Sun N1 Service Provisioning System 5.1 コマンド行インタフェース(CLI) リファレンスマニュアル

pe コマンドの概要

pe コマンドは、プランの実行、停止、および監視のためのツールを提供します。

表 10–1 pe コマンドの概要

コマンド 

説明 

pe.h.prep

ホストのセットを準備する 

pe.p.en

<execNative> または <execJava> 手順の出力を表示する

pe.p.la

実行中のプランと完了したプランを一覧表示する 

pe.p.lo

実行中のプランや完了したプランの情報を一覧表示する 

pe.p.del

完了したプランの実行履歴を削除する 

pe.p.lp

プランのサブプランとターゲットを一覧表示する 

pe.p.run

プランを実行する 

pe.p.stop

現在実行中のプランを停止する 

pe.pi.lo

プランの実行に使用するパラメータを一覧表示する 

pe.h.prep

このコマンドは、ホストのセットを準備します。

表 10–2 pe.h.prep コマンドの引数と結果

引数/結果 

構文 

説明 

tar 

[R] 

HostIDSet 

準備するホスト ID をコンマで区切ったリスト 

result 

TaskID 

準備プラン実行 ID 

pe.p.en

このコマンドは、<execNative> または <execJava> 手順の出力を表示します。

表 10–3 pe.p.en コマンドの引数と結果

引数/結果 

構文 

説明 

ID 

[R] 

StepID 

表示するプラン内の手順。pe.p.lo コマンドの出力から収集できる

output 

[O] 

“so” または “se”  

stdout または stderr だけを表示する。デフォルト: stdout だけを表示する 

result 

UIExecNativeOutput 

手順の出力 

pe.p.la

このコマンドは、実行中のプランと完了したプランを一覧表示します。

表 10–4 pe.p.la コマンドの引数と結果

引数/結果 

構文 

説明 

max 

[O] 

整数 

一覧表示するプランの最大数。実行中のプランの数が指定された数より多い場合は無視される 

plan 

[O] 

文字列 

結果をこの名前のプランに限定 

result 

RunningPlan- BeanArray 

実行中のプラン全部と完了したプランの一部 

pe.p.lo

このコマンドは、実行中または実行が完了したプランのステータスを報告し、各手順の StepID を表示します。

表 10–5 pe.p.lo コマンドの引数

引数 

構文 

説明 

ID 

[R] 

TaskID 

表示するプラン実行の ID 

old 

[O] 

ブール型 

古いメッセージを表示するかどうか。デフォルトは false 

new 

[O] 

ブール型 

新しいメッセージをポーリングするかどうか。デフォルトは true 

pe.p.del

このコマンドは、完了したプランの実行履歴を削除します。

表 10–6 pe.p.del コマンドの引数

引数 

構文 

説明 

ID 

[R] 

TaskID 

削除するプラン実行の ID 

pe.p.lp

このコマンドは、プランのサブプランとターゲットを一覧表示します。指定されたプランがまず表示されます。

表 10–7 pe.p.lp コマンドの引数と結果

引数/結果 

構文 

説明 

ID

[R] 

ExecutionPlanID 

実行プランの ID 

result 

SubplanPrompt- Array 

サブプランとターゲットの配列 

pe.p.run

このコマンドは、プランを実行します。プランプロンプト変数がある場合は、これにより、ユーザーに応答が求められます。

CLI を通して複合プランを実行するときは、サブプランごとに、一連のターゲット、コンポーネントのバージョン、および変数セットを指定する必要があります。構文の詳しい説明については、付録 A 「入力タイプ」を参照してください。

表 10–8 pe.p.run コマンドの引数と結果

引数/結果 

構文 

説明 

PID 

[R] 

ExecutionPlanID 

実行する実行プランの ID 

tar 

[R] 

HostIDArrayArray 

サブプランプロンプトによってプランとその各サブプランが実行されるそれぞれのホストまたはホストセット 

comp 

[O/R] 

StringArrayArray 

プランおよびサブプランの一部としてインストールするコンポーネントバージョン。バージョンは、サブプランプロンプト内のコンポーネントセレクタの順に並べられる。参照されるコンポーネントは必ずこのリストに含まれていなければならない。 

コンポーネントのバージョン番号を使用するか、デフォルトの場合は「+」、推奨の場合は「#」、最新の場合は「-」を使用する。コンポーネントバージョンがない場合は指定しない 

vs 

[O/R] 

StringArrayArray 

選択されたコンポーネントバージョンで使用される変数設定 

変数設定名か「+」(デフォルト) を使用する。変数設定がない場合は指定しない 

po 

[O] 

ブール型 

プリフライトを実行する場合にかぎり true 

pdp 

[O] 

ブール型 

詳細プリフライトを実行する場合は true。デフォルトは false 

hr1 

[O] 

整数 

同時に実行されるホスト数の上限。デフォルトはサーバー構成ファイルで設定される 

pto 

[R] 

TimeInterval 

プランの最大実行時間 

nto 

[R] 

TimeInterval 

ネイティブ呼び出しの最大実行時間 

[O] 

ReaderWrapper 

プラン変数は、ファイルまたは標準入力によって渡される。デフォルトでは標準入力が使用される 

result 

TaskID 

プラン実行の ID 


例 10–1 単一のサブプラン、コンポーネント、変数セットによるプランの実行

この例は、1 つのホストで簡単なプランを実行する例です。

プラン名

/test/test1

プランのターゲットホスト

masterserver

変数セット名

nors

プランの実行に使う時間の最大

30 分

ネーティブ呼び出しの実行に使う時間の最大

10 分

使用するコンポーネントバージョン

デフォルト

コンポーネントと変数セットが 1 つだけの場合は、値を引用符で囲む必要はありません。


./cr_cli -cmd pe.p.run -PID NM:/test/test1 -tar H:NM:masterserver  \
-vs nors -pto 30 -nto 10 -comp + -u admin -p admin


例 10–2 複数のサブプラン、コンポーネント、変数セットによるプランの実行

この例は、2 つのサブプランを持つ複合プランの例です。


subplan1
	install compA
	install compB
subplan2
	install compC
	install compD

各サブプランは別々のホストで実行され、参照する各コンポーネントに対して別々の変数セットを使用します。

プラン名

/test/test2

プランのターゲットホスト

masterserver and host2

サブプラン 1 に対する変数セット名

nors and tmc

サブプラン 2 に対する変数セット名

varset1 and varset2

プランの実行に使う時間の最大

30 分

ネーティブ呼び出しの実行に使う時間の最大

10 分

使用するコンポーネントバージョン

デフォルト


./cr_cli -cmd pe.p.run -PID NM:/test/test2  \
-tar "H:NM:masterserver;H:NM:host2" -vs "nors,tmc;varset1,varset2" \
-pto 30 -nto 10 -comp "+,+;+,+" -u admin -p admin

pe.p.stop

このコマンドは、実行中のプランを停止します。

表 10–9 pe.p.stop コマンドの引数と結果

引数/結果 

構文 

説明 

ID 

[R] 

TaskID 

実行を停止するプランの ID 

result 

ブール型 

プランが正常に停止された場合は true 

pe.pi.lo

このコマンドは、プランの実行に使用するパラメータを一覧表示します。

表 10–10 pe.pi.lo コマンドの引数と結果

引数/結果 

構文 

説明 

ID 

[R] 

TaskID 

プラン実行の ID 

result 

TaskInfo 

プラン実行パラメータ