Sun N1 Service Provisioning System 5.1 オペレーションとプロビジョニングガイド

ログメッセージの説明

この節では、配備の実行時に遭遇する可能性がある、ログに記録された問題について説明します。

メモリーの問題


java.lang.OutOfMemoryError

説明:

配備中にマスターサーバーがメモリー不足になりました。このメモリー不足エラーは、マスタサーバーのログファイルで確認できることがあります。また、同様のエラーメッセージをブラウザインタフェースで確認できることもあります。このエラーは、大規模で複雑なコンポーネントを配備したり、複数のホストに対して同時に配備したりすることが原因で発生する場合があります。

大規模で複雑な配備の例:

  • 参照されるコンポーネントの数が 100 を超えるコンテナを配備する場合。

  • サイズの大きいファイルを多数持つ system#directory コンポーネントを配備する場合。サイズが 250k を超えるファイルが、サイズの大きいファイルとみなされます。

  • 多数のプランを多数のホストに配備する場合。

    たとえば、4 つ以上のプランを 4 つ以上のホストセットに配備し、かつ各ホストセットが 8 つ以上のホストで構成され、各プランが 100 を超えるリソースを配備する場合です。

対処方法:

このエラーを防ぐ方法は 2 つあります。まず、ホストとコンポーネントの数を減らして、より簡単な配備を実行することができます。次に、マスターサーバー内の物理 RAM を増やしてから、CR_MAX_HEAP_SIZE 値を増やすことができます。


注意 – 注意 –

CR_MAX_HEAP_SIZE 値を増やす前に、システムに十分な RAM があることを確認してください。


新しい CR_MAX_HEAP_SIZE 値を確立するには、システムのメモリーが不足した際に使用可能だった未使用の物理 RAM の量を特定します。CR_MAX_HEAP_SIZE の最大値は、未使用の物理 RAM よりも 100Mb 少ない値にしてください。

値を設定するには、CR_MAX_HEAP_SIZE 値を次のように変更して、/N1SPS-home/server/bin/cr_server スクリプトを修正します。


CR_MAX_HEAP_SIZE=${CR_MAX_HEAP_SIZE:-new-heap-size}