N1 Grid Service Provisioning System 5.0 ユーザーガイド (Solaris Plug-In)

Container コンポーネント

Container コンポーネントは、Solaris プラグインで提供される主コンポーネントです。Container コンポーネントは、アンタイプコンポーネントです。

Container コンポーネントは、いくつかのプロシージャーを含んでいます。これらのプロシージャーは、N1 Grid Service Provisioning System インタフェースから、または実行プラン内から直接実行できます。

create プロシージャー

Container コンポーネントを作成することで、対応するローカル Solaris 10 ゾーンが作成されます。このプロシージャーのホストターゲットは、プロビジョニングソフトウェアのリモートエージェントを実行する Solaris 10 ホストになります。ターゲットホストタイプは、com.sun.solaris#global_zone に設定する必要があります。create プロシージャーは、Solaris 10 zonecfg および zoneadm コマンドを使用して、Solaris 10 大域ゾーンからローカルの Solaris 10 ゾーンを構成し、インストールします。インストール後、このプロシージャーはリモートエージェントを新しく作成したローカルゾーンにインストールします。ホストページに、com.sun.solaris#local_zone タイプの新しいホストが表示されます。

Attach プロシージャー

このプロシージャーは、create プロシージャーと似ていますが、ゾーンは作成しません。代わりに、プロシージャーはホスト上の既存のローカルゾーンにアタッチします。このプロシージャーは、Container コンポーネントをプロビジョニングソフトウェアデータベースに作成し、リモートエージェントを既存のローカルゾーンにインストールします。attach プロシージャーは、N1 Grid Service Provisioning System 以外のツールでゾーンが作成された場合に便利です。たとえば、ゾーンが Solaris API 経由で直接作成された場合、または別のソフトウェア管理アプリケーションによって作成された場合は、attach プロシージャーを使用する必要があります。

Detach プロシージャー

detach プロシージャーは delete プロシージャーに似ています。このプロシージャーは、Container コンポーネントをプロビジョニングソフトウェアデータベースから削除して、リモートエージェントをアンインストールします。ただし、ローカルゾーンは、大域ゾーンホストから削除されません。ローカルゾーンがブートされると、それはブートされたままです。ローカルゾーンが停止されると、それは停止されたままです。

Activate プロシージャー

このプロシージャーは、ローカルゾーンをアクティブ化 (ブート) します。ターゲットの Solaris 10 ホストにインストールされている Container コンポーネントのリストから、ゾーンを選択できます。プロシージャーは、zoneadm -z zonename boot コマンドを使用します。このプロシージャーは、準備されていないホスト用にプロビジョニングソフトウェアのホスト準備を開始します。

Deactivate プロシージャー

このプロシージャーは、ローカルゾーンを非アクティブ化 (停止) します。ターゲットの Solaris 10 ホストにインストールされている Container コンポーネントのリストから、ゾーンを選択できます。プロシージャーは、zoneadm -z zonename halt コマンドを使用します。

Delete プロシージャー

delete プロシージャーは、Solaris 10 zonecfg および zoneadm コマンドを使用して、大域ゾーンホストから指定の Solaris 10 ローカルゾーンを削除します。このプロシージャーは、タイプする Container コンポーネントをプロビジョニングソフトウェアデータベースから削除します。