Sun N1 Service Provisioning System 5.1 オペレーションとプロビジョニングガイド

Procedure直接実行コンポーネントプロシージャーを使用する

ほとんどのコンポーネントには、インストール、アンインストール、スナップショットの各手続きが含まれています。このほかに、制御手続きが含まれている場合もあります。制御手続きは、インストール済みのコンポーネントを管理する機能を持っています。たとえば、アプリケーションの起動または停止などを行うことができます。

ここでは、ブラウザインタフェースを使用してコンポーネントを直接配備する方法について説明します。この手続きの代わりに、次のコマンドを使用することもできます。

このコマンドの詳細な説明については、『Sun N1 Service Provisioning System 5.1 コマンド行インタフェース(CLI) リファレンスマニュアル』の第 9 章「pdb: プランを管理する CLI コマンド」 および 『Sun N1 Service Provisioning System 5.1 コマンド行インタフェース(CLI) リファレンスマニュアル』の第 10 章「pe: プランを実行する CLI コマンド」を参照してください。

コンポーネントの開発については、『Sun N1 Service Provisioning System 5.1 プランとコンポーネントの開発者ガイド』を参照してください。


注 –

直接実行コンポーネントプロシージャーによって生成されたプランを削除する必要はありません。これらのプランは、生成元のコンポーネントが削除された時点でシステムから自動的に削除されます。詳細については、『Sun N1 Service Provisioning System 5.1 プランとコンポーネントの開発者ガイド』「コンポーネントを削除する」を参照してください。


始める前に

直接実行コンポーネントプロシージャーを使用するには、そのコンポーネントが含まれるフォルダに対して Run Component Procedures アクセス許可を持つユーザーグループに属する必要があります。また、このユーザーが、コンポーネントを配備する予定のホストセットに対して、Allow on Host Set アクセス許可を持っている必要があります。

手順
  1. ナビゲーションメニューから「Components」を選択します。

    「Components」ページが表示されます。

  2. コンポーネントの一覧表から、配備するコンポーネントの記述が含まれる行を選択して、「Details」をクリックします。

    コンポーネントの「Details」ページが表示されます。

  3. 必要に応じて、配備する予定のコンポーネントが表示されるようにフォルダを変更します。

    1. 「Change Folder」をクリックします。

    2. コンポーネントを含むフォルダ名を指定して、「Change to Selected Folder」をクリックします。

      「Components」ページに、指定したフォルダに含まれているコンポーネントの一覧が表示されます。

  4. コンポーネントプロシージャーの表から、実行する手続きを選択して、「Run」をクリックします。

    プロビジョニングシステムにより、プランが生成されます。生成されたプランは、/system/autogen フォルダに格納されます。

    生成されたプランの「Run」ページが表示されます。

  5. 「Plan Parameters」領域で、配備するコンポーネントの変数設定を選択します。

    • 当該コンポーネントの変数設定が確立されている場合、メニューから適切な設定を選択します。

    • メニューから設定を選択できない場合は、「Select From List」をクリックします。

      「Select Variable Settings From List」ウィンドウが表示されます。

      • 別のコンポーネントの変数設定を使用する場合は、「Import Set」をクリックします。

        「Import Variable Settings」ウィンドウが表示されます。

        1. 必要に応じて、変数設定のインポート元となるコンポーネントが入ったフォルダへ移動します。

        2. コンポーネントのバージョンを選択します。


          注 –

          コンポーネントのバージョンが異なると、変数設定も異なる可能性があります。


        3. 「Import Variable Settings」をクリックします。

          インポートされた変数設定が表に追加されます。

        4. 「選択」をクリックします。

      • 新しい変数設定を作成する場合は、「Create Set」を選択します。

        「Select Variable Settings From List」ウィンドウが表示されます。

        1. 表の最上部のテキストフィールドに、新しい変数設定セットの名前を入力します。

        2. 変更するコンポーネント変数を選択します。

          選択されたセルが強調表示され、テキストフィールドが表示されます。

        3. 新しいコンポーネント変数値を入力します。

        4. 変数設定値の更新が完了したら、「Save」をクリックします。

          新しい変数設定が表に追加されます。

        5. 「選択」をクリックします。

  6. コンポーネントの配備先を選択します。

    • ホストを選択する場合は、「Target Host」フィールドにホスト名を入力し、「Select From List」をクリックします。

    • ホストセットを選択する場合は、「Target Host Set」メニューから選択します。

  7. 「Plan Variables」領域で、設定する変数を構成します。

    構成対象の変数の有無は、選択したコンポーネントプロシージャーによって異なります。

  8. 「Options」領域で、詳細なプリフライトを行うかどうかを選択します。

    このプリフライトでは、リモートエージェント上で実行されるプランの各手順をシミュレートすることにより、以下の処理が正常に行われるかどうかをテストすることができます。

    • リモートインストール

    • execNative 呼び出し

    • ファイル変換

    • ファイルの削除 (リソースのアンインストール時)

    詳細なプリフライトを行うと、実際に運用を開始するまでの準備期間が長くなります。

  9. (省略可能) 同時に実行するホストの数を制限する場合は、フィールドにホスト数を指定します。

    あるプランを複数のホストに対して同時に実行した場合、すべてのホストが手順を完了するまで、次の手順に進むことはできません。ホスト数が多すぎると、次の手順に進む前に、ネットワーク接続がタイムアウトになる可能性があります。たとえば、ホスト A が手順 1 を完了したあと、手順 2 の実行前の接続確認 (ping) が行われるまでの時間が長すぎて、ネットワーク接続がタイムアウトになることがあります。

  10. (省略可能) プラン全体の実行時間、またはネイティブ呼び出しの実行時間を制限する場合は、フィールドに数値を入力し、メニューから時間の単位を選択します。

    プランまたはネイティブ呼び出しの実行時間を制限すると、応答しないホストがあるためにプランの実行が途中で停止するのを防ぐことができます。

    プランの実行時の障害について報告する通知規則を設定しておくと、実行途中でタイムアウトになった場合、プランが正常に実行されなかったことを知らせるメッセージを受け取ることができます。

    通知規則の設定については、『Sun N1 Service Provisioning System 5.1 システム管理者ガイド』「電子メール通知の構成」を参照してください。

  11. コンポーネントを配備するかどうかを選択します。

    • 手続きのプリフライトを行うだけでよい場合は、「Run Preflight Only」をクリックします。

    • プリフライトの実行後、このチェックでエラーが検出されなかったものと想定して、さらに手続きを実行する場合は、「Run Plan (Includes Preflight)」をクリックします。