Sun N1 Service Provisioning System 5.1 インストールガイド

Procedureマスターサーバーで接続の設定とテストを行う

始める前に

ssh-agent を使用する場合は、「マスターサーバーで ssh-agent を起動する」 の操作説明に従って、必ず ssh-agent を起動してください。


注意 – 注意 –

設定作業はセッションに依存します。このため、SSH コマンド、sshssh-add、および cr_server start はすべて ssh-agent の起動時に使用したセッションで実行する必要があります。このセッションが終了している場合は、稼働している ssh-agent プログラムを停止し、新しい ssh-agent プログラムを起動しなければなりません。また、非公開鍵もアップロードする必要もあります。


手順
  1. SSH の接続経路をテストします。


    % ssh target-host-IP set
    % ssh -A -t target-host-IP ls -l
    

    -A オプションは、 ssh-agent を使用する場合にのみ使用してください。target-host-IP には、このマシンの接続先となるマシンの IP アドレスを指定します。

    例として、マスターサーバー (MS)、ローカルディストリビュータ (LD1、LD2、LD3)、リモートエージェント (RA1、RA2、RA3、RA4) から構成された次のようなネットワークを考えてみましょう。


    MS
     | \
     |  \
     |   \
     LD1  LD2
     | \     \
     |  \     LD3
     |   \    |\
     |   |    | \ 
     |   |    |  \ 
     |   |    |   \
     RA1 RA2  RA3  RA4

    このネットワーク例では、マスターサーバー上で次のコマンドを実行し、LD1、LD2、RA1、RA2、RA3、RA4 をネットワーク上のローカルディストリビュータとリモートエージェントの IP アドレスに置き換えることにより、SSH 接続経路をテストします。


    % ssh -A -t LD1 ssh -t RA1 set
    % ssh -A -t LD1 ssh -t RA2 set
    % ssh -A -t LD2 ssh -A -t LD3 ssh -t RA3 set
    % ssh -A -t LD2 ssh -A -t LD3 ssh -t RA4 set
    

    これらのコマンドは、SSH を使用してダウンストリームマシンに接続する場合にマスターサーバーが使用する経路をたどります。各コマンドを実行することで、SSH は引数として指定されたマシンとの通信に必要なホスト鍵を交換できます。

    SSH は、ホスト鍵の交換を許可するかどうかを尋ねるメッセージを表示します。

  2. 各メッセージに「yes」と答えます。

  3. すべてのコマンドの出力を検証し、環境変数が正しく設定されているか確認します。

    PATH 変数には、ユーザー環境の一部であるディレクトリ (/bin/usr/bin など) が設定されていなければなりません。

  4. SSH の接続経路をもう一度テストします。

    手順 1 と同じコマンドを使用して接続経路をテストし直し、情報の入力を求めるプロンプトが表示されないことを確認します。

設定とテストの繰り返し

鍵のどれかを変更する場合は、必要に応じてこの作業を再度行なってください。サーバーの設定によっては、マシンのどれかをリブートするたびにこの作業を行わなければならないこともあります。