この章では、コンポーネントとチェックインジョブの管理に必要なコマンドについて説明します。
以下に、コンポーネント管理のための CLI コマンドセットを示します。
表 3–1 コンポーネント管理のための CLI コマンドセット
CLI 接頭辞 |
コマンドセットの説明 |
---|---|
cdb.c |
コンポーネントを管理するためのコマンド |
cdb.ic |
インストール済みコンポーネントの情報を取得するためのコマンド |
cdb.vs |
変数設定オブジェクトを管理するためのコマンド |
cdb.ssr |
システムサービス ref オブジェクトを管理するためのコマンド |
cdb.ctr |
コンポーネントタイプの ref オブジェクトを管理するためのコマンド |
cdb.rsrc |
閲覧可能なコンポーネントを管理するためのコマンド |
cdb.cj |
コンポーネントチェックインジョブを制御/監視するためのコマンド |
この章では、コマンドセットごとに、すべてのコマンドについて説明します。
cdb.c コマンドでは、一般的なコンポーネント管理処理を行うことができます。
表 3–2 コンポーネントを管理する CLI コマンド
コマンド |
説明 |
---|---|
cdb.c.ci |
閲覧不可のコンポーネントおよびコンポーネントモデルをチェックインする |
cdb.c.co |
コンポーネントをチェックアウトする |
cdb.c.la |
すべてのコンポーネントの全バージョンを一覧表示する |
cdb.c.lo |
コンポーネントの詳細情報を一覧表示する |
cdb.c.lv |
コンポーネントの全バージョンを一覧表示する |
cdb.c.mod |
コンポーネントを変更する |
cdb.c.mv |
コンポーネントを移動する、または名前を変更する |
cdb.c.sc |
コンポーネントに 1 つ以上のカテゴリを割り当てる |
cdb.c.sh |
コンポーネントを表示する、または非表示にする |
cdb.c.del |
コンポーネントを削除する |
特定のコンポーネントをチェックインするには、cdb.c.ci コマンドを使用します。このコマンドは、必ず以下のシナリオで使用します。
閲覧不能コンポーネント (たとえば、untyped コンポーネントまたは container コンポーネント) をチェックインする必要がある場合。
閲覧可能コンポーネントをチェックインする必要がある場合は、cdb.rsrc.ci コマンドを使用します。コマンドとコマンド引数については、「cdb.rsrc.ci」を参照してください。
コンポーネントモデル (コンポーネントの XML 表現) をチェックインする必要があるが、参照先コンポーネントやソースオブジェクトはチェックインしない場合。この機能は、制御ブロックや変数値の更新時に使用できます。
新しいバージョンのコンポーネントと、そのすべての参照先コンポーネントを作成する場合は、cdb.rsrc.ci コマンドを使用します。コマンドとコマンド引数については、「cdb.rsrc.ci」を参照してください。
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
path |
[R] |
InputStreamWrapper |
XML コンポーネント定義の場所 |
major |
[O] |
ブール型 |
新しいメジャーバージョンとしてチェックインするかどうか。デフォルトは false |
import |
[O] |
ブール型 |
変数設定をインポートするかどうか。デフォルトは true |
hidePrev |
[O] |
ブール型 |
古いコンポーネントを非表示にするかどうか。デフォルトは true |
parents |
[O] |
ブール型 |
コンポーネントをチェックインするときに、存在しない親フォルダを作成するかどうか。デフォルトは false。 |
result |
コンポーネント |
新しいコンポーネント |
このコマンドは、コンポーネントをチェックアウトし、指定されたコンポーネントを XML 書式で出力します。
表 3–4 cdb.c.co コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
comp |
[R] |
ComponentID |
表示するコンポーネント XML の ID |
result |
コンポーネント |
XML 書式で出力されたコンポーネント |
このコマンドは、すべてのコンポーネントの全バージョンを一覧表示します。
表 3–5 cdb.c.la コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
sh |
[O] |
ブール型 |
非表示のコンポーネントを表示するかどうか。デフォルトは false |
cat |
[O] |
CategoryID |
適用するカテゴリフィルタ。デフォルトは “all” |
folderID |
[O] |
FolderID |
親フォルダ ID。デフォルトはルートフォルダ (NM:/) |
flatView |
[O] |
ブール型 |
結果をフラットビューで表示するかどうか。デフォルトは true |
result |
SummaryComponent- Array |
コンポーネント |
このコマンドは、指定されたコンポーネントの詳細を一覧表示します。
表 3–6 cdb.c.lo コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
ID |
[R] |
ComponentID |
表示するコンポーネントの ID |
result |
コンポーネント |
コンポーネント |
このコマンドは、指定されたコンポーネントの全バージョンを一覧表示します。
表 3–7 cdb.c.lv コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
comp |
[R] |
ComponentID |
コンポーネント |
result |
SummaryComponent- Array |
コンポーネントの全バージョン |
このコマンドは、コンポーネントを変更し、新しいバージョンのコンポーネントを生成します。
表 3–8 cdb.c.mod コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
comp |
[R] |
ComponentID |
コンポーネント |
label |
[O] |
文字列 |
コンポーネントラベル |
desc |
[O] |
文字列 |
コンポーネントの説明 |
rva |
[O] |
StringArray |
コンポーネントのバージョン。バージョン番号は、推奨バージョンには「#」、デフォルトバージョンには「+」、最新バー ジョンには「-」を使用する。すべてのコンポーネントで最新バージョンを使用する場合は、この引数を省略する。 この引数は、複合コンポーネントにのみ適用可能 |
hidePrev |
[O] |
ブール型 |
古いバージョンを非表示にするかどうか。デフォルトは true |
result |
コンポーネント |
コンポーネント |
このコマンドは、コンポーネントを移動するか、コンポーネントの名前を変更します。
表 3–9 cdb.c.mv コマンドの引数
引数 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
ID |
[R] |
ComponentID |
移動する、または名前を変更するコンポーネントの ID |
fullname |
[R] |
文字列 |
コンポーネントの新しい完全名 (パス + 名前) |
このコマンドは、コンポーネントにカテゴリセットを関連付けます。
表 3–10 cdb.c.sc コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
ID |
[R] |
ComponentID |
影響を受けるコンポーネントの ID |
catIDs |
[R] |
CategoryIDSet |
このコンポーネントに関連付けるカテゴリの ID |
all |
[O] |
ブール型 |
全バージョンのコンポーネントを変更するかどうか。デフォルトは false |
このコマンドは、コンポーネントにカテゴリセットを関連付けます。
表 3–11 cdb.c.sc コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
ID |
[R] |
ComponentID |
影響を受けるコンポーネントの ID |
catIDs |
[R] |
CategoryIDSet |
このコンポーネントに関連付けるカテゴリの ID |
all |
[O] |
ブール型 |
全バージョンのコンポーネントを変更するかどうか。デフォルトは false |
このコマンドは、コンポーネントを削除します。
表 3–12 cdb.c.del コマンドの引数
引数 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
ID |
[R] |
ComponentID |
削除するコンポーネントの ID |
all |
[O] |
ブール型 |
全バージョンのコンポーネントを削除するかどうか。デフォルトは false |
cdb.ic コマンドは、すでにホストにインストールされているコマンドの情報を取得します。
表 3–13 インストール済みコンポーネントを管理する CLI コマンド
コマンド |
説明 |
---|---|
cdb.ic.lbc |
コンポーネントがインストールされている全ホストを一覧表示する |
cdb.ic.lbh |
特定のホストにインストールされている全コンポーネントを一覧表示する |
cdb.ic.vs.lo |
指定の生成された変数設定オブジェクトの詳細を一覧表示する |
このコマンドは、特定のコンポーネントがインストールされている全ホストを一覧表示します。
表 3–14 cdb.ic コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
comp |
[R] |
ComponentID |
コンポーネント ID |
result |
InstalledComponent- BeanArray |
インストール済みコンポーネント |
このコマンドは、特定のホストにインストールされている全コンポーネントを一覧表示します。
表 3–15 cdb.ic.lbh コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
host |
[R] |
HostID |
ホスト ID |
cat |
[O] |
CategoryID |
適用するカテゴリフィルタ。デフォルトは all |
result |
InstalledComponent- BeanArray |
インストール済みコンポーネント |
このコマンドは、特定の生成された変数設定オブジェクトの詳細を一覧表示します。
表 3–16 cdb.ic.vs.lo コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
ID |
[R] |
InstalledComponentID |
生成された変数設定を表示するインストール済みコンポーネントの ID |
result |
GeneratedVariable- Settings |
生成された変数設定 |
cdb.vs コマンドは、コンポーネントの変数設定を管理します。
表 3–17 変数設定を管理する CLI コマンド
コマンド |
説明 |
---|---|
cdb.vs.add |
新しい変数設定オブジェクトを追加する |
cdb.vs.del |
変数設定オブジェクトを削除する |
cdb.vs.imp |
あるコンポーネントから別のコンポーネントに変数設定オブジェクトをインポートする |
cdb.vs.la |
特定のコンポーネントの変数設定オブジェクトをすべて一覧表示する |
cdb.vs.lo |
特定の変数設定オブジェクトの詳細を一覧表示する |
cdb.vs.mod |
変数設定オブジェクトを変更する |
このコマンドは、新しい変数設定オブジェクトを追加します。
表 3–18 cdb.vs.add コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
結果 |
|
---|---|---|---|
comp |
[R] |
ComponentID |
コンポーネント |
name |
[R] |
文字列 |
新しい名前 |
vars |
[R] |
Hashtable |
新しいオーバーライド値 |
result |
ComponentVariable- Settings |
新しいコンポーネント変数設定 |
このコマンドは、既存の変数設定オブジェクトを削除します。
表 3–19 cdb.vs.del コマンドの引数
引数 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
vs |
[R] |
ComponentVariable- SettingsID |
削除するコンポーネント変数設定の ID |
このコマンドは、あるコンポーネントから別のコンポーネントへ変数設定をインポートします。
表 3–20 cdb.vs.imp コマンドの引数
引数 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
src |
[R] |
ComponentID |
変数設定のインポート元コンポーネント |
dst |
[R] |
ComponentID |
変数設定のインポート先コンポーネント |
このコマンドは、特定のコンポーネントのすべての変数設定オブジェクトを一覧表示します。
表 3–21 cdb.vs.la コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
comp |
[R] |
ComponentID |
コンポーネント |
result |
ComponentVariable- SettingsArray |
コンポーネント変数設定 |
このコマンドは、特定の変数設定オブジェクトの詳細を一覧表示します。
表 3–22 cdb.vs.lo コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
vs |
[R] |
ComponentVariable- Settings |
表示するコンポーネント変数設定 |
result |
ComponentVariable- Settings |
コンポーネント変数設定 |
このコマンドは、既存の変数設定オブジェクトを変更します。
表 3–23 cdb.vs.mod コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
vs |
[R] |
ComponentVariable- Settings |
コンポーネント変数設定 |
name |
[O] |
文字列 |
新しい名前 |
vars |
[O] |
Hashtable |
新しいオーバーライド値 |
result |
ComponentVariable- Settings |
変更後のコンポーネント変数設定 |
コマンド |
説明 |
---|---|
cdb.ssr.add |
システムサービス ref を追加する |
cdb.ssr.mod |
既存のシステムサービス ref を変更する。省略した場合、現在の値が保持される |
cdb.ssr.del |
システムサービス ref を削除する |
cdb.ssr.lo |
システムサービス ref を取得する |
cdb.ssr.la |
すべてのシステムサービス ref を一覧表示する |
このコマンドは、新しいシステムサービス ref を追加します。
表 3–25 cdb.ssr.add コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
name |
[R] |
文字列 |
システムサービス ref 名 |
desc |
[O] |
文字列 |
システムサービス ref の説明 |
icn |
[R] |
文字列 |
参照先のインストール済みコンポーネントの名前 |
icv |
[R] |
文字列 |
参照先のインストール済みコンポーネントのバージョン |
icp |
[O] |
文字列 |
参照先のインストール済みコンポーネントのインストールパス |
result |
SystemServiceRef |
新しいシステムサービス ref |
このコマンドは、既存のシステムサービス ref を変更します。省略した場合、現在の値が保持されます。
表 3–26 cdb.ssr.mod コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
ssr |
[R] |
SystemServiceRef |
ターゲットシステムサービス ref |
name |
[O] |
文字列 |
システムサービス ref 名 |
desc |
[O] |
文字列 |
システムサービス ref の説明 |
icn |
[O] |
文字列 |
参照先のインストール済みコンポーネントの名前 |
icv |
[O] |
文字列 |
参照先のインストール済みコンポーネントのバージョン |
icp |
[O] |
文字列 |
参照先のインストール済みコンポーネントのインストールパス |
result |
SystemServiceRef |
変更後のシステムサービス ref |
このコマンドは、システムサービス ref を削除します。
表 3–27 cdb.ssr.del コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
ID |
[R] |
SystemServiceRefID |
システムサービス ref の ID |
このコマンドは、システムサービス ref を取得します。
表 3–28 cdb.ssr.lo コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
ID |
[R] |
SystemServiceRef |
ターゲットシステムサービス ref |
result |
SystemServiceRef |
システムサービス ref |
このコマンドは、すべてのシステムサービス ref を一覧表示します。
表 3–29 cdb.ssr.lo コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
result |
SystemServiceRefArray |
システムサービス ref |
コマンド |
説明 |
---|---|
cdb.ctr.add |
新しいコンポーネントタイプ ref を追加する |
cdb.ctr.mod |
既存のコンポーネントタイプ ref を変更する。省略した場合、現在の値が保持される |
cdb.ctr.del |
コンポーネントタイプ ref を削除する |
cdb.ctr.lo |
コンポーネントタイプ ref を取得する |
cdb.ctr.la |
すべてのコンポーネントタイプ ref を一覧表示する |
このコマンドは、新しいコンポーネントタイプ ref を追加します。
表 3–31 cdb.ctr.add コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
name |
[R] |
文字列 |
コンポーネントタイプ ref 名 |
desc |
[O] |
文字列 |
コンポーネントタイプ ref の説明 |
order |
[R] |
文字列 |
コンポーネントタイプ ref の順序 |
group |
[R] |
文字列 |
コンポーネントタイプ ref グループ |
indentLevel |
[R] |
文字列 |
コンポーネントタイプのインデントレベル |
compref |
[R] |
文字列 |
コンポーネントタイプ ref 内のコンポーネント ref の名前 |
compver |
[R] |
文字列 |
コンポーネントタイプ ref 内のコンポーネント ref のバージョン |
result |
ComponentTypeRef |
新しいコンポーネントタイプ ref |
既存のコンポーネントタイプ ref を変更します。省略した場合、現在の値が保持されます。
表 3–32 cdb.ctr.mod コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
ctr |
[R] |
ComponentTypeRef |
ターゲットのコンポーネントタイプ ref |
name |
[O] |
文字列 |
コンポーネントタイプ ref 名 |
desc |
[O] |
文字列 |
コンポーネントタイプ ref の説明 |
order |
[O] |
文字列 |
コンポーネントタイプ ref の順序 |
group |
[O] |
文字列 |
コンポーネントタイプ ref グループ |
indentLevel |
[O] |
文字列 |
コンポーネントタイプのインデントレベル |
compver |
[O] |
文字列 |
コンポーネントタイプ ref 内のコンポーネント ref のバージョン |
result |
ComponentTypeRef |
変更後のコンポーネントタイプ ref |
このコマンドは、コンポーネントタイプ ref を削除します。
表 3–33 cdb.ctr.del コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
ID |
[R] |
ComponentTypeRefID |
コンポーネントタイプ ref の ID |
このコマンドは、コンポーネントタイプ ref を取得します。
表 3–34 cdb.ctr.lo コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
ID |
[R] |
ComponentTypeRef |
ターゲットのコンポーネントタイプ ref |
result |
ComponentTypeRef |
コンポーネントタイプ ref |
このコマンドは、すべてのコンポーネントタイプ ref を一覧表示します。
表 3–35 cdb.ctr.la コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
result |
ComponentTypeRef- Array |
コンポーネントタイプ ref |
cdb.rsrc コマンドでは、一般的なコンポーネント管理処理を行うことができます。
表 3–36 コンポーネントを管理する CLI コマンド
コマンド |
説明 |
---|---|
cdb.rsrc.ci |
特定のコンポーネントとそのリソースをリポジトリにチェックインする |
cdb.rsrc.cib |
バッチファイルに記載されているすべてのコンポーネントをチェックインする |
cdb.rsrc.co |
指定のコンポーネントをチェックアウトする |
cdb.rsrc.gd |
リソース記述子を生成する |
cdb.rsrc.rci |
コンポーネントを再度チェックインする |
cdb.rsrc.showopts |
特定の型でサポートされているチェックインオプションを表示する |
特定のコンポーネントとそのソースオブジェクトをチェックインするには、cdb.rsrc.ci コマンドを使用します。このコマンドは、必ず以下のシナリオで使用します。
閲覧可能コンポーネント (たとえば、file コンポーネントまたは Weblogic EJB コンポーネント) をチェックインする必要がある場合。
閲覧不能コンポーネントをチェックインする必要がある場合は、cdb.c.ci コマンドを使用します。コマンドとコマンド引数については、「cdb.c.ci」を参照してください。
単純コンポーネントのソースオブジェクトをチェックインする必要がある場合。
閲覧可能な複合コンポーネントの参照先コンポーネントをチェックインする必要がある場合。
cdb.rsrc.ci コマンドの呼び出しは、「チェックインジョブ」と見なされるため、チェックインジョブを管理する CLI コマンドで管理できます。たとえば、どの cdb.rsrc.ci コマンドが実行中であるのかを確認する場合は、cdb.cj.la コマンドを実行し、現在のチェックインジョブをすべて一覧表示します。cdb.rsrc.ci から返される compCheckInID 値を cdb.cj.lo の引数に指定して、特定のチェックインジョブのステータス情報を得ることもできます。
表 3–37 cdb.rsrc.ci コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
src |
[R] |
文字列 |
チェックインするローカルファイルまたはディレクトリ |
dst |
[R] |
文字列 |
チェックインに使用するコンポーネント名 |
type |
[R] |
文字列 |
コンポーネントタイプ |
platform |
[O] |
HostSetID |
コンポーネントのプラットフォーム |
desc |
[O] |
文字列 |
コンポーネントの説明 |
major |
[O] |
ブール型 |
メジャーとマイナーのどちらのバージョン番号を増分するか。デフォルトは false |
config |
[O] |
ブール型 |
コンポーネントが構成ファイルであるかどうか。デフォルトは false |
hidePrev |
[O] |
ブール型 |
前回のコンポーネントを非表示にするかどうか。デフォルトは true |
includeOwners |
[O] |
ブール型 |
所有者情報を含めるかどうか。デフォルトは true |
includeGroups |
[O] |
ブール型 |
グループ情報を含めるかどうか。デフォルトは true |
addTo |
[O] |
ブール型 |
既存のファイルを全部置き換えて新しいコンポーネントを作成するのではなく、チェックインするファイルを既存のファイルに追加して新しいバージョンのコンポーネントを作成するかどうか。 |
hostID |
[O] |
HostID |
ローカルホストの ID |
redun |
[O] |
ブール型 |
冗長チェックを適用するかどうか。デフォルトは true |
pickerName |
[O] |
文字列 |
使用するコンポーネントピッカーの名前。デフォルトは null (デフォルトピッカー) |
extraOpts |
[O] |
Hashtable |
タイプに追加するオプションの名前と値。extraOpts 引数では、config、includeOwners、includeGroups、addTo、redun は指定できない。これらの値を指定するには、この表に記載されている同等のコマンド行オプションを使用する必要がある extraOpts パラメータの一例として descriptorPath がある。このパラメータを使用すれば、ファイルをチェックインするときに参照する予定のリソース記述子ファイルへのパスを指定できる。詳細については、『Sun N1 Service Provisioning System 5.1 XML スキーマリファレンスガイド』の第 5 章「リソース記述子スキーマ」を参照 |
result |
CompCheckInID |
このコンポーネントチェックインジョブの ID |
このコマンドはチェックインをバッチ処理するコマンドです。バッチファイルに記載されているすべてのコンポーネントをチェックインします。
表 3–38 cdb.rsrc.cib コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
batchfile |
[R] |
文字列 |
チェックインするコンポーネントのリストが記載されたバッチファイルの名前 |
haltonerror |
[O] |
ブール型 |
true の場合、最初のエラーでバッチ実行が停止する。デフォルトは true |
pwdrelative |
[O] |
ブール型 |
true の場合、ユーザーディレクトリからの相対パスが使用される。それ以外の場合は、バッチファイルの格納場所からの相対パスが使用される。デフォルトは false |
result |
文字列 |
操作の完了を知らせるメッセージ |
rsrc.cib は、チェックインするコンポーネントが 1 行に 1 つずつ記載されたバッチファイルを操作します。バッチファイルを利用すると、大量のコンポーネントを 1 回のコマンド実行でチェックインできます。
バッチファイル内の各行は、単一のコンポーネントとしてチェックインされる、ローカルマシン上の単一のコンポーネントに対応しています。各行は、いくつかのフィールドをパイプ (|) で区切った形式になっています。一部のフィールドはオプションで、省略可能です。オプションフィールドを省略する場合も、rsrc.cib が各フィールドを正しく識別できるように、次のフィールドとの間にパイプ (|) を挿入する必要があります。
バッチファイルにはコメントを挿入できます。先頭にシャープ (#) が付いている行がコメント行になります。
以下の表では、バッチファイルの行の構文について説明します。
表 3–39 バッチファイル内の行の構文
内容 |
オプション/必須 |
---|---|
ローカルマシン上のコンポーネントの格納場所 |
必須 |
チェックイン時にコンポーネントに割り当てられる名前 |
必須 |
コンポーネントタイプ |
必須 |
コンポーネントが表すプラットフォーム。 「NM: <platform_name>」形式の HostSetID として表現される (<platform_name> は 表 3–40 に記載されているプラットフォーム名の 1 つ) |
オプション |
コンポーネントの説明 |
オプション |
このファイルが構成ファイルであるかどうかを示すブール値 |
オプション (デフォルトは false) |
チェックインに「2.0」のようなメジャーバージョン番号を割り当てるかどうかを示すブール値 |
オプション (デフォルトは false) |
一番最近のバージョンのコンポーネントを非表示にするかどうかを決めるブール値 |
オプション (デフォルトは true) |
アクセス権情報の格納時に所有者情報を含めるかどうかを示すブール値 |
オプション (デフォルトは true) |
アクセス権情報の格納時にグループ情報を含めるかどうかを示すブール値 |
オプション (デフォルトは true) |
既存のファイルを全部置き換えて新しいバージョンを作成するのではなく、チェックインするファイルを既存のファイルに追加して新しいバージョンを作成するかどうかを示すブール値 |
オプション (デフォルトは true) |
このコンポーネントをホストからチェックインする場合、そのホストのホスト ID |
オプション |
冗長チェックを適用するかどうかを示すブール値 |
オプション (デフォルトは true) |
使用するピッカーの名前 (オプション。デフォルトは null で、デフォルトピッカーを使用する) | |
文字列書式で表されたハッシュテーブル。そのタイプのエクスポータでサポートされる追加オプションが含まれている。extraOpts 引数では、以下のブール値は指定できない。
これらの変数を指定するには、同等のバッチファイル書式オプションを使用します。 |
以下の表に、バッチファイルの各行の 4 番目のフィールドで、コンポーネントのプラットフォームを指定するために使用できる名前を一覧表示します。
表 3–40 プラットフォームの名前
プラットフォーム名 |
説明 |
---|---|
任意 |
Sun N1 Service Provisioning System ソフトウェアでサポートされる任意のプラットフォーム |
AIX - any version |
IBM AIX 5.1 または IBM AIX 5.2 |
AIX 5.1 |
IBM AIX 5.1 |
AIX 5.2 |
IBM AIX 5.2 |
Solaris - any version |
SolarisTM 6、Solaris 7、または Solaris 8 リリース |
Solaris 7 |
Solaris 7 リリース |
Solaris 8 |
Solaris 8 リリース |
Solaris 9 |
Solaris 9 リリース |
Solaris 10 |
Solaris 10 リリース |
Windows 2000 Server |
Microsoft Windows 2000 Server |
Red Hat Linux |
Red Hat Advanced Server 2.1 |
この例では、ローカルファイル home/etc/myfile を、構成ファイルではなくSolaris 7 プラットフォームのコンポーネントタイプファイルとして、「this is my file 」という説明とともに、コンポーネント名 mypath/mycomponentname でチェックインします。この場合、バッチファイルに次のような行を入力します。
/home/myfile|mypath/mycomponentname|file|NM:Solaris 7|this is my file |
チェックインするファイルが構成ファイルである場合は、行末にブール値のフィールドを追加し、true を指定します。次に例を示します。
/home/myfile|mypath/mycomponentname|file|NM:Solaris 7|this is my file|true |
mycomponent の説明を省略する場合は、この行を次のように変更します (パイプ区切りが 2 つ並んでいる点に注目)。
/home/myfile|mypath/mycomponentname|file|NM:Solaris 7||true
コンポーネントをメジャーバージョン (「2.0」のようなバージョン番号。「1.7」などは不可) としてチェックインするには、メジャーバージョンチェックインのブール値のフィールドに true を追加します。
/home/myfile|mypath/mycomponentname|file|NM:Solaris 7||true |true
チェックイン後も古いコンポーネントを非表示にしない場合は、上の行を次のように変更します (最後のフィールドに false が追加されている点に注目)。
/home/myfile|mypath/mycomponentname|file|NM:Solaris 7||true |true|false
アクセス許可情報を格納するとき所有者情報やグループ情報を含めるかどうかを指定するオプションのブール値にも、これと同じ書式上の規則が適用されます。
Sun N1 Service Provisioning System ソフトウェアは、バッチファイルの構文解析時に、次の規則を適用します。
パス名が入るフィールドでは、スラッシュ (通常のスラッシュとバックスラッシュの両方) は常に、ネイティブファイルシステム上で使用されている規則に従って変換されます。
ファイルのクラスタを視覚的に区分するために、空行を使用できます。
フィールドの先頭または末尾の空白文字は削除できません。
バッチファイルでは、絶対パスと相対パスの両方を使用できます。デフォルトでは、相対パスの基準はバッチファイルの格納場所になります。-pwdrelative フラグを使ってこの設定を無効にした場合、相対パスの基準は現在の作業ディレクトリになります。
テキストファイルを使ったバッチチェックイン処理は、次の形式の cdb.src.cib コマンドで呼び出します (“cib” は「check in batch (バッチチェックイン)」の頭文字)。
cdb.rsrc.cib -batchfile [batchfile location] [-haltonerror true|false] [-pwdrelative true|false] |
cdb.rsrc.cib コマンドは、コンポーネントのチェックインの前に、ファイルの構文チェックを行います。続いて、チェックインする予定のローカルファイルがすべて揃っていることを確認します。このどちらかのプロセスでエラーを検出した場合、cdb.rsrc.cib はエラーを報告し、実行を停止します。このとき、ブール引数 --haltonerror の設定は考慮されません。
コマンド行にオプションの -haltonerror 引数を指定して (デフォルトは false)、エラーが検出されたファイル以降のファイルのチェックインを停止するかどうかを指定することができます。このブール引数は、cdb.rsrc.cib が予備エラーチェック (前の節で説明済み) を実行したあとのエラーにしか適用されません。
コマンド行にオプションの -pwdrelative プロビジョン (デフォルトは false) を指定して、バッチファイル内の相対パスの基準を現在の作業ディレクトリにするか (pwdrelative = true)、バッチファイルの格納場所にするか (pwdrelative = false) を指定することができます。
バッチファイル処理は、トランザクション処理ではありません。したがって、バッチファイル処理に失敗したり、処理が途中で停止したりしても、問題の発生以前に正しくチェックインされたコンポーネントは、チェックインされた状態を保持します。これらのコンポーネントのチェックインが取り消されることはありません。
同時に複数のバッチチェックイン処理を行なった場合、その調停は行われません。2 つのバッチチェックイン処理が、同時に実行を開始する同じコンポーネントセットをターゲットにしている場合、一方のバッチファイルの処理が完了するまでもう一方の処理を抑制することはできません。近似タイミングにより、両方のバッチファイルが交互に処理されます。
このコマンドは、指定されたコンポーネントをチェックアウトし、リポジトリからローカルマシンへコピーを転送します。
表 3–41 cdb.rsrc.co の引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
src |
[R] |
文字列 |
転送するコンポーネントの名前 |
v |
[R] |
文字列 |
コンポーネントのバージョン |
dst |
[R] |
文字列 |
コンポーネントを配置する場所 |
result |
文字列 |
操作の完了を知らせるメッセージ |
このコマンドは、指定されたコンポーネントのリソース記述子を生成します。リソース記述子の詳細については、『Sun N1 Service Provisioning System 5.1 プランとコンポーネントの開発者ガイド』の「リソース記述子ファイルの概念」を参照してください。
表 3–42 cdb.rsrc.gd コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
ID |
[R] |
ComponentID |
記述子が生成されるコンポーネントの ID |
例: cr_cli -cmd cdb.rsrc.gd -ID NM:component-name[:version] -u <username> -p <password> |
このコマンドは、コンポーネントを再度チェックインします。チェックインジョブへの割り込みが発生した場合は、このコマンドを使って再度チェックインします。このとき、チェックインするコンポーネントのバージョン番号を人為的に大きくする必要はありません。
表 3–43 cdb.rsrc.rci コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
ID |
[R] |
ComponentID |
再度チェックインするコンポーネントの ID |
result |
CompCheckInID |
結果のチェックインジョブの ID |
このコマンドは、特定のコンポーネントタイプでサポートされるチェックインオプションを表示します。
表 3–44 cdb.rsrc.showopts コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
type |
[R] |
文字列 |
コンポーネントタイプ |
result |
BrowserInfo[] |
エクスポータでサポートされるコンポーネントピッカーの名前とオプション |
コンポーネントをチェックインすると、チェックインジョブが生成されます。チェックインジョブは、コンポーネントが完全にリポジトリに格納され、バージョン番号を割り当てられた時点で完了します。cdb.cj コマンドでは、チェックインジョブを制御または監視することができます。
表 3–45 チェックインジョブの管理と監視のための CLI コマンド
コマンド |
説明 |
---|---|
cdb.cj.la |
すべてのチェックインジョブを一覧表示する |
cdb.cj.lo |
チェックインジョブのステータスと詳細を一覧表示する |
cdb.cj.stop |
チェックインジョブを停止する |
このコマンドは、チェックインジョブを一覧表示します。チェックインジョブとは、HTML ユーザーインタフェースや、rsrc.ci のような CLI チェックインコマンドでチェックインされるコンポーネントのことです。このコマンドで一覧表示されるのは、現在アクティブなすべてのジョブと、最近完了したジョブ 20 個です。
表 3–46 cdb.cj.la コマンドの結果
結果 |
構文 |
説明 |
---|---|---|
result |
CompCheckInId[] |
チェックインジョブ ID のリスト |
このコマンドは、指定されたチェックインジョブのステータスと詳細を表示します。ジョブの指定には、compCheckInID を使用します。この値は、コンポーネントのチェックイン時に cdb.rsrc.ci から返されます。
表 3–47 cdb.cj.lo コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
ID |
[R] |
compCheckInID |
チェックインジョブの ID |
result |
compStatus |
指定されたチェックインジョブ |
このコマンドにはチェックインジョブの ID が必要であるため、引数として ID NM: 表記を使用することはできません。compCheckInId の構文の詳細については、付録 A 「入力タイプ」を参照してください。
このコマンドは、指定されたチェックインジョブを停止します。
表 3–48 rsrc.cj.stop コマンドの引数と結果
引数/結果 |
構文 |
説明 |
|
---|---|---|---|
ID |
[R] |
CompCheckInID |
チェックインジョブの ID |
result |
CompStatus |
指定されたチェックインジョブ |
このコマンドにはチェックインジョブの ID が必要であるため、引数として ID NM: 表記を使用することはできません。CheckInJobID の構文の詳細については、付録 A 「入力タイプ」を参照してください。