Windows 2000 プラグインは、さらにいくつかの追加コンポーネントタイプを提供します。
このコンポーネントタイプは、レジストリキーとその関連値を表すのに使用されます。
レジストリキーを探しブラウズすると、ターゲットシステム上の主レジストリルートからのレジストリキーのリストが、ブラウザに表示されます。主レジストリルートには、HKEY_LOCAL_MACHINE、HKEY_CLASSES_ROOT、HKEY_CURRENT_USER、HKEY_USERS、および HKEY_CURRENT_CONFIG が含まれます。これらの項目は、レジストリに表示される順に現れます。
チェックインする個々のキーを選択できます。キーを選択すると、キーとそのすべての子がチェックインされます。キーをダブルクリックすると、値が見つかるまで下方向に再帰的にチェックされます。値の名前は表示されますが、その内容は表示されません。値は、個別にエクスポートできます。
レジストリキーは、XML ファイルにエクスポートされます。
スナップショットの実行時、レジストリキーの現在の状態 (キーの子を含む) が XML ファイルにエクスポートされます。差分チェック時、レジストリキーは再エクスポートされ、元の XML ファイルと比較されます。これらのファイルの差分生成には、標準の XML difference comparator が使用されます。
レジストリを表す XML ファイルは、execJava ステップを使用して、読み取られてターゲットシステムにインポートされます。 値がターゲットシステムにすでに存在するキーは、すべて上書きされます。
execJava 実装は、エクスポートされたキーのルートを調べ、その下のすべてのキーと値を削除します。そのルートが値の場合は、それも削除されます。
アクション |
状態 |
結果 |
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インストールまたはアンインストール |
リモートエージェントが管理特権を持っていない |
インストールまたはアンインストールに失敗する |
このコンポーネントタイプのコンポーネントには、レジストリファイル (*.reg ) が含まれています。レジストリファイルとは、レジストリメタベースに追加またはメタベースから削除するキーおよび値を指定するテキストファイルです。
プロビジョニングソフトウェアは、レジストリファイルのバージョン間の違いを比較しません。レジストリファイル間の違いを見るには、代わりに Registry Keys コンポーネントタイプを使用します。
このコンポーネントタイプ用のファイルを選択するには、ファイルブラウザから *.reg ファイルを選択します。
Regedit /s file path は、*.reg ファイルで呼び出され、その変更内容をレジストリに書き込みます。
アンインストールでは、インストール時に使用した *.reg ファイルだけが削除されます。レジストリファイル内のレジストリキーは削除されません。レジストリのアンインストールを有効にするにはRegistry Keys タイプを使用します。
アクション |
状態 |
結果 |
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インストール |
指定した *.reg ファイルが、regedit のための正しい形式ではない |
インストールに失敗する |
インストール |
*.reg ファイルで指定されたレジストリセクションへの書き込みアクセス許可をエージェントが持っていない |
インストールに失敗する |
このタイプのコンポーネントは、データベースに接続するための ODBC 設定を表します。これらの設定は、システム上の「Data Source Administrator」コントロールパネルで変更できます。実際の設定は、レジストリ内の特定の場所に格納されます。その結果、Data Source Name (DSN) リソースタイプが、Registry Keys リソースタイプの上に構築されます。DSN インストール、エクスポート、およびアンインストール機能は、Registry Key リソースハンドラーが提供する機能を直接使用します。DSN ブラウザは Registry ブラウザと似ており、「Data Source Administrator」コントロールパネルに近い機能を提供します。
DNS コンポーネントをブラウズすると、ターゲットシステム上の主レジストリルートからの DNS ファイルのリストが、ブラウザに表示されます。DSN ルートには、User と System が含まれます。DSN ファイルはアルファベット順に表示されます。
チェックインする個々の DSN ファイルを選択できます。System および User ルートをダブルクリックすると、含まれている DSN エントリが表示されます。
エクスポートでは、レジストリ階層の同じレベルにある「ODBC Data Sources」キー内の同じ名前の値だけでなく、DSN 設定をすべて含むキーをエクスポートします。
DSN のアンインストールは、レジストリのアンインストールに基づいています。削除されるパスは、利用可能な DSN 設定を表示するために DSN ユーザーインタフェースが使用するキーではなく、DSN 設定を含むキーであることに注意してください。同様に、このキーを削除するための特殊なロジックがあります。このプロセスのセマンティクスは、レジストリアンインストールのセマンティクスとわずかに異なりますが、両プロセスとも同じエグゼキュータを使用します。
DSN システムコンポーネントは、レジストリシステムコンポーネントのインストールメソッドを直接呼び出します。実装に関する情報や起きる可能性のあるエラーについては、「Registry Keys コンポーネントタイプ」を参照してください。
このコンポーネントタイプのコンポーネントには、Windows のバッチファイル *.bat かコマンドファイル *.cmd が含まれています。
このタイプのコンポーネントを作成する場合、*.bat または*.cmd 拡張子が付くファイルのみを表示するようにファイルブラウザを設定できます。
アクション |
状態 |
結果 |
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インストール |
指定したバッチファイルが有効なバッチファイルでないか、エラーが含まれている |
インストールに失敗する |
このタイプのコンポーネントは、Microsoft Windows scripting host (WSH) スクリプトを含みます。これらのファイルは、vbscript (*.vbs) か jscript ( *.js) で作成されるテキストファイルです。これらのファイルは、XML プロジェクトファイル (*.wsf) に含まれることもあります。
このタイプのコンポーネントを作成する場合、*.js、 *.vbs、または *.wsf 拡張子が付くファイルのみを表示するようにファイルブラウザを設定できます。
このタイプのコンポーネントをアンインストールすると、スクリプトファイルはターゲットホストから削除されます。ただし、そのスクリプトが実行したアクションは取り消されません。
アクション |
状態 |
結果 |
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インストール |
指定されたファイルは、有効な *.wsf ファイルではありませんん。または、エラーを含んでいます。 |
インストールに失敗する |