:\foo\foo.txt |
特別 |
リンクは、ローカル名と指定された場所を示します。 foo->/usr/bar |
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シンボリックリンクには、シンボリックプレースホルダの役割を果たすリソースが含まれます。シンボリックリンクデータは変数セットとして、名前と場所ごとに 1 つずつコンポーネントに格納されます。