Sun N1 Service Provisioning System ユーザーズガイドおよびリリースノート (OS Provisioning Plug-In 2.0)

Linux サーバーの設定

Linux ブートおよびインストールサーバーには次のソフトウェアが含まれています。

ProcedureLinux ファイルをコピーする

手順
  1. Linux ファイルを含めるディレクトリを作成します。


    注 –

    同じサーバーから複数のディストリビューションにサービスを提供するため、各ディストリビューション用に独立したディレクトリを作成します。


  2. 最初の CD-ROM または ISO イメージファイルをマウントします。

    次のいずれかの例のようなコマンドを使用します。


    #mount /dev/cdrom         デフォルトでは /mnt/cdrom にマウント、/etc/fstab を確認
    #mount /path-to-first-iso /mnt/loop /mnt/loop が存在すると想定
      
    
  3. CD-ROM または ISO イメージファイルの内容を、手順 1 で作成したディレクトリにコピーします。

    次のいずれかの例のようなコマンドを使用します。


    #/bin/cp -avf  /mnt/cdrom/* /export/RHEL3.0
    #bin/cp -avf  /mnt/loop/* /export/RHEL3.0
       
    
  4. ディストリビューションのすべての CD-ROM または ISO メディアに対して手順 2 と 3 を繰り返します。

ProcedureNFS アクセス権を設定する

ディストリビューションは、このブートおよびインストールサーバーからサービスを受ける各サブネットに関して、TFTP を介してアクセス可能である必要があります。

手順
  1. /etc/exports ファイルを編集し、次の例のような行を追加します。


    /export   10.42.42.*(ro)
  2. NFS を有効にし、起動します。

    RedHat AS 3.0 に適用される、次のようなコマンドを使用します。


    #chkconfig nfs on
      #service nfs restart
    

ProcedureTFTP アクセス権を設定する

ディストリビューションは、このブートおよびインストールサーバーからサービスを受ける各サブネットに関して、TFTP を介してアクセス可能である必要があります。

手順
  1. /etc/xinet.d/tftp ファイルで server_args パラメータを探します。

    これが、TFTP サーバーにより使用されるルートディレクトリを定義します。ディレクトリが存在しない場合は、ディレクトリを作成します。


    注 –

    この作業では例として /tftpboot を使用します。


  2. TFTP を有効にし、xinetd デーモンを再起動します。

    RedHat AS 3.0 で動作する、次の例のようなコマンドを使用します。


    #chkconfig tftp on
      #service xinetd restart
    
  3. TFTP ルートディレクトリの下に、次のディレクトリをコピーまたは作成します。

    • /tftpboot/pxelinux.0 – Linux PXE ブートストラップファイルは http://syslinux.zytor.com/pxe.php からダウンロードできます。

    • /tftpboot/pxelinux.cfg/ – このディレクトリには PXE 構成ファイルが含まれています。これらのファイルには、各ハードウェアプラットフォームおよび Linux ディストリビューションに固有のパラメータが含まれています。

    • /tftpboot/pxelinux.cfg/v20z-config – V20z プラットフォームに固有のディレクトリ。

    • /tftpboot/vmlinuz – ディストリビューションの /images/pxeboot にある、インストールカーネル。

    • /tftpboot/initrd.img – ディストリビューションの /images/pxeboot にある、インストール RAM ディスク。


例 6–1 PXE 構成ファイルのサンプル

次の例に、SunFire V20z システムの PXE 構成ファイルを示します。

default el30 ks
serial 0 9600
label el30
kernel vmlinuz
append linksleep=30 ksdevice=eth0 console=tty0 console=ttyS1,9600 load_ramdisk=1 initrd=initrd.img network

各行の意味は次のとおりです。


ProcedureLinux イメージサーバーを作成する

N1 SPS のブラウザインタフェースまたはコマンド行インターフェースから Linux イメージサーバーを作成できます。コマンド行からサーバーを作成するには、次のようなコマンドを入力します。


# cr_cli -cmd cdb.vs.add -comp NM:/com/sun/n1osp/untyped/LinuxServer \
-name "linuxserver" -u admin -p admin -vars "boot_server_tftp_root_directory=/tftpboot"
# cr_cli -cmd pe.p.run -u admin -p admin \
-PID NM:/com/sun/n1osp/untyped/LinuxServer-create \
-tar H:NM:bikickstart -comp + -vs linuxserver -pto 30 -nto 10

ブラウザインタフェースからサーバーを作成するには、次の手順に従います。

始める前に

kickstart ファイルは、/export/kickstart など、ターゲットホストが位置を特定できるように、NFS エクスポートディレクトリの Linux ブートおよびインストールサーバーに配置する必要があります。

手順
  1. プロビジョニングソフトウェアのページの「Common Tasks」セクションで、「OS Provisioning」を選択します。

  2. 「OS Provisioning Common Tasks」ページの「Linux Image Servers」セクションで「Create」をクリックします。

  3. 「Plans Details」ページの「Run」をクリックします。

  4. このプランに使用する変数を選択します。

    • 既存の変数セットを使用するには、「Plan Parameters」テーブルの「LinuxServer」コンポーネント行にあるドロップダウンメニューから名前を選択します。

    • 新しい変数セットを作成するには、「Plan Parameters」テーブルの「LinuxServer」コンポーネント行で「Select from List」をクリックします。

      1. 「Create Set」をクリックします。

      2. 変数セットの名前を入力します。

      3. 必要に応じて、boot_server_tftp_root_directory 変数を、Linux パッケージをインストールする位置に変更します。

        デフォルトでは、パスは /tftpboot です。

      4. 必要に応じて、linuxHost 変数を、コマンド行インタフェースの位置に変更します。

        デフォルトでは、仮想 Linux ホスト名は、-linux が追加されたターゲットホストのホスト名に設定されています。


        注意 – 注意 –

        installPath 変数は変更しないでください。


      5. 変数セットを保存します。

      6. 「Plan Parameters」テーブルの「LinuxServer」コンポーネント行にあるドロップダウンメニューから、直前に保存した変数セットを選択します。

  5. Linux イメージサーバーを作成するホストを選択します。

  6. 「Run Plan (includes preflight)」をクリックします。

  7. イメージサーバーが正常に作成されたことを確認するには、プロビジョニングサーバーのウィンドウの左側にある「Hosts」リンクをクリックします。

    -linux が付加された仮想ホストの名前が表示されます。たとえば、ホスト bikickstart にインストールした場合、仮想ホストは bikickstart-linux です。