この章では、N1 Service Provisioning System 5.1 をアンインストールする方法について説明します。内容は次のとおりです。
N1 Service Provisioning System 5.1 をアンインストールする方法は、アンインストールするアプリケーションと、そのアプリケーションを稼働させているオペレーティングシステムによって異なります。
Solaris OS 上のマスターサーバーまたは CLI Client をアンインストールする場合は、「Solaris OS 上のマスターサーバーまたは CLI Client をアンインストールする」の説明に従ってください。
Solaris OS 上のリモートエージェントまたはローカルディストリビュータ、あるいは Linux または UNIX サーバー上のアプリケーションのどれかをアンインストールする場合は、「Linux および UNIX システム上のファイルベースのアプリケーションをアンインストールする」の説明に従ってください。
Solaris OS のマスターサーバーと CLI Client は、パッケージとしてインストールされます。アンインストールスクリプトでは、5.1 バージョンのマスターサーバーまたは CLI Client だけがアンインストールされます。
アプリケーションをアンインストールするサーバーで、アンインストールするアプリケーションのディレクトリ以外の場所に移動します。
アンインストールを開始します。
# /N1SPS5.1-home/app_directory/bin/cr_uninstall_app.sh |
N1SPS5.1-home には、アプリケーションをインストールしたディレクトリを指定します。デフォルトディレクトリは、/opt/SUNWn1sps/N1_Service_Provisioning_System_5.1 です。 app_directory には、次に示す値の 1 つを指定します。
server – マスターサーバーをアンインストールする
cli – CLI Client をアンインストールする
app には、次に示す値の 1 つを指定します。
ms – マスターサーバーをアンインストールする
cli – CLI Client をアンインストールする
アンインストールが完了すると、次のメッセージが表示されます。
Successfully removed SUNWspapp Successfully removed SUNWspsc1 Successfully removed SUNWspsj1 |
app には、マスターサーバーをアンインストールする場合は ms を、CLI Client をアンインストールする場合は cl を指定します。
SUNWspsc1 パッケージと SUNWspsj1 パッケージは、このサーバーにほかのアプリケーションがインストールされている場合は削除されません。たとえば、同じサーバーにマスターサーバーと CLI Client の両方をインストールしてある場合で、マスターサーバーだけをアンインストールするとき、SUNWspsc と SUNWspsj1 パッケージは CLI Client がアンインストールされるまでサーバー上に残されます。
アプリケーションをアンインストールするサーバーで、アンインストールするアプリケーションのディレクトリ以外の場所に移動します。
アンインストールするアプリケーションを停止します。
リモートエージェントをアンインストールする場合は、/protect ディレクトリ内のファイルのアクセス許可を変更します。
% chmod -R 755 /N1SPS5.1-home/agent/bin/protect |
N1SPS5.1-home には、リモートエージェントをインストールしたディレクトリを指定します。
アンインストールするアプリケーションが入っているディレクトリ削除します。
# rm -r /N1SPS5.1-home/app-directory |
N1SPS5.1-home には、アプリケーションをインストールしたディレクトリを指定します。UNIX システム上のデフォルトディレクトリは、/opt/SUNWn1sps/ です。Linux システム上のデフォルトディレクトリは、 /opt/sun です。app-directory には、次に示す値の 1 つを指定します。
server – マスターサーバーをアンインストールする
agent – リモートエージェントをアンインストールする
cli – CLI Client をアンインストールする
ld – ローカルディストリビュータをアンインストールする
マシンからすべてのアプリケーションをアンインストールする場合で、N1SPS5.1–home ディレクトリにアプリケーションディレクトリが残っていないときは、common/ ディレクトリを削除します。
# rm -r N1SPS5.1-home/common |
以上でアンインストール作業が完了します。
Red Hat Linux マスターサーバーをアンインストールする場合は、データベースを自動的に最適化するようにシステムに指示するエントリを crontab ファイルから手動で削除する必要があります。Solaris マスターサーバーのアンインストールスクリプトは、cronjob ファイルからこのエントリを自動的に削除します。
マスターサーバーを所有するユーザーとして、現在の crontab を表示し、出力がファイルになされるように指定します。
# crontab -l > newcrontabfile |
newcrontab ファイルをテキストエディタで開きます。
newcrontab ファイルから次の行を削除します。
MM HH * * * N1SPS5.1-home/server/bin/roxdbcmd vacuumdb -d rox > /dev/null 2> /dev/null |
N1SPS5.1-home には、マスターサーバーのホームディレクトリを指定します。
newcrontab ファイルを保存します。
crontab を更新します。
# crontab newcrontabfile |
Windows サーバー上のアプリケーションをアンインストールするには、Windows の「コントロール パネル」にある「プログラムの追加と削除」機能を使用します。アンインストールを行う際には、Microsoft Management コンソールの「サービス」スナップイン (「サービス」コンソール) が開いていない状態にしてください。「サービス」スナップインが開いていると、マスターサーバー、リモートエージェント、またはローカルディストリビュータを正常にアンインストールできないことがあります。