N1 Grid Service Provisioning System ユーザーズガイドおよびリリースノート (Oracle App Server 10g Plug-In 1.0)

第 3 章 Oracle App Server 10g プラグインのインストールと構成

この章では、Oracle App Server 10g プラグインのインストールと構成に必要な手順を説明します。この章では、次の内容について説明します。

Oracle App Server 10g プラグインの入手

Oracle App Server 10g ソリューションは、N1 Grid Service Provisioning System (N1 Grid SPS) ソフトウェアに対するプラグインとしてパッケージ化されています。プラグインは、JavaTM Archive (JAR) ファイルとしてパッケージ化されています。Oracle App Server 10g ソリューション用のプラグインファイルは、N1 Grid Service Provisioning System Supplement CD か Sun Download Center から入手できます。

N1 Grid SPS 環境への Oracle App Server 10g プラグインの追加

特定のプラグインを N1 Grid SPS 製品に認識させるためには、プラグインをインポートする必要があります。プラグインをインポートする手順は次のとおりです。詳細は、『N1 Grid Service Provisioning System 5.0 システム管理者ガイド』の第 5 章「プラグインの管理」を参照してください。

  1. メインウィンドウの「Administrative」セクションにある「Plug-ins」をクリックします。

  2. 「Plug-ins」ページの「Action」列にある「Import」をクリックします。

  3. com.sun.oracle10g_AS_1.0.jar ファイルをダウンロードした場所までブラウズします。

  4. 「Continue to Import」ボタンをクリックします。

インポートが正常に終了すると、プラグインの詳細ページが表示され、プラグインに含まれる一連のオブジェクトが示されます。

コマンド行からプラグインアーカイブファイルをインポートすることもできます。次のコマンドを実行します。


% cr-cli -cmd plg.p.add -path com.sun.oracle10g_AS_1.0.jar -u username -p password

環境に合わせてソリューションをカスタマイズ

このプラグインをインストールし、実行する前に、Oracle Application Server と N1 Grid Service Provisioning System Master Server を変更する必要があります。

ProcedureOracle Application Server を構成する

手順
  1. /etc/system ファイルを変更します。

    /etc/system ファイルに以下の行を追加し、再起動します。

    * included for Oracle 
    set semsys:seminfo_semmap=80 
    set semsys:seminfo_semmni=2200
    set semsys:seminfo_semmns=2200 
    set semsys:seminfo_semmnu=2000 
    set semsys:seminfo_semmsl=256 
    set semsys:seminfo_semopm=210 
    set semsys:seminfo_semume=600 
    set shmsys:shminfo_shmmax=4294967295 
    set shmsys:shminfo_shmmin=100 
    set shmsys:shminfo_shmmni=100 
    set shmsys:shminfo_shmseg=100
  2. /etc/group ファイルに Oracle データベースグループを追加します。

    Oracle Application Server 製品をインストールするシステムで/etc/group ファイルを編集し、次の行を追加します。

    dba::120:
  3. /etc/passwd ファイルに Oracle ユーザーを追加します。

    Oracle Application Server 製品をインストールするシステムで/etc/passwd ファイルを編集し、次の行を追加します。

    oracle:x:500:120::/export/home/oracle:/bin/csh 
  4. /etc/shadow ファイルを同期化します。

    次のコマンドを実行します。pwconv

  5. Oracle ユーザーアカウントをアクティブにします。

    passwd oracle コマンドを使用し、Oracle ユーザーのパスワードを指定します。

  6. システムが NIS 内にあり、Oracle アカウントまたは dba グループが NIS マップに すでに存在する場合は、/etc/nsswitch.conf ファイルの構成を確認します。

    /etc/nsswitch.conf ファイルの passwd エントリで filesnis より前にあるか確認します。


    注 –

    Oracle と dba の定義はすべてのシステムで同じでなければなりません。


Master Server タイムアウトの設定

このプラグインで提供されるプランの中には、実行にかなりの時間がかかるものがあります。したがって、Master Server に対するタイムアウト値がプランの実行に十分であるか確認する必要があります。

Master Server でプロビジョニングシステムの config.properties ファイルを編集します。デフォルトでは、このファイルは /opt/SUNWn1sps/N1_Grid_Service_Provisioning_System_5.0/server /config/config.properties ディレクトリにあります。次のタイムアウト値を設定します。

pe.nonPlanExecNativeTimeout=1800
pe.defaultPlanTimeout=18000
userdb.sessionTimeout=10800000

注 –

タイムアウトの変更を有効にするためには、Master Server の再起動が必要です。


Remote Agent のユーザーおよびグループ

Remote Agent をインストールする場合には、このインストールを所有するユーザーとグループとして root を設定してください。さらに、setuid 機能を許可するかどうか確認された場合は、yes を選択します。

クラスタ機能用のリモートシェル

Oracle 環境でクラスタ機能を使用するためには、クラスタに属する各システムが、リモートからリモートシェルを通して (rsh コマンド) 相互に通信できなければなりません 。リモート機能を有効にする場合は、oracle アカウントのホームディレクトリに rhosts ファイルを作成し、そこに + oracle という行を追加します。