Sun N1 Service Provisioning System 5.1 インストールガイド

第 11 章 N1 Service Provisioning System 5.1 のアンインストール

この章では、N1 Service Provisioning System 5.1 をアンインストールする方法について説明します。内容は次のとおりです。

Linux および UNIX システムでのアプリケーションのアンインストール

N1 Service Provisioning System 5.1 をアンインストールする方法は、アンインストールするアプリケーションと、そのアプリケーションを稼働させているオペレーティングシステムによって異なります。

ProcedureSolaris OS 上のマスターサーバーまたは CLI Client をアンインストールする

Solaris OS のマスターサーバーと CLI Client は、パッケージとしてインストールされます。アンインストールスクリプトでは、5.1 バージョンのマスターサーバーまたは CLI Client だけがアンインストールされます。

手順
  1. アプリケーションをアンインストールするサーバーで、アンインストールするアプリケーションのディレクトリ以外の場所に移動します。

  2. アンインストールを開始します。


    # /N1SPS5.1-home/app_directory/bin/cr_uninstall_app.sh
    

    N1SPS5.1-home には、アプリケーションをインストールしたディレクトリを指定します。デフォルトディレクトリは、/opt/SUNWn1sps/N1_Service_Provisioning_System_5.1 です。 app_directory には、次に示す値の 1 つを指定します。

    • server – マスターサーバーをアンインストールする

    • cli – CLI Client をアンインストールする

    app には、次に示す値の 1 つを指定します。

    • ms – マスターサーバーをアンインストールする

    • cli – CLI Client をアンインストールする

    アンインストールが完了すると、次のメッセージが表示されます。


    Successfully removed SUNWspapp
    Successfully removed SUNWspsc1
    Successfully removed SUNWspsj1

    app には、マスターサーバーをアンインストールする場合は ms を、CLI Client をアンインストールする場合は cl を指定します。


    注 –

    SUNWspsc1 パッケージと SUNWspsj1 パッケージは、このサーバーにほかのアプリケーションがインストールされている場合は削除されません。たとえば、同じサーバーにマスターサーバーと CLI Client の両方をインストールしてある場合で、マスターサーバーだけをアンインストールするとき、SUNWspscSUNWspsj1 パッケージは CLI Client がアンインストールされるまでサーバー上に残されます。


ProcedureLinux および UNIX システム上のファイルベースのアプリケーションをアンインストールする

手順
  1. アプリケーションをアンインストールするサーバーで、アンインストールするアプリケーションのディレクトリ以外の場所に移動します。

  2. アンインストールするアプリケーションを停止します。

  3. リモートエージェントをアンインストールする場合は、/protect ディレクトリ内のファイルのアクセス許可を変更します。


    % chmod -R 755 /N1SPS5.1-home/agent/bin/protect
    

    N1SPS5.1-home には、リモートエージェントをインストールしたディレクトリを指定します。

  4. アンインストールするアプリケーションが入っているディレクトリ削除します。


    # rm -r /N1SPS5.1-home/app-directory
    

    N1SPS5.1-home には、アプリケーションをインストールしたディレクトリを指定します。UNIX システム上のデフォルトディレクトリは、/opt/SUNWn1sps/ です。Linux システム上のデフォルトディレクトリは、 /opt/sun です。app-directory には、次に示す値の 1 つを指定します。

    • server – マスターサーバーをアンインストールする

    • agent – リモートエージェントをアンインストールする

    • cli – CLI Client をアンインストールする

    • ld – ローカルディストリビュータをアンインストールする

  5. マシンからすべてのアプリケーションをアンインストールする場合で、N1SPS5.1–home ディレクトリにアプリケーションディレクトリが残っていないときは、common/ ディレクトリを削除します。


    # rm -r N1SPS5.1-home/common
    

    以上でアンインストール作業が完了します。

Procedureデータベースの自動最適化を無効にする

Red Hat Linux マスターサーバーをアンインストールする場合は、データベースを自動的に最適化するようにシステムに指示するエントリを crontab ファイルから手動で削除する必要があります。Solaris マスターサーバーのアンインストールスクリプトは、cronjob ファイルからこのエントリを自動的に削除します。

手順
  1. マスターサーバーを所有するユーザーとして、現在の crontab を表示し、出力がファイルになされるように指定します。


    # crontab -l > newcrontabfile
    
  2. newcrontab ファイルをテキストエディタで開きます。

  3. newcrontab ファイルから次の行を削除します。


    MM HH * * * N1SPS5.1-home/server/bin/roxdbcmd vacuumdb -d rox > /dev/null 2> /dev/null

    N1SPS5.1-home には、マスターサーバーのホームディレクトリを指定します。

  4. newcrontab ファイルを保存します。

  5. crontab を更新します。


    # crontab newcrontabfile
    

Windows システム上のアプリケーションのアンインストール

Windows サーバー上のアプリケーションをアンインストールするには、Windows の「コントロール パネル」にある「プログラムの追加と削除」機能を使用します。アンインストールを行う際には、Microsoft Management コンソールの「サービス」スナップイン (「サービス」コンソール) が開いていない状態にしてください。「サービス」スナップインが開いていると、マスターサーバー、リモートエージェント、またはローカルディストリビュータを正常にアンインストールできないことがあります。