Sun N1 Service Provisioning System 5.1 インストールガイド

SSH の上級パラメータとコマンドのリファレンス

上級パラメータのリファレンス

「Host Details」ページの「Advanced Parameters」フィールドに、SSH 構成情報をさらに指定できます。次に、上級パラメータとして受け入れられるものを示します。複数のパラメータを使用する場合は、それらをコンマで区切って入力します。「Advanced Parameters」フィールドには、不要なスペースは入れないようにしてください。

cprefix

cprefix パラメータは、すべてのローカルディストリビュータおよびリモートエージェントに必要です。「Advanced Parameters」フィールド内のパラメータの構文は次のとおりです。


cprefix=/N1SPS5.1-Home/application

N1SPS5.1–Home には、アプリケーションのホームディレクトリを指定します。application には、agent (リモートエージェントを構成している場合) または ld (ローカルディストリビュータを構成している場合) と指定します。


例 7–1 cprefix の例

N1 Service Provisioning System 5.1 が /opt/SUNWn1sps/ にインストールされていて、リモートエージェントの構成を行う場合には、「Advanced Parameters」フィールドに次のテキストを追加します。


cprefix=/opt/SUNWn1sps/N1_Service_Provisioning_System/agent

sshpath

ターゲットサーバー上の PATH に SSH 実行可能ファイルのパスをまだ追加しておらず、追加を望まない場合は、このパラメータを使用して SSH 実行可能ファイルのパスを指定できます。「Advanced Parameters」フィールド内のパラメータの構文は次のとおりです。


sshpath=/path-to-SSH

path-to-SSH には、SSH 実行可能ファイルがインストールされているディレクトリを指定します。


例 7–2 sshpath の例

SSH 実行可能ファイルが /usr/local/bin/ssh ディレクトリにインストールされている場合は、「Advanced Parameters」フィールドには次のテキストを追加します。


sshpath=/usr/local/bin/ssh

sshargs

特定のホストで ssh コマンドを実行するときにその ssh コマンドにコマンド行引数を追加する場合は、そのホストの「Advanced Parameters」フィールドに引数を指定できます。「Advanced Parameters」フィールド内のパラメータの構文は次のとおりです。


sshargs=-option|-option

option には、ssh コマンドに提供するコマンド行オプションを指定します。複数のオプションを追加する場合は、それらを | で区切ってください。


例 7–3 sshargs の例

ssh コマンドによって認証エージェントの転送機能を有効にする場合は、「Advanced Parameters」フィールドに -A オプションを指定します。


sshargs=-o|BatchMode yes|-A

OpenSSH 2.0 コマンドリファレンス

この節では、この章の操作説明で挙げられている OpenSSH 2.0 のコマンドとオプションについて説明します。別バージョンの SSH を使用している場合は、次に示すものと同等のコマンドとオプションをそのバージョンで確認してください。SSH の構成操作を行う際には、それらの同等コマンドを使用してください。

表 7–1 OpenSSH 2.0 コマンド

ツール 

説明 

ssh

アプリケーションがほかのアプリケーションをリモートマシンから呼び出すことを許可します。SSH 通信を行うように構成されたソフトウェアは、ssh コマンドを使用してリモートアプリケーション (リモートエージェントまたはローカルディストリビュータ) を呼び出し、SSH の標準入出力ストリームを使用してそれらのリモートアプリケーションとの通信を行います。

ssh-agent

パスワード付きの非公開鍵を使用する場合に使用します。アプリケーションの SSH 呼び出しが ssh-agent による通信で認証を行えるように、ssh-agent を使って鍵をアップロードします。

ssh-add

ssh-agent に非公開鍵をアップロードします。

ssh-keygen

SSH 接続を保護するため、公開 / 非公開鍵のペアを生成します。 

ssh コマンドでは、次のオプションを使用できます。

-A

認証エージェントの転送機能を有効にします。

-o `BatchMode yes'

パスフレーズクエリーを無効にします。

-t

コマンドが発行されている場合も tty を割り当てます。

ssh-keygen コマンドでは、次のオプションを使用できます。

-t rsa

生成する鍵のタイプとして RSA を指定します。

ssh-agent コマンドでは、次のオプションを使用できます。

-k

環境変数 SSH_AGENT_PID 内の pid セットを使用してエージェントを強制終了します。ほかの実装では、異なる環境変数を使用する可能性があります。